終戦直後、貧しさで教育はおろか食事も満足にできなかった南部であるナポリの子供たち。
共産党員の主導で、北部の裕福な家庭で一時的に保護するプロジェクトが実施されたそうです。
健康が回復すると、郷里に戻す仕組み。
親たちは、否応なく列車に乗せる。
里親のところで歓迎されて、十分な衣食住と教育を受けることになった主人公の少年。
そこで、ヴァイオリンと出会う。
本来予定されていた里親は来ず、スタッフだった独身女性が、仕方なく実家に連れて行く。
女性にとっては、子育てなどしたこともない。
自分は望まれていないのだと察する少年。
しかし、彼女の家族たちと接するうちに、自分の居場所を見つける少年。
女性も、思いがけず深い愛情を注ぐようになる。
こうやって他人の子を受け入れる体質は、やはりキリスト教徒だからなのかと思ったりする。
畑の麦が黄色に色づくころ、子供たちは郷里に帰ることになる。
相変わらず貧しい生活をしている母。
息子の帰郷は嬉しい。
しかし、北の家族の話を聞くたびに嫉妬してしまう。
母には余裕も自信もなかったのだと思う。
戦争が、親と子を引き裂くのは、どこの戦いでも同じだ。
こんな悲惨な現実が、イタリアにもあったのだ。
犠牲になるのは子供たち。
ほんの、80年前のことだ。
分かっていることなのに、なぜ未だに戦いは繰り返されるのか。
少年がヴァイオリンに目覚めて癒されて大成するあたり、イタリアだなと思った。
日本じゃ、ヴァイオリンやピアノなんて出てこないわ![]()
楽器は映画のモチーフにはならない。
ヴァイオリンもピアノ(チェンバロ)マンドリン、みなイタリア発祥。
私の中ではピアノが一番のイメージだったけど、ヴァイオリンは北部のクレモナって街で誕生したらしい。
だから、映画の中でバイオリンが出てくるのか、納得![]()
マンドリンやオカリナもそうなのか(ネット調べ)
そういえば、昔々の物語に出てくる吟遊詩人は、マンドリン抱えて歌ってたイメージ。
けっこうな良作です。
2時間もない短さで、その後が気になりましたが、そこは想像して。。。
再度「ひまわり」も観たくなったな。
「ニューシネマパラダイス」ももう一度観たくなってきた。

