冬本番の寒い日々になって参りました
世間ではXmasSEASON真っ盛りですが
しほりんの「髑髏城SEASON」はまだまだ全然終わりそうにありません
(ワンコブログも忘れてる!?ww)
そして今宵も「髑髏語り」
下弦の月、上弦の月
両者の舞台、
まずは一回ずつ拝見してきましたが
明日は再びの「上弦月」へ
上弦、下弦の「天魔王」は両手が赤く
まるで血に染まっているようにも見える
「SEASON月」の天魔王は
いままでの中で1番卑屈で悲哀を感じるキャラかもしれない‥
上弦の太一くん、下弦の鈴木拡樹くん
それぞれ強力なオーラとカラーを放ち
独自の美学を大放出セール中♡
クセのある粘着タイプの太一天魔王
底なし沼のような不気味な博樹魔王
そして
両者のラストシーンも共に衝撃的。
先日の太一天魔王、
卑屈で醜悪な小者なだけに
最後の「アノ動作」は悲痛極まりなく‥‥
最後は完全に「子供」になってた
哀れで
見ていて胸がつぶれた(ノДT)
私の心を鷲掴みにしたまま、天魔王は自ら散っていったのでした(TT)
「月」は「太陽」の光を受けて反射してるからこそ夜空に輝く
その太陽を失った月は?
「SEASON月」の「天魔王」は まさに
そんな月の姿かもと思った
「天、地、人」
天である信長を失い、心に深手の傷を抱えて苦難の道を歩んできたのは捨之介や蘭丸だけではない。
「人」の男 天魔王も同じだった
「SEASON月」はそんな彼をリアルに浮き彫りにさせたと思う
それ故か
またあの「悲劇」を観ねばならぬか‥と
楽しみな反面 重いモノも感じる‥‥
「SEASON鳥」と「SEASON風」は
何度も観たくなる作品でした
特に「風」
可憐で美しい向井蘭や
松ケンの天魔王は「太陽」を演じることに始終した天魔王 だったせいか
私は蘭兵衛の眼を通して いつしか本物の「殿」を天魔の中に見出そうと必死だった‥
そうなのよ
私と蘭兵衛は、求めるものが同じ
だから蘭兵衛の一挙一動に鼓舞し、
また動揺したりする
恋しや‥‥殿! ⇚別次元で妄想中
(そもそもこの舞台に惹かれたのは
ソコが始まりだったからで‥‥云々
ま、これは私の中のスピリチュアルな事件なので お芝居には関係無しです)
あ、
昨夜の月を眺めてたら
2012年版「ワカドクロ」が
無性に観たくなりまして‥‥
ご存知ない「髑髏城ファン」の方もいらっしゃると思い、貼り付けてみたよ
7年前の
小栗旬、早乙女太一、森山未來版のDVD
私の「髑髏城」スタートになった作品
今回は
太一蘭兵衛の名シーン3枚つづり
登場から
見事に美しい舞のような殺陣から
「野心に生きるは〜」の名セリフ
当時 初めてこれ観たときは
私の雅で華麗な「蘭丸」のイメージとは違うな‥‥‥と思ったけど、
後に歴史的な面で「森蘭丸」を探った時に 本当は「森乱丸」であったことを知って。
「蘭」でなく「乱」だったのだ
「蘭」の字になったのは後期になって。
江戸時代とも。
本能寺の変の時、
蘭丸は茶筅曲げに白の着流し
帯は前で結び(まるで若き頃の信長みたい♡)、長槍をふりまわして
猛烈な戦いぶりだったという文献も。
顔の美しさは確実だったようだけど
華奢な美青年というより
美丈夫な猛々しい負けず嫌いの荒武者タイプだったのかもね
(早乙女太一くんまんまじゃないか)
実際 蘭丸の父は百戦錬磨の武将で、槍の名手と恐れられていたことから、お蘭も長槍の使い手であったことは充分考えられる!
そんな乱丸の得意なものは
鉄砲、米の等価計算。
趣味は物珍しい焼き物収集
(↑殿の影響?)
こんな歴史の背景から
太一くんのぐいぐいと前に攻め込んでいく、荒々しい殺陣の「乱丸」はあながち実像に近かったんじゃないか?
妙に嬉しくなった
このときの太一くんは花の19歳
本能寺で散った乱丸は享年18歳
年も近い美しい公達の
奇しき縁(えにし)の髑髏城の七人
2012年版でした
登場人物の心境とか関係を知りたければまずは小説をお薦めします
例えばね
舞台の感想で わりとよく聞くコレ
Q.なぜ蘭兵衛は無界屋襲撃で「楽しいなぁ〜」と恍惚状態になってるの?
それは、原作本の中の無界屋襲撃描写に答えがありました
刀が女達の白い肌を切り裂き 飛び散る鮮血を見た彼は、己がそれに興奮歓喜するタイプの男だったと気付くのです
((*ノェノ)キャー‼ショック-)
Q. 極楽太夫と蘭兵衛はどんな間柄だったの?
以下、抜粋
(蘭兵衛は)
年に似合わぬ凄みに、名のある侍だったのか、それも自分たちに黙っているということは織田か豊臣か‥
それでもいい と極楽は思っていた
男が昔を捨てるのであれば
女は気づかないふりをする
そうして作れる縁もある そう思っていたのだ
恋仲であったことは一度もなかった
それでも一緒にいると心が休まる
そんなこともあった
距離を置いてはいたが互いに信頼もしていた
男と女にそういう関係があってもいい
極楽は、本気でそう思っていた
Q.本能寺の変の時、なぜ蘭丸は殿の側を離れたの?
信長が蘭丸に、至宝の茶器「天下」を渡し「これを千利休に必ず届けよ!」と命令、夜陰に紛れ侍女に紛して寺を脱出。
しかし残党狩りに合い、重症を負って数年間寝たきりだった。
(信長が蘭丸を助ける為に茶器を託した事を、もちろん蘭丸も理解しています。その後、蘭丸は利休にも屋敷にも戻らず「天下」を後生大事に抱いて生きてきたようです(^o^)
あと、悲惨だからここには書かないけど
蘭丸は最後に極楽太夫に撃たれて事切れる場面、ずいぶんお体が破損されたようで‥‥‥
せめて舞台では美しい死に顔で‥‥
本当に良かった
ね、
舞台が2倍3倍と楽しくなるでしょ?
(え?聞きたくなかったって?)
「あ〜なんて愉しい〜私の世界」