ちぎれる言葉
日本語って難しい。
たまに通訳をする。
口から出る言葉って、生きているんだな、と思う。
生きているから、完璧な文章なんてない。
半分ちぎれていたりとか、何度も同じことだったりとか。
日本語は特に、後ろがちぎれる。
私は、日本語の教室では、
「断る時は“すみません、ちょっと・・・”を使いましょう、
日本人は、あまり“だめです、嫌です、できません”をはっきり言いません」
みたいなことを、偉そうに教えている。
ところが、通訳となると、こういうのが難しい。
“すみません、ちょっと・・・”
ちょっと、何?
何?の部分を想像して言わないと中国語にはならない。
終ると、疲労困憊である。
さ、今日もビール飲んで寝るかな、ということに結局なってしまうのである。