本嫌いだった人の読書感想文 25

 

※今回から決まった書式にはまらず、自由に書いていこうと思います看板持ち

 

 

 


 TODAY'S
 
『あやうく一生懸命生きるところだった』

 文・イラスト ハ・ワン/訳 岡崎暢子


本屋に行った時に目に留まり、気になって読みました。

タイトルはもちろん、パラパラと中身を見てもイラストが入っていたり、フォントが違うところがあって、私でも読みやすそうだと感じたからです。

 

帯に、「人生に悩み、疲れたときに立ち止まる勇気と自分らしく生きるための後押しをもらえた」と有安杏果さんは言っています。

そしてこの本に共感や絶賛の声が多いらしく、読み終わった私は、この世界が競争社会や情報社会、ものにあふれ、他者と比べ、適切な情報処理が出来なくなった人が多くなったんだと思いました。

だからこそ、自己肯定感やら自尊心やら、自己啓発本が人気な理由でもあるんですよね。

まぁ、そのうちのひとりなんですけど泣き笑い


うつ病が現代病となったのも、きっと自分に向き合う時間が無いくらい忙しく、情報処理が上手く出来なくなっていて、正常な判断ができなくなり、疲れてしまう。

そんな時にこのタイトルは、とても惹かれるものです。


是非うつ病になる前に、有安さんが言うように、人生に悩み疲れた時の後押しとして、一休みがてら読んで欲しい一冊だと思います!





因みに私がうつ病になる前に読んでいたら、理解しながらも共感はできなかったかもしれません。

その以前に、人生に悩むことがなかったポジティブマイウェイガールでしたから、そもそも目に止まらなかったかも。


うつ病で休職して、まさに人生に悩み立ち止まっている今だからこそ、この本に出会い共感したのだと思います。

 


可愛い!欲しいコーヒー





共感ポイントとして、ハ・ワンさんが綴った人生への向き合い方は、うつ病になった私が辿り着いた向き合い方と近いものでした。

 

私の今までは…

他人と比べ、嫌われたくないと、協調性を重視する。

格好だけに気を取られ、執着し、自分を見失う。

過程ではなく結果だけで判断し、挑戦を恐れ、失敗を恐れる。

芯が強く、馬鹿真面目で、柔軟性に欠ける。


(=認知の歪み)

 

不安真顔泣き笑いネガティブ真顔昇天


こんな自分がどこか嫌いで、それが自分だと認められなくて、負のスパイラルでした。

そんな自分を変えたいと思うけれど、長年連れ添った自分の性格は個性となり、簡単に変われるものではないと悟りました。

 

そこを逆手にとって、変わるのではなく認める、受け入れる事ができれば、どんなに楽だろうと思ったのです。

そう分かっていても、受け入れられない自分に、もがき苦しみましたがね…ネガティブ




読書は、珈琲&カフェBGMがお供!それだけで優雅な気持ちになれるお得なおうちカフェ飛び出すハート



うつ病になったのは、きっとそんな私の認知の歪みを矯正するべくしてなったのだと、回復してきた今だからこそ思います。


頭で分かっててもなかなか変えられないので、うつ病になって、当たり前にできていた事を全てできなくさせて、物理的に理解させた。

そういう私への神様からのミッションだと思うようにしました魂が抜ける


失って気づく価値、これは、本書でも似たような事が書かれています。




でも是非!私みたいに病気になる前に!人生に疲れちゃったなって難しく考える前に!この本を読んで欲しいとおすすめします。


自己肯定感を上げようとする0から1を作るような本を読んで疲れた経験がある人は、きっと十分に頑張ってる事に気づけていない。(=過去の私)


私と同じように理想が高く真面目な人なら、すぐ変われないもどかしさが、絶対あると思います。

まずはこの本で変わろうとせず、自分を見つめ直すきっかけにして欲しいです。




結論、この本の読書感想文って言うより、私の体験談と私の想いばかりになってしまった気がしますが…笑


そう想わせるだけの、共感度と人生の向き合い方を気負いすることなく自分らしさを見つけられるエッセイになっています。