2010年9月16日(木)
とうとう入院でごわす。
あーでもない、こーでもないって
旦那ともめて、なんとか詰めた大荷物、カバン2個を持ち
いざ、がんセンター病院へ。
10時半頃、病院到着。
入退院入り口で事前に書いた書類を渡す。
「西3病棟へ行ってください」
勝手知ったるで、すいすいとエレベーターの場所まで進む。
西病棟3階。
母ちゃんは確か西の4階だったな。
3階には手術室がある。
母ちゃんの時は4階から3階まで降りて、この手術室に
入っていったんだ。懐かしい・・・。
ま、明日私も入りますけど。
3階ナースステーションに声をかける、とその声をかけた看護師さんが
ちょうど私の担当となる看護師さんだった。Kさん。
優しそうで、ほっ。
部屋に案内された時、個室がとれたと聞く。
ラッキー!!
個室、希望してたんです。
集団行動、苦手なんです。
初めての入院生活で、気をつかいたくなかったので。。。
旦那さんも、大部屋だと見舞いに来づらいだろうし。。。
でも、週明けには術後の患者さんがまたくるので
その時には大部屋に移動、とのこと。
全然OK-、充分です。
・・・古っ・・・。
まぁ、病院自体が古いですから、
個室といったってさほど期待はしてませんでしたが。
でも古いっつーか、レトロっつーか。
でも個室なら全然いいや。とりあえず安心。
腕にネームバンドをつけられる。
用意されていた病衣に着替える。
とうとう入院患者って感じ。
1ヶ月前の説明では
10~10時半に病院に入って、
11時頃に先生から手術の説明、家族も一緒に。
ってことでした。
なので旦那は仕事午前休。
午後からは仕事に行くつもりで、スーツで病院来てます。
で、色々時間が押して(先生の都合で)12時前にやっと呼ばれる。
また知らない先生・・・I先生だそうだ。
これは母ちゃんの時にもあった。
今まで受診してきた先生とまったく違う先生が急に現れる。
そんなもんなのかしら??
でも、I先生の説明はわかりやすかった。
事前に印刷されている説明の紙をもらう。旦那と見る。
甲状腺のイラストが入ったパンフレット。右と左の断面図。
「でも、ぶーこ選手さんの場合は真ん中にあるので・・・」
もう何回も聞いたー。真ん中用のパンフレットはないわけ??
でも真ん中だと、このイラストにある『反回神経』ってのには
通常届かないらしい。
術中、反回神経に触れる(損傷する)と、声が出にくくなったり
かすれたりするんだそうだ。
だからその心配はないですよ、との事。ふむふむ。
で、今回は
①甲状腺半切除術(甲状腺の半分を切除する。でも私は真ん中なので
半分も切除しませんケド)
②D1郭清(気管の前と横にある脂肪組織を切除すること)
のふたつを行うと。
手術時間は、予定明日の13時から。
麻酔が切れて私の意識が戻るまで
だいたい3時間ほど。うん、思ったより短い。
傷は4~5cm。でもキレイにわからなくなります。
あとは、手術創からドレーンという管が出てて
体内のわずかな血を体外に誘導する、と。
でも翌日から歩けます、歩いてもらいますって。望むところだ。
退院は10日後の月曜日とありますが、その前の金曜・土曜には
退院できると思いますよーって。そんなもん??
で、質問はありますか?ってI先生。
珍しく旦那が積極的に質問する。
「退院後は薬飲んだりし続けなきゃいけないとかないんですか?」
「全摘出ですと、甲状腺ホルモンをつくれなくなりますから
ホルモンの薬飲まなくてはだめですけど、ぶーこ選手さんは
一部摘出なので、甲状腺は残るから大丈夫です。」
「せんせー。
術後っつーか、退院後って運動ってしてもいいんですか?」と、私。
「運動っていいますと?」
「マラソンです、10月10日に大会があるんですけどぉ」
「ええぇっと、10日!?10日っていうと・・・」
これ、重要なの、私には。
そもそも、この手術日程にした決め手は
ほぼこれのせい。マラソン大会。
旦那と結婚してから毎回出てるし、
この日程以外では、どうやっても
マラソン大会参加は不可能で、この日程ならギリかな、と。
「んー。んー。何キロですか?」
「10キロです。」
「んー。んー。。。。普段から走ってるんですよね・・・?」
「はい、大丈夫です。あ、じゃあ、全力は出さないようにしますから!」
「んー。。。なら、いいかなぁ。あくまでも無理はしないでね」
「はいっっ!!」
よっしゃ!!
苦笑いでOKを出す先生。
普通は手術が不安で、きっと手術のことを色々聞くだろうに、
手術のことは大して聞かず、術後の復帰のことばかり考える私たち夫婦。
だって、手術のことはもう調べつくしたもん。
大丈夫、大丈夫。
さて、説明を終え、部屋に戻ると私の初病院食が。昼食です。
これが昼食。
そして夕食を食べると、もう手術まで飲まず食わずです。
そう思うと、もちろん残さず食べちゃいます。
旦那も下の売店でお弁当を買ってきて一緒にお昼。
で、旦那はお仕事へ・・・ばいばーい。
しばらくして、担当看護師Kさんが現れる。
私の体温計をくれる。これで毎日体温を測って記録してください、と。
あと、術後しばらくお風呂に入れないから
今日入っておきましょうって。
ここでは曜日で男女が分かれており、
お風呂場の前にある表に自分の入りたい時間のところに
自分で名前を書いて予約する、と。
で、入ったら次の人に「お風呂どうぞ」って札を渡しに行くんだって。
アナログー(笑)。
次に手術に向かう準備をKさんと一緒にする。
行く前に新しい病衣に着替える、ので新しい病衣を1着。
手術の時に着る?着て帰ってくる?手術衣を1着。薄い黄色の前開きのヤツ。
バスタオルを一枚。
バスタオルと手術衣を持っていくそうです。
後は、術後、血流をよくするために、足にポンプみたいのを
装着するらしいのだが、その際にストッキングを履くらしく。
それは買取になるので。。。と。へいへい。
ふくらはぎのサイズを測って、Mサイズを買わされる。
だっさ!へんな靴下!
これは手術に行く際に履いていきます、と。
手術への準備はこれで終わり。
あとで、手術に向かう際の説明に、また違う者が来ますって。
麻酔科の人かな?
あとは、昼寝しないように(寝ると夜、眠れなくなるとまずい!)、
勉強したり、デールームにあるマンガを持ってきて読んだり・・・
でも、ウトウトしてたけど・・・。
と、そんなウトウトしてる中、水色のケーシー着た女性が登場。
初めになんか言ったんだけど、寝ぼけててよくわかんなかった。
これが説明の人か。
また説明のパンフレットを渡される。
『手術についてのご案内』
上から順々に説明してくれる。
その合間にお姉さん、一言。
「よく、S先生わかりましたねー、その大きさで」
S先生とは、一番初めに私の甲状腺の腫れを指摘した、
乳がんの再検査をしてくれた先生。
実はこの先生、元はここの先生だったらしい。
「やっぱり、そう思います??よくわかりましたよねー」
と、同調する私。
やっぱ有名なんだ、S先生。
そしてやっぱすごいことなんだ。この大きさで発見したのは。
S先生、改めて感謝です。
さて、このお姉さんの説明の中で、
『手術室に入る前にはずしてきてほしいもの』の中に
「ペディキュア」発見。
げっ!落としてきてませんけど!
他、ピアスやコンタクトやヘアピンはその場で外せるけど、
マニキュアは・・・それは入院前に言おうよ!!
除光液なんで持ってこないでしょ、フツー!
結局、手術が午後だから、旦那に午前中に除光液を持ってきてもらい、
落とすことに・・・。メールしとこ。
さて、お風呂の時間になったので
最後のお風呂へ。これでしばらく入れないんだ。
鍵はかけられません。
病院ですから。中で何かあると入れないと困るもんね。
つか・・・汚い。。。
カビが・・・。
もう少し、キレイにできるだろー!!
最後のお風呂なのに、落ち着かなく、
ぱっぱと洗って、次の人へ札を渡しに行く。
あり?次の人、男性だし。
男女の分けも、もうテキトーですか。。。
ま、仕方ないか。。。
さて、18時頃、夕飯です。
これ、うまかった。
最後の晩餐。ゆっくり味わう。
これを食べたら21時以降はもう飲み物もダメです。
と、夕飯と同時に母ちゃんが来た。わぉ。
来るとは思わず、びっくり。
雑誌を持ってきてくれる。
手術前で、私が不安がってるかと思い、心配して来てくれたのかと
おもいきや、最終的には自分の話ばかり・・・。
母ちゃんっていつもそうなんだよね。
結果、自分が一番心配されたいっつーか。
私が母ちゃんを元気づけることに。
どっちが今、大変なんだ??
まー、いいけど。
で、自分の話をベラベラしゃべって、19:30頃帰る。
あとは、消灯21時、テレビは22時までだけど、
個室はうるさく言わないので・・・ってことだったので
できるだけ起きてて、夜眠れるようにしよう、
と、テレビ見たりマンガ読んでたりしたら
まさかの旦那さん登場。わぉ。
まさか来るとは思わなかったので、マジびっくり。うれしい。
100均で除光液を。
あとは私の好物のいろはすみかんを持ってきてくれる。
残業で疲れてるだろうに・・・ありがとう。
30分くらいいたかな?
さすがに遅くなったので、旦那さんも帰る。
ニュースステーションを見てたら
ちょっとウトウトしてきたので
こりゃ眠れるか?と思い、電気も消して寝る体制に。
寝れない・・・。
枕が低い・・・。暑い・・・。
ゴロゴロ・・・。
もう少しで眠れそうな頃、看護師さんが様子見にきた。
「まだ寝てませーん・・・」報告する。
んで多分、1時半くらいには寝た気がする。
でもやっぱり看護師さんが様子見にきて。
こんなに様子見にくるものなの?
でも手術前で眠れるかどうか心配してくれてるんだよね。
来たせいで、起きてしまったけど、
面倒なので、寝てるフリをする。
なんとか、手術前夜は無事終わった・・・。
おなかすいた・・・。