さて。

がん告知を受けた次の日。

2010年7月9日。

通常通り会社へ出勤。


W科長に報告せねば。

W科長が医者に行くことを勧めてくれたおかげで発見できたんだし。

この一連はすべてW科長にだけ報告してるから心配かけてますし。



W科長は通常の業務が終わるとよく精度管理室にこもる。

そこを追っかけてみた。



「Wさーん」

「わっ!びっくりした!何々??」


そーっと現れた私にびっくりするW科長。





「昨日の細胞診の結果なんですけどぉ。

アウトでしたー」


「え?え?アウトってなに?え?」


「がんでした。悪性。甲状腺がんです」

と言って、昨日O山先生が私に説明するときに書いてくれた用紙を出す。


「えー!!!」



かなりびっくりW科長。

ですよね。私もこれはさすがに予想してませんでしたから。



「でもでも、大丈夫なんです!がんのなかではこいつはイイヤツで、

転移の心配もあんまりないし、進行も遅いし、抗がん剤とかしないで

とりあえず手術でとっちゃうんです!」


と、必死に説明する私。

お願いだからそんなに心配しないで、Wさん。



とりあえず報告は終わり。

あとは会社にいつ言うか。



うちの支所で一番トップのS支所長代行。

S代行にはそのうち言おう。

あと、さらにその上に営業本部長のK本部長ってのがうちの支所にいまして。

これも言わなきゃだねー。

ま、この方はなんか騒ぎそうだから、後で言おう。

もう少しハッキリしてから。

事務のY主任にも言わなきゃ。

健保組合とかの高額医療の手続きとかお願いしなきゃだし。

これも手術が決まったころだな、うん。



あとは科の皆には全然言ってもいい。

つか言わなきゃなんだけど、モチロン。

入院するから会社休むわけだし。迷惑かけますから。


ただ、それ以外の人には言いたくなーい。


騒がれるのがやだ。

色々聞かれるのもイヤ。面倒。

『聞かないで』オーラを出してても聞いてくる人がこの会社にはいる、正直。

海外旅行でも行ってることにしようかとも思ったが、

傷作って帰ってくるしなぁ。。。どうせバレるか。。。


と、W科長と相談。


とりあえず、まだ検査は残ってますし、

手術の日も決まってないので、ひとまずはW科長の心にとめておいていただく。



W科長にばかり心配かけて・・・。

本当にすいません。