こんばんは、豚袋ライトです。

60年代の名盤といわれるアルバムをまた温故知新してみました。中古でゲットです。本日はジェファーソン・エアプレインをとりあげてみたいと思います。

このバンドはアルバムで聞いたことなかったのですが、もちろんこの曲は知っていましたし好きでした。何かの編集盤に入っていて、とても気に入って聞いていました。

グレイス・スリックの、可愛い顔に似合わずパンチのある声。怪しげでこぶしも利いちゃったりしてます＾＾。60年代に特有なフリーキーなギターサウンド。シャカシャカしたリズムにスカスカした音。すこし時代がかった雰囲気が何ともいえません。これがフラワー・ムーヴメントの象徴っていうの？サンフランシスコはヒッピーの聖地。シスコサウンドとか何とか言われちゃってドラッグ片手にピースやらなにやら自由に生きちゃってる時代は知らないけれど時代の空気感は音を聞くだけでも伝わってきますね。

My Best Friend - Jefferson Airplane

よくこのバンドは「サイケデリック」と言われるのですが、どうなんでしょ？ドラッグ体験ってもっと激しく極彩色カラフルで、危険な感じで、フラクタルな幻覚なカオス状態のイメージ？当然私は体験していないのでわかりませんが、そうした激しく混沌としたものは聞くかぎり想起できません。非常にフォーキーというか、土着的というか叙情的というか、そんな感じがします。

自分にとってのサイケのイメージって、フロイドの１ｓｔだったりドアーズだったりジミヘンだったりヴェルヴェッツも１ｓｔはちょっとそうかなー…そんな感じなんです（識者には違えーよって言われそうですが＾＾；）文字やジャケやらの表層的な部分はサイケかもですが、本質はそうでもないと見た（笑）まあ、サイケの何たるや、をきっと私が理解していないのでしょう。

Comin' Back to Me - Jefferson Airplane

しかしこのバンドはホントに脱退と分裂と勝手に命名と、その度に変わる音楽性を標榜しつつ名前は常に残ってきたというメチャクチャなバンドですよね。稀有な存在です。

私はジェファーソン・スターシップの「フリーダム・ポイント・アット・ゼロ」という1979年のアルバムをリアルタイムで聞いて、おおアメリカン・（ハード）ロック！てなイメージを持っておりましたがそのオリジンがこのバンドとは想像もできないですし、更に80年代になってスターシップになってしまったのはもはや産業ロックの権化の別バンドですし。いったい誰がオリジナルメンバーで、フロントマンで、したがって本物はどーれだ状態で未だによくわからないし、興味もない。（知りたい人はwikiへGO!ですね＾＾）でも、きっとこの時代の彼らは間違いなく輝いていたのでしょう。

私にはこの時代の空気感とかスカスカなサウンドの叙情性というものが、とても心地よく感じます。ちょっと陰りのあるメランコリックな感じも、何となく今の自分の気分によくマッチしてるようです。しかし、42年も前のサウンドなんですねぇ…これだけ鮮明なアーカイヴがあるって、今はすごい時代ですな。

最後にこのバンドの2番目に有名なヒット曲で締めたいと思います。

それでは、また。

white rabbit

JEFFERSON AIRPLANE / SURREALISTIC PILLOW (1967)