こんばんは、豚袋ライトです。

復活にあまりに気合入れ過ぎ、また清志郎さんの件もありちょっとヘヴィーな記事がつづきました。ここらで軽めの記事にしておかないと、あとあと息切れしてしまいそうですので、久々のライト記事をアップしようかとおもいます。

今年はホントに遅ればせながら、未聴の60年代を少しづつ開拓していこうと思っており、そんな中で、最初はゾンビーズからいってみようかなと思います。

何度となくこの「ふたりのシーズン」は耳にする機会がありますね。最近では2005年頃に日産TIIDAのＣＭで流れていましたし。ゾンビーズの曲というとたいがいがこの曲をあげるほどのヒット曲。ちょっと暗めのトーンの曲調に、オールドファッションドなコーラス。スカスカの音ながら圧倒的に美しく切なく、メランコリックなメロディと声。これは一度聞いたら忘れないでしょう。という訳でこの曲が入っているアルバム「Odessey＆Oracle」を聞きました。ところで「オデッセイ」の綴りがちがうというかなりアバウトさ加減がいいです（笑）

まずカラフル＆サイケなジャケに目を奪われますな。でも内容はサイケ色はとても薄いと思いましたね＾＾。綴りもアバウトだけど、大体がグループ名が超絶Ｂ級すぎますね。こんなにキレイな音楽やってても、こりゃヒットも出にくいわけですわ（笑）でもこれはなかなかにポップでイイんではないでしょうか。

Care Of Cell 44

アルバム全体にピアノを基調にしたポップさが心地よいです。いかにもビーチボーイズ的な音でありながら、どこか影のあるような。同時代的にはビーチボーイズの「ペットサウンド」やビートルズの「サージェントペパーズ」等があり、それらのアルバムがかなり実験的だったり、新しい音楽性の模索をしているのに対し、ものすごく調和的というか、健康的な感じがする。一部プログレっぽい面はあったりしますが。

ゾンビーズはアルバムを2枚しか出していません。デビューは1964年で1stシングル「シーズ･ノット･ゼア」が大ヒット。ビートルズ旋風のアメリカへの波及に便乗して、本国英国よりも米国でブレイク。1965年にファースト・アルバム｢Begin Here｣をリリースするも、移り変わりの激しいアメリカの音楽シーンではすぐに飽きられ商業的に行き詰ってしまうという憂き目にあったようです。

The Zombies - This Will Be Our Year

実はこのアルバムを出した頃は、売れないためすでにバンドは解散してしまっていたらしいです。ところが、当時米CBSのプロデューサーであったアル・クーパーの目にとまり、彼の強力プッシュでシングルカットされた冒頭の「ふたりのシーズン」が翌1969年に大ヒット。このアルバムが名盤として見直されるようになったといういわくつき。

でも、今このアルバムを聞いて、ゾンビーズのメロディ・メーカーとしての才能は前出のビーチボーイズやビートルズにも比肩する瞬間があったように感じます。しばらく肩の力を抜いてこのアルバムを楽しみたいとおもいます。

それでは、また。

The Zombies - Friends of Mine

THE ZOMBIES / ODESSEY&ORACLE (1968)