夢と希望と不安を抱えて働き始めた場所。

幼児室は当時子どもは5人しかいませんでした。

子どもたちと信頼関係を深めること、現場の仕事を覚えること。毎日葛藤でした。

無資格のリーダーは私に年齢別の課題を表に表したものを持ってきました。「子どもそれぞれを見てこの子はこれができて、この子はこれが出来ないって明確になると気も楽になっていいと思うの!またこの表見ておいてね!」

とても熱心な先生だと思いました。無資格でも研修で学んだことを積極的に取り入れて子どもたちを見ているのだと思いました。

ちなみにその表は私は既に学校で学んだ内容でした。なのでとでも身近に感じましたし、マニュアルを少し求めていた私としてはとてもやりやすそうだと思いました。

しかし、現実は違いました。
無資格のリーダーは毎日毎日、子どもたちに怒鳴ってばかり。それもお母さんが子どもを叱るというレベルではありません。
畳をバンバン叩き威嚇して、子どもの体が硬直する事は当たり前でした。

出来ない課題をできるようにする、この先生の術は、威嚇や叱咤だったのです。

ある日のおやつの時間
おやつを配り、お茶を配り、みんな畳の上に正座をしていただきますをしました。
しかし、リーダーは3歳の女の子Aちゃんにだけ、「Aちゃんはお茶を飲んでからおやつを食べなさい!お茶を飲むまでおやつはあげません!」と言いました。
私はきっとこの先生なりの想いがあるのだろうとただ見守りました。
もちろんAちゃんは理不尽そうな顔で悲しい顔をしました。そしてなかなかお茶を飲もうとしません。
10分くらいたった頃、Aちゃんはお茶を畳にこぼしてしまいました。そして、リーダーはAちゃんを怒鳴りました。
「わざとこぼしたでしょ!もうおやつあげませんっっ!自分でたたみふきなさい!」
Aちゃんは泣きました。

周りはおやつを食べているのに、自分だけ並々に入れられたお茶を飲むまでおやつが当たらず、しまいにはわざとこぼしたと言われおやつを減らされました。

次の日、リーダーはお休みで別の職員がおやつとお茶を配りました。特に怒ることも、縛ることもなく、いただきますをして楽しい一時を過ごします。Aちゃんはお茶もおやつも綺麗に全部食べて飲みました。
私は昨日のこともおりAちゃんを褒めました。

しかし、その日の職員は
「お茶くらい飲めます。飲みます。」と静かに言いました。
「わざとお茶はこぼしません。」と私が昨日の説明をした後に答えました。

私は混乱しました。