カメラを首から下げて、
さて、
どういうふうに撮ろうか
と考えていたとき、
わぁぁぁーーーーーーー!
カメラだーーーーーーーーー!!
見せてぇーーーーーーーーーーー!!!
シャッターおすんでしょーーーーー
の声とともに、
首から下げていた我がニコンに、
無数の小さな手がたかっているではありませんか
ああああーーーーーーーやめろーーーーー
我がカメラにぶら下がる無数の小さな手、
しかも凄い力だ。
レンズ触るなぁーーーー
カメラだけはやめろーーーーー
でもって、無数の小さな手を丁寧に振りほどき、
我がニコンを頭のてっぺんへ避難させました
突然の襲撃。
こういうのを「想定外」という。
カメラに群がったのは保育園児男子4名。
場所は、東京と神奈川の境を流れる多摩川河川敷。
やっと時間ができたぞ~
秋晴れだ、空を見ながら撮影でもしたいなぁ
自転車こいでぼよよ~んと河原へ行ったのです。
保育園児たちは先生たちと河原へ散歩へ来ていました。
しかし、彼らは私から10メートルくらい離れていた・・・
目ざといね、凄い勢いで走ってきたんだね。
まるで静かな弾丸だ。
飛び上がってリュックのホックを開けようとするわ、
抱きつくわ、
カメラちょーだい!
を繰り返し、
この爆発的な子どもたちを相手にする保育士さんは、
並大抵じゃ務まりません。
子どもらが、
また草の上を走り群れに戻った後、
保育士さんが、
私のところへ走って来て、
「ご迷惑かけてすみません」
何度も謝ってくれましたが、
カメラは頭の上に避難させたので、
大丈夫ですよ、元気で何よりです、
気にしないでくださいね。
大人の対応で返しましたが。
内心、ひやひやもんでした。
ニコンのカメラ、
ちょっと高いもん・・・
嵐が去った後、
景色を撮ったのですが、真っ白に写る。
なんで? なんで?
壊れた??
私、襲撃受けて動揺していたらしい。
逆光だった・・・
大人が生きるスピードは、
保育園児の育つスピードの何分の1なんだろう。
あの爆発的なエネルギーは、
春の草が芽吹く成長点の爆発と似ている。
子どもが脚に抱きついた感触が、
昼飯を食べ終わっても残っています。
嬉しい襲撃でした、びっくりしたけど。
(記事/スタッフA)