わたしがこの避難所体験訓練に参加したのは
自治会の会員さんが
みえ防災コーディネーターの方で
災害が起こったときに
この地域で、何が機能しなくなるのか
丁寧に教えてくださり
 
 
そのために何が出来るかを
さらに教えてくれると知ったから。

 
もうひとつは
私は、この地域では新参者で
誰も何も知らなかったので
 
私がいない時、何らかの災害が起こった時に
何人か顔見知りの人が近くにいれば
ディーターのことも
気にかけてくれるかもしれないと
思ったからです。 

 
旦那さんは外国人で
日本語をはなす機会があまりなく
言葉はなんとなく理解していても
話すことはまだ難しい・・。
 

だから何か起こった時に
彼の助けになってくれる人たちが
周りにいてくれたら、、と思ったんです。 

 
だけど参加してみて
それ以上の繋がりができたような気がします。
  

そして、不安を安心にできる
備えを学べたと感じています。
 

話は訓練に戻りまして
次の訓練は、『火おこし』でした。
 
タッパの中には麻のひもを短くしたものが
入っていました。
 

何に使うんだろう・・?
 
 
実はこの麻ひもをほぐして
細かくして、これに火をつけるんです。
 
 
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上がほぐす前の麻ひもです。
 

ほぐしたものが下の写真です。
ほわっほわになってますよね。
 
前に座っていたおじさんと2人で
ほぐしていたんですが
違うんですよね、、ほぐし方が・・

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なんていうんだろう・・
慣れてるのはもちろんですけど、
やわらかいんです。 

優しさがある、ひも、布、木など物を扱う手が
すごくやさしいんです。
 
ほぐしかたなんてそんなに変わらないと
思うかもしれませんが、
 
おじさんの手からできあがってくる
ほぐれた麻ひもは、
とてもほんわりしていました。
 
 
ずっと見ていたくて
見ていると、涙が出そうで、、。
なんでか分からないけど
きっと扱いが丁寧なんでしょうね。

 
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そのおじさんが今度は
小さなナタと肥後の守(ひごのかみ)
のようなものを使って
 
木を細く細く割っていき
先の方を、
鉛筆削りの途中の状態にしていきます。
 
ささくれをたくさん作る。そんな感じです。
 
  
まずは「火おこし」の練習です。
 
ほぐした麻ひもを真ん中に置いて
火ふき棒、またはファイヤースターターと
呼ばれるものを使って火をつけます。
  

上手に点いたでしょ?
と言いたいところですが、ベテランの方が
まずは見本を見せてくれました(笑)

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私がやったときは、なかなか点けられなくて
周りの人たちにアドバイスをいただきながら
なんとか点けることができました! 
やったー!( ´艸`)!
 

その後、細く切った木と、
先の方をささがき風にした木を重ねて、
真ん中にほどいた麻ひもを置いて
実際のミニチュア版を作り、
火を起こして見せてくれました。
 
 
すぐに火が点いて
木をささがき状にしているところに
火が早く行って、そこから厚い木にも
火が通って、すごく早く火が燃えてました。
 
 
そのあとは
コーディネーターの方がカセットコンロと
ボンベの選び方を2つの違うコンロを使いながら
教えてくれました。 

 
 
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ふたつともイワタニのものでしたが
室内用とアウトドア用のがあります。
 

 


 
バナーキャップの周りを囲むように
カバーされているのがアウトドア向きです。
 
扇風機を使って、風をあらゆる角度から入れてみましたが
もろともせず、ヤカンをずっと加熱していました。
 
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こちらは深くカバーされていない

イワタニのガスコンロ。

 

 
こちらは
風が吹くとすぐに消えてしまいました。
室内で大きな鍋などを使うときに 

重宝するようです。
 
くわしくはこちらをご覧ください。
カセットコンロまたは

ボンベの詳細がわかります。
 
 

下のボンベも安いものはやはり
すぐに中のガスがなくなってしまうようです。
 


  
バーナーなどで使うのは
専用のボンベがあるようです。 
 

これらの調理用のものを使うと
途中でボボボっといってくるようで
使っている方も危ないらしいですよ。
  

一通り、「火おこし」とガスボンベの
火に関する訓練をしたあとは
  
 

『ロープワーク』をしました。
  
今日学んだのは
 
もやい結び
自在結び
③忘れたー(泣)
 
『もやい結び』
 
ほどけないのに、かたしばりにならない!
人命救助などで、
締めたひもが締まっていかないので
苦しくならないでいいのだそうです。

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絵で見てもなかなか出来なくて
なんどもなんどもデモをやってもらい
やっとできるようになりました(汗)
 

 
次は『自在結び』
 
これは紐の長さを調節できる結び方で
ゆるくもきつくもできるので
洗濯物を干す、
何かをかける時に使えるそうです。
 
 
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隣のおじさんと2人で試行錯誤しながら
紐を結んでいる写真です。
 
 
ロープワークがすごく役に立つなって思って
結び方を忘れたくなくて
ずっと1人で練習していました。
 
 
なんでこんなにロープワークに
惹かれるんだろうって思っていたんですが
 
 
父の影響なんだと気づきました。
 
父はタグボートに乗っていて
松阪で働いていたときはよく会いに行ってました。
 

船にも乗せてもらったりしていたのですが
船が岸についたときに
素早く岸に飛び乗り、ロープを結んでいたのを
よく見ていたからだと思います。
 
 
漁師もおじちゃんも、いとこも
同じようにロープを
さささっと結んでいたのを見て
すごいなぁ、かっこいいなぁって
思っていました。

 
その記憶があったからでしょうね。 

 
 
今回、いろんな偶然が重なって
この訓練に参加することができたんですが
 

防災コーディネーターのみなさんや
参加してくださっていたみなさんとの
時間がとても貴重なものになりました。
 
 
災害時に必要なことは
まだまだ知識としては少ないですが
 
知っているのと知らないのとでは
大きな差があると感じました。
 
 
いざとなれば
助け合えるわたしたちではあるし 

 
やるべきことを自ら見つけて
やっていけるとは思うけれど
 
 
いろんなやり方を知っている人が
多い方が、スムーズに動けるし 

 
その分、多くの人を助けられると思うのです。
 
 
今日教わったことは
ほんのわずかなことで
 
まだまだ学ぶことはたくさんあるけれど
  

まずは、明日は我が身だと思って
必要なものを備えておく。
 
必要な知識を蓄えておく。
これらのことは大事だと思いました。
 
 
 
自分だけではどうにもならないことでも
みんなと協力しあうことができれば
  

前を向いて、生きていけると感じました。
 
 
また来年、みなさんと一緒に
学ばせていただきたいと思います。
 
 
みえ防災コーディネーターのみなさま
3日前から準備をしてくださった森田さんご夫婦
 
そして、今回参加してくださったみなさま
本当にありがとうございました。