むかーしむかしのことじゃった。
 
 
 あれは、ウェールズからロンドンに
引っ越してようやく慣れてきた頃。
  
 
ちょくちょく
私の部屋からお金が無くなり始めましてw

その金額も家賃1ヶ月分とか
かなり大きい額が無くなる、、。
 
 
部屋に鍵はついてなく
誰でも入れるアットホームなシェアハウスでしたが、住む人がそうでないとうまく機能しないですよね。んだんだ。

 
 
夜遅くまで働いて稼いだお金を
誰が取っていくんだー!
怒り💢がグワっと押し寄せ…
いやいや、誰か見当はついてた。
 
 
ドラッグ中毒で
爆音で音楽をかける人…。
 

そーんなどうにもならない相手だったので
そこを出るしか手がなくて。
 


 で、ある日、近くにいい物件があるからと
友達と一緒に見に行ってたんです。
 
 
もう何も取られたくないので
大切な荷物やパスポートは
厳重に二重ロックにしてある
二階のディーターの部屋に入れてました。
 
 
ほんの10分くらいだったでしょうか。
 
友達とその物件について、
なんだかんだと話しながら帰宅。
 
 
トントントンと二階に上がっていくと
なんだかさっきと様子が違う…。
 
 
それが何か気づいた瞬間
頭から一気に血の気が引きました。
 

 
 
  
開いてる‼️

厳重に二重ロックしたよね。
表からも裏からも鍵を掛けたよね、、。
なのに、ドアが、ドアが…開いてる💦
 
 
 落ち着きを取り戻りながら
ドアの下の方を見てさらに衝撃を受ける。
 
 

ドアノブが斧のようなもので
えぐり取られてスッポリなかった。
 
 
まるっと、、、ないガーン
 
 
部屋の中に誰かいるかもしれない! 

 
友達と私は、下に行き
ホウキとモップを持って二階の部屋の前に来た。
 
 
もし、本当にいたら
ホウキやモップなんかで
太刀打ち出来るわけないのに 


そんなことは頭に浮かばず
ただ大切な荷物を、なんとかしないと!
っていう一心でドアを開けた。
 
 
部屋の中には誰もいなかった。
 
2人でホッとしたのもつかの間
大変なことが起こってることに気づく。
 

パスポートがない
金目のものは、みんな ない。
ディーターのものもなーんにもなかった。
 
 どうしていいかわからず
パニックのまま
仕事でいない、ディーターに電話をかけた。
 
  

まずは警察に通報しないと!
って言われたけど、
日本人2人、、英語でって言われても
何を言っていいか、なんてモゴモゴ言ってたら
 
早くしないと、
警察も来るの遅いんだから!って言われて
 
何もかも遅い国だな、なんて思いながら
しぶしぶ警察に電話☎️をした。
 
 
5分
10分
15分経過…
 
来ない。
 
 
20分経過…。  まだ来ない。
 
 
待つこと30分
やっと警察がやってきた。
  

 
色々話を聞かれたけど
盗られたものは返ってこないし
パスポートは再発行するしかないと。
 
友だちもロンドン経由で
ドイツに行くはずだったのに
再発行されるまで出られず、、。 


そうこうしてる間にディーターが戻り
私たちは早速その日の夜に
この物騒な家とオサラバした。 
 
  

ロンドンへ来て
一番最初に住んだシェアハウスでの出来事。
 
 
あれから
あちこち引っ越ししたけど
後にも先にも
これが1番驚きの事件でした。
 
 
この出来事はかなり尾を引いて
引っ越した家で、何ヶ月か怖くて怖くて
夜にお風呂に入れず。 

 
1人になるのが怖くてトイレも行けなくて。  
  
人が集まるような場所が
比較的大丈夫だったので
キッチンで顔を洗って、
明るい昼間にお風呂に入っていた。
 
 
もうすっかり忘れたものだと
思っていたのに
 
 
今夜のあることをキッカケに
ありありと思い出されたトラウマ劇場。
 
 
 なかなか消えないもんだね。
 
 
よく生きてたもんだ。 
 

って今さらながらに思う出来事。
 
 
守ってくれたと信じて
いただいた いのちを大切にしよう。