なんとなくいつもとは違うスーパーに
買い物に行った。
そして、なぜか今日に限って
5キロのお米✖️2
紙パック1リットルのオレンジジュースと牛乳
瓶詰めのガーカン✖️2
と決して一人では持てない量を
どっさり買っちゃっている・・
重いよなぁ、、と頭では思ってるけど
なぜか、買わないといけないモード
まぁ、カートに乗せて
車まで持っていけばなんとかなるわっ
と精算し
カートに乗せて「楽勝やんっ」
と思いながら歩いていたら
思ったより、ガタガタ道で
カートをうまく押せず
バランスを崩し
あっっと思った時には
カートが倒れ、瓶詰めガーカンが
我先にと地面に飛び出し
1リットルパックのオレンジジュースと牛乳も
負けじと袋から体半分見せてアピってる
5キロのお米ひとつは地面へと寝転び
もうひとつは、かろうじて
横になったカートにへばりついていた
「あぁ、とんだ災難・・・」
ひとつ、ひとつの品物が重いから
全部、一気にサッサと運ぶわけにもいかず
「あ〜あ〜、やってもうたなぁ〜 」
と思いつつも
地面に無造作に転がったみなさんへ
「荷物さんごめんやでぇ〜」
とお詫びをしつつ
いっこずつ、拾っては車まで持って行き
誰かこないかなぁ〜
拾ってくれる
やさしい人はおらへんのかなぁ〜
なんて一抹の望みを心に
2往復しかけたときのこと
目の前に、
ちょっとぽっちゃりめの男の人がやってきて
カートを立て直してくれて
「カートの上に乗せておくからね〜」
と言って、オレンジジュースを拾って
乗せてくてたではないですかっっ
『あぁ、天の神よ、地の神よ〜ありがたや〜』
と思いつつ
「あ、あ、ありがとうございます
助かりました!本当に助かりました!ありがとう」
と言って
その人の車の邪魔にならないようにカートを
自分の車の近くに寄せて
その人を見送りながら・・
あれ あれれれ
どっかで・・・見たこと・・・
あるやんなぁ・・
確かにどっかで見たことがある
でも、田舎だし、顔見知りとか
よく買い物のとき会う人とか、いろいろいるし・・
なんて考えていたらっ
お・も・い・だ・し・たーーー
思い出した途端に
涙があふれて、あふれて止まらなくなって
早々と車に乗り込み
ハンカチを目頭に抑えてまま、
動けなくなってしまいました
その人は
わたしが介護でお世話させていただいていた
大好きだったおばあちゃんの息子さんでした
認知がすすんでしまったお母さんを
いつもそばで見守っていた、息子さん
お母さんのことを考えて
食べ物、飲み物、着る服など
いつも切らさず買ってきてくれていた
お母さん思いの、やさしい息子さん
あの頃、たくさんの介護人が
日替わりで入っていたから
わたしのことなんて
覚えているはずがないんです・・
お母さん思いのあのやさしさを
母親だけではなく、周りのわたしたちにも
分けてくれていたんですねっ
わたしは今日、彼に
とても、とても嬉しい『恩送り』を
いただいたと同時に、
『情けは人のためならず』
という言葉を心にしっかりと留めて
そして必ずや
彼の元にも、とても大きな『恩送りが』
訪れることでしょう
いえ、もうすでに
訪れているかもしれませんね
「本当にありがとうございました。」
『恩送り』
「恩」とはめぐみ、いつくしみのこと。
誰かから受けた恩を、自分は別の人に送る。
そしてその送られた人がさらに別の人に渡す。
そうして「恩」が世の中を
ぐるぐる回ってゆくということ。
『情けは人のためならず』
「情け(=親切)は、いずれは巡り巡って
(他でもない)自分に良いことが返ってくる
(だから、ひとに親切にしておいた方が良い)」
という意味の表現である。
ウィキペディアから引用