こんにちは フローネですわんわん

 
亡くなった祖母から母へのメッセージを
記します。
 
{B35CE575-FFD7-4748-A53F-8DB18DD5DF97:01}

 
 
 
 
久しぶりに家に戻りました。
 
 
ああ、私の大好きだった家。
 
 
山の1番上にあるここからは、海が一面に見える。岸壁には船が何隻が止めてあり
 
 
ひろばには、漁をしたあとの網がほしてある。
 
 
毎朝、ここの大きな窓を開けて、船の行き交うのを眺めては
 
 
今日1日生かしていただけることに感謝してお天道様に手を合わせていました。
 
 
夕方に戻りましたが
 
軒先に提灯を下げてお迎えしてくれており
有難い気持ちでいっぱいになりました。
 
 
家に入ると、ご飯もとても美味しそう。
 
 
7年前、わたしの突然の死に、あなたはさぞかし混乱したことでしょう。
 
 
朝、いつも開いてるはずの窓が開いていない。私の姿がどこにも見当たらない。
 
 
あなたの悲しむ顔が、いまも脳裏に焼きついて離れません。
 
 
「母ちゃん、なんでおらんの?母ちゃんと話したいよー。母ちゃんに教えてもらわんなんこといっぱいあったのに。
 
母ちゃん、帰ってきてくれい。母ちゃん!母ちゃん」
 
って、私が仏になってからも
 
 
あなたはいつも私を呼んで泣いていました。
 
 
言葉がキツく、怒られることもあり
あなたには泣かされたこともありましたが
 
 
愛と心配の裏返しだったこと。いまはよく分かります。
 
 
愛は色んな形に変わりますね。
 
 
ある時は、優しさになり、ある時は厳しさになる。
 
 
悲しさに、怒り。
 
愛ではないのではないかと思う感情も、元は愛から来ているのですね。
 
 
わたしは生前、このことに気づいてましたが、気づかないふりをしていました。
 
 
愛するあなたのために。
 
 
 
 
 
久しぶりの、風の心地よさ。
 
 
風と遊ぶ風鈴の音。
 
 
 
外を走る車の音。
 
 
お寺の鐘の音。
 
 
カラスの鳴く声。
 
 
そして愛する我が子の笑顔。
 
 
母ちゃん来たかな?って呼ぶ声。
 
 
なんて愛おしいのでしょう。
 
 
この胸にいだけるものなら、もう一度抱きしめてあげたい。
 
 
よくやってると。がんばってると。背中をなでながら褒めてやりたい。
 
 
 
私がいなくなってから、本当によくやってくれています。
 
 
私に語りかけながら、お盆の献立を書いたノートを見て、一生懸命お膳をこしらえてくれてます。
 
 
今日は最後のあなたのお膳。
 
 
お父さんと、心から感謝していただいていますからね。
 
 
長女として、小さい頃から家のことばかりさせてきました。
 
 
私たちが働いていたから、弟や妹の世話もしなければなりませんでしたね。
 
 
なぜ、わたしだけ?こんな目に合うの?
 
って、何度思わせてしまったことでしょう。
 
 
辛かったでしょう。苦しかったでしょう。
 
 
あなたが嫁いでからも
私は、あなたのお小言を一切聞き入れてあげませんでしたね。
 
 
あなたは
わたしの支えが欲しかったのだと思います。
 
 
賛同してあげたかった。一緒になって、相手のことを言いたかった。
 
 
でも、そうしてしまえば、あなたの怒りを倍増させてしまう。
 
 
あなたが間違ってない!と思わせてしまう。
 
 
そうなれば、また他の人にも
間違っていないということを伝えてしまう。
 
 
そうなってはあなたのためにならないと、私は1度もあなたのお小言に賛同しなかったのです。
 
 
子どもを愛さない親などどこにもいません。
 
 
返事をくれない私にあなたは苛立ってましたね。泣いて怒ったときもありました。
 
 
でも、そのとき、私もあなたと同じように苛立ち、泣いて怒ってましたよ。心の中でいつも一緒に感じていました。
 
 
 
ただ、これだけはあなたに伝えたい。
 
 
 
全てはつながっているのです。
 
 
あなたの言ったお小言があなたに返ってしまうのです。
 
 
全てはつながっているのです。
 
 
 
だから、何でつながりたいのか、どういう気持ちで繋がりたいのか
 
 
考えてほしいのです。
 
 
 
怒りが出るのはあたりまえです。
 
 
 
悲しみがでるのもあたりまえ。
 
 
 
焦りや、妬みがでるのもあたりまえなのです。
 
 
私たちは体験しにここに来ているのですから、いろんな感情を体験してあたりまえなのです。
 
 
 
ただ、それを外に出してしまわないで、そっとそっと仲良しのお友達として
 
 
見つめてあげてほしいのです。
 
 
怒りに身を任せて、言動に出てしまったときは
 
 
そのときは、その自分をそのまま抱きしめてください。
 
 
何が悪いわけでもない。
 
 
あなたが悪いわけでもないのです。
 
 
出来ないあなたを責めるのではなく。
 
 
 
少し出来たあなたを褒めてあげましょう。
 
 
 
あなたはとてもがんばりやさん。
 
 
いつもあなたの中は、次のことでいっぱいになってる。
 
 
とてもよく分かります。いろんなことがそつなくできるあなただから
 
 
あれもこれもと考えてしまうのは、とてもよくわかります。
 
 
でも、たまにはわたしの声も聞き入れてほしいの。
 
 
いつも話しかけてるの。
 
 
無理してない?
 
 
頑張りすぎてない?
 
 
ひと休みしたらどう?
 
 
って話しかけてるのよ。
 
 
わたしがいなくなったからといって、もう終わりではないの。
 
 
話せないのではないの。
 
 
なくなってもつながっているのよ。
 
 
ずっと私たちはつながっている。
 
 
だからたまには、ゆっくりしてわたしの声を聞いてみてね。
 
 
ひと休みするってことは
 
 
大切な何かとつながるってことなのよ。
 
 
 
今年もあなたのおかげで、とても心地の良いお盆を過ごせました。
 
 
あちらのお父さんもお母さんも
 
 
あなたのところに行けて、本当に喜んでます。
 
 
わざわざ、私たちのところに来てくれて
感謝の気持ちを伝えてくれたくらいですもの。
 
 
あなたのやることは全て素晴らしいことです。
 
 
誰がなんと言おうと、あなたの生きる道は大正解なんですからね。
 
 
もうすぐ私たちはまた戻ってしまうけど
 
 
わたしはいつもあなたのそばにいます。
 
 
あなたのことを見ています。
 
 
 
今年も本当にありがとう。
 
 
あなたを娘に持てたこと、わたしの誇りに思います。
 
 
ありがとう。
 
 
ありがとう。
 
{629D18DB-527F-4E49-ABCD-60FEC10D925B:01}