今回のお話は限定記事にするか正直迷いました
別に桃色記事というわけではないのですが、バージンに対する表記が偏った意見になっているからです
言い訳をする前に「セカンド・ラブ」を書いているピコ的理由をもう一度書きます
キョーコちゃんに親からの愛情を教えて愛を復活させ
仕事も充実させる事で自分に自信を持たせたい!
そして綺麗になったキョーコちゃんと蓮さんを対等な立場で恋愛させたい!
そこから始まったお話でしたが、書き進めていくうちにどうせならもう一押し
受身のキョーコちゃんではなく攻めのキョーコちゃんも書いてみたいと欲が出てきました
そして愛を受け入れたら、嫉妬や妬み、計算に臆病な気持ち
いろいろと人間の欲深い、汚い感情もたくさん湧き出してくると思うんですよねWW
その為には、ピュアキョを何とか変えていかねば!とピコは思ったので
『キョーコちゃん20歳過ぎてもバージン』
この部分を話の節々で触れています(それはもうしつこいほどにWW)
彼女の自覚を促す為、行動に移させる為にです
(だって普通少し位焦りも出てくるだろうし・・・)
ですからここでの登場人物の意見も
キョーコちゃんに発破をかける為わざと偏った言い方にしています
もしもこのお話を読んで気分を害された方がいらっしゃったら申し訳ございません
これはキョーコちゃん限定での意見であり
当たり前ながらピコの妄想なので何卒ご容赦下さい
そしてこの方面のお話に嫌悪を感じる方はこれ以上先に読まない様お願いします
ちなみに次もこの話題を書きますから
今度はラブミー部3人にして、アメンバー記事にする予定なので
もっと明け透けに書こうと思っていますので・・・
では本編です♪
セカンド・ラブ 23 -再始動ー
久しぶりに敦賀さんと楽しい時間を過ごした翌日、敦賀さんにビッグオファーが舞い込んだ
私の父ジェフリーバーグマンが10年ぶりに主演するハリウッド映画に急遽出演のオファーがきたのだった
当初決まっていた役者さんが監督のイメージに合わず
クランクイン間近にも関わらず降ろされてしまった
そこでジェフの推薦もあり、前回の出演映画で好演技をした敦賀さんにお鉢がまわってきたらしい
何だかパパの策略の匂いはするけど、仕事に対して厳しいパパがただの私情だけで自分の主演映画に推薦するはずも無くきっと実力を認めての事だと思う
多分パパのもうひとつの趣味…あれが発動したんだと思う
見込みのある者は徹底的にしごく…
それはもうきついもので大の男の人を何人も悔し泣きさせたという伝説のしごき
最近は発動していなかったらしく、私は話にしか聞いた事がなかった
私は敦賀さんが少しうらやましくもあり嫉ましくもあった
早く私もパパに娘としてではなく一俳優として認められたかったから…
この映画にはパパを慕う多数のハリウッドの大物俳優もゲスト出演する予定なので、クランクイン前から何かと取り上げられていて今年一番の話題作になると兄さんは言っていた
ここで認められたら、ハリウッドでの成功を約束されたも同じ事で一気に知名度も上がる
今、LMEではこんな千載一遇のビッグチャンスに皆浮足だっていた
おかげで敦賀さんは今でも忙しいのに、このオファーを受けるために詰め込まれたスケジュールに毎日早朝から深夜遅くまでマンションには帰ってこれないようだった
あれから一週間、私は敦賀さんと顔を合わす事すらできなくなっていた
寂しかったけどどこか安心している自分もいて笑ってしまう
決心して帰ってきたつもりだったけど
いざ顔を合せてしまうと尻込みしてしまう自分が情けない
愛する気持ちを認めてしまってから、どんどん自分が臆病になっている気がする
ずっと待ってくれていた敦賀さんの気持ちを思うと
これではいけないと思うのだけど
勇気を持つのにもう少し時間が欲しかった
そして私は日本での暮らしを整える為、忙しく動き回りながら事務所にも顔を出すのが日課となっていた
毎日通っているうちに仲良くなった受付お姉さんズとまた今日も食堂でファッション談議に花を咲かせている
「うわぁ~今日のキョーコさん、大人かわいいファッションでとても素敵です!」
「ウンウン ガーリーな花柄ワンピースを甘さ控えめにレザーライダースで上手く引き締めてる所なんて、さすがです!」
「ちゃんと今年流行りのハイウエストだしねWW」
「いいな~この組み合わせ今度のデートで着ようかなWW」
「あ~広告代理店の年下の彼氏?」
「違うわよ!あんなのとっくの昔に別れたわ
今は商社マンの年上の彼氏☆
もう夜の方もテクニシャンで寝かせてくれないのよWW」
「えっなんで?かなりイケメン君であんた夢中だったじゃない?」
「そうね…確かに顔は良かったわ…それに可愛くて優しかったけど…
ただ・・・あっちの方がねぇ~…てんで駄目!
草食系っていうか、もうお前はマグロか!
って一気に熱冷めちゃったわよ~」
「うわぁ~最悪!それひくよね」
草食系?マグロ?
どういう意味だろ?相手の好きな食べ物の事かな?
「あのぉ~そんなにコロコロと変えていいんですか?何というかそのぉ~
せっかく思いを寄せて身体を///許したというのに///」
「いやだあ~キョーコさんって意外と乙女なんですね
でも私たちが選べれるのもあと少しなんですよ
そんな悠長に構ってる余裕はありませんから、どんどん色んな人とお付き合いしてみないと♪
それにやはりずっと付き合うとなるとあっちの相性の方も大事だし、試してみないと分からない事もたくさんありますから・・・ふふふ」
「なんか涼子意味深ね」
「でも、確かにそうかもね
今時、二十歳すぎてバージンって子もそんなにいないだろうし、
それはそれで可哀相というか痛いよねえ~」
「うんうん あんたいつまで大事に持ってんだよって・・・
結婚するまでまっさらな身体で・・・とか思ってるのかしら?
馬鹿じゃないの!
そんなのんびりしてたら、あっという間に婚期逃して、お局様行きよ!
それから焦っても遅すぎるって言ってやりたいわ
でもまあ相手がいなけりゃ成立しないし、縁がなかったんなら仕方ないけどね・・・」
「でもさあ・・・相手の男もそんな女相手じゃあ退かない?
第一重いでしょう?」
「そう思うけど、男って最初の男になりたがる所ってあるじゃない?
喜ぶ奴もいるでしょう?」
「意外とそれ目当てで大事に守っていて
ここぞという所でカードを切るなんて、計算高い女だったりして♪」
「ひど~い それは言いすぎでしょう
単にもてないだけじゃない?」
「あんたの方がきついわよ!」
「二十歳過ぎてのバージンは、同性から見ればそんな風に思われてるんですか・・・」
暗い顔で俯いているキョーコに涼子達はぎょっとしてまさか・・・と言葉につまってしまった・・・ちょうどその時、椹が慌てて近づいてきた
「ここにいたのか キョーコくん 探したぞ
社長がお呼びだ すぐに社長室に行ってくれ」
「はい、分かりました」
「すみません、それじゃあ私お先に失礼します」
席から立ち上がり綺麗にお辞儀をするとトレイを持って慌てて立ち去っていった
キョーコが食堂から出て行くのを確認すると3人は顔を寄せ合ってひそひそと話し始めた
「さっきの京子さんの様子おかしかったよねえ?」
「うん あれってまさか京子さんまだ経験してないってこと?」
「嘘でしょう?あんなに綺麗なのに?」
「だからかもよ?皆が逆に敬遠し合っていかなかったとか?」
「でも5年もアメリカに行ってたんでしょう?あっちの方が積極的に口説いてきそうじゃない?」
「うん~でもあの態度は絶対におかしいよ・・・」
「まあ~芸能人ならスキャンダルを恐れるあまり、今まで周りがしっかりガードしてきたせいで、ああなったのかもね」
「ならば余計に私たちでちゃんと守ってあげないと!
ここまで来てあんなに綺麗でピュアなキョーコさんが、悪い男にでもたぶらかされたら絶対嫌だもん!」
「賛成!京子さんの純潔を守る会結成ね!」
「やりましょう!」
「了解!」
食堂で自分の話題で妙な方向に盛り上がりを見せているとは知る由もなくキョーコは社長室へと入っていった
「失礼します」
「ああ~京子くん待っていたよ」
下げていた頭をあげると見知った男の人が立っていた
「紹介するよ 今度京子くんを担当してもらうマネージャーの水沢君だ
アメリカでも何度か一緒に仕事をしているから、特に問題はないだろう」
「水沢さん!?どうしたんですか?こちらには単身赴任ですか?
美人の奥様はどうされたんですか?」
「お前・・・いきなり言いにくい話題をはっきりと聞いてくるな・・・ふ~っ
エマとは色々あって別れたんだ
日本には皇貴さんに頼まれて出向という形できた
お前さんの担当になる為にな」
「そんなあ~
私なんかの為に貴方のような敏腕マネージャーが来るなんてもったいないです
それに私は・・・ここではリサではなく京子としてやっていきたので・・・
ちょっとまずい気も・・・」
「事情は聞いているが、そういう訳にはいかなくなってきた
お前がこの前出た映画、相当前評判いいぞ!
世界中から上映オファーが来ているそうだ
9月にあるヴェネツィア映画祭にはお前も出演オファーが来てるし
もしかすると『マルチェロ・マストロヤンニ賞』あたりで
ノミネートされるかもしれない?
お前はキャリア長いわりに、複雑な事情もあって
活動を制限してたから資格も有している・・・他の奴らに比べて断然有利だ!
周辺もその辺りを見越してか最近リサへのオファーが急増している
映画のプロモもあるし今後の活動を考えると、すべてを断るわけにもいかない
お前が京子として再スタートを切りたいと張り切る気持ちを応援したい皇貴さんは
迷った挙句俺にお前のマネージャーを引き受けてもらえるように懇願してきたんだ
俺様ならどちらの国でも経験があるし、このハードスケジュールを管理する実力もあるからなWW
当分はリサと京子、両方で日米を行き来して仕事をこなすから、覚悟しておけ」
「ははは・・・相変らず頼もしいな!さすが皇貴の片腕だ!
キョーコくん、君が帰国した時に俺が言った言葉を覚えているな?」
「はい すみません
お世話をおかけしますがよろしくお願いします」
深々と頭を下げるキョーコにローリィは優しい微笑を浮かべ引き出しから台本を取り出した
「マネージャーも決まったし、そろそろ日本での活動を再開するぞ
これはキョーコくんの日本復帰後、初仕事となる予定のドラマだ
本当は真実の愛を得た君たちラブミー部の卒業式を大々的に行いたかったのだが、そういうわけにもいかないしな・・・まあこの本は俺からの心ばかりの卒業祝いだと思ってくれ」
差し出された台本をおずおずと受け取りキョーコはローリィの言葉で引っかかった疑問を口にした
「今君たちとおっしゃられましたが、モー子・・・いえ琴南さんと天宮さんもまだラブミー部なんでしょうか?」
「ああ~2人とも愛を取り戻して、立派に卒業資格はできてるんだが・・・
最上君が帰ってきたら一緒に卒業したいって言って、ずっとラブミー部のまま待っていてくれたんだ」
「モー子さん・・・天宮さん・・・」
感激のあまり目をうるうるさせて台本を抱きしめてるキョーコにローリィは言葉を続けた
「このドラマの主演は琴南君だが、ラブミー部3人で出演する事になっている
話もちょうど君たちと同年代の悩みを題材にしているので、演じていてもおもしろいと思うぞ」
「ありがとうございました
早速台本読ませてもらいます」
ローリィに丁寧にお礼を言うと部屋を出て行こうとするキョーコにローリィは思い出したように声をかけた
「あ~あと君がこの前急遽代役で出演した番組から、正式にアシスタントとしての出演オファーが来てるがどうする?受けるか?」
「SMACXSMACですか?」
「あ~そうだ」
「嘘お~~夢見たい♪受けます!やってみたいです!是非お願いしますWW」
「ふむ、わかった 水沢君じゃあ後は頼む」
「はい先方に了承の返事をして、早速スケジューリングします」
「宜しく頼む!
全くキョーコ君は相変らずたらし・・・いや爆弾娘だな
ただでは転ばん・・・怖ろしい子だ・・・」
「それ褒めてます?それとも貶してますか?」
「もちろん前者だ」
「///偶然ですよ--・・失礼します///」
逃げるように部屋を出て行ったキョーコにローリィは大きく溜息をついた
偶然でプロデューサーやSMACのメンバー達を、たった一度の出演で魅了する事なんてできないんだよ
番組のてこ入れにちょうどアシスタントを探していたタイミングであの番組に出れたことと言い、なんて強運の持ち主なんだ
運も実力のうちなんだよ キョーコくん
********
嘘でしょう・・・
あの加藤に無理やり引張られて連れて行かれた番組に、4月からレギュラー出演だなんて・・・
それに今度のドラマではモー子さん達と共演できる!
日本に帰って以来、私は絶対ついているよね!
今まで運が悪かった私には奇跡的出来事よ!
ミラクル・・・いや私にこんなラッキーが続くなんておかしい?
もしかして夢??
あまりにの幸せ続きを信じれず、自分のほっぺたを思いっきりつねってみた
痛い!
やっぱり夢じゃなかったんだわ
赤くなった頬を擦り一人ニコニコしていると後ろから水沢に軽く頭をはたかれた
「女優がやたら自分の体を傷つけるもんじゃない!お前自身が商品なんだ
いい加減、その辺を自覚しろ」
「すみません・・・」
「スケジュール調整してくるからそれまで部室にでも行って台本を読んでおけ
こっちの仕事が終わったら、今日は挨拶回りにいくぞ
これから忙しくなるから覚悟しておけ!」
「はい!!」
ピシッと背筋を伸ばし敬礼するとパタパタと部室の方へ走っていった
相変らずおかしな奴だ・・・見た目はいいんだけど中身がなあ・・・
まあタレントとしてはあの個性も面白いか・・・
俺も早く久しぶりの日本の芸能界に慣れないとなWW
手帳を広げて頭の中でスケジュールを組み立てながら水沢もまたタレント部へと足早に急いだ
24へつづく
企画発動の方はもう少しだけ待っていてくださいね