それは

絶望という闇の中
孤独という漆黒の中

見つけた

小さな
そしてあたたかい

一筋の光でした


その光は
いつの日か

私を包み込んで
私に染み込んで

それが
いつのまにか

私の世界に
なっていたのです


その世界は穏やかで

ゆっくりと広がっては

どんなときでも
優しくあり続け

見守り続けてくれました


気づけば

その世界こそが
私のすべてでした



信じ

そして
時に頼り

時に甘えてきました


本音でいられる
偽らない自分でいられる

私にとってそこが
そんな空間だったから


けれど

世界は
一瞬で消え去りました


私だけを
光の外へ追いやって

光は
消えていきました


まるでそこには
光なんてなかったように

闇も漆黒も越えた
真っ黒な世界が

そこには
広がっていたのです



私が見ていたものは
私のいた光の世界は

幻だったのでしょうか


いいえ


光とは
出て初めてわかる

小さな世界だったのです



小さな光に希望をよせた

それが私の過ちでした



光は
自らが放つもの



暗みは
やがて明るみとなり

私と
私のまわりを

輝かせていくでしょう


そうなって
初めて気づくのです


自らの居場所に