こけしさん「仮名」はこけしに似た美人女性です。そんな女性の職場のお話しです。
女性の会社では毎朝、朝礼があり、毎週金曜日には、1分間で自分のことを話す1分間スピーチというイベントがある。
自分のことを自分の言葉で話すということは大変難しく、人の前で話すという練習と職場のコミュニケーション活性化のために実施していた。
そんな中、こけしに似た美人女性に順番がまわってきた。
女性には以前から気になる男性社員が職場にいる。
髪がサラサラでとても爽やかな30代の独身男性だ。
仕事も多岐に渡りこなし部署の若手社員の中でも中心的な存在であった。
プライベートも充実しており、かっこよい。
終末はゴルフやテニスで汗を流しており、漫画にでてくるようなイケメンだった。
こけしに似た美人女性はそんな男性社員に好意を持っていた。
その男性社員と一緒に仕事をすることも多く、仕事で好きな男性に認められたい。褒められたい。と思い、前向きに仕事に取り組んでいる。
そんな男性にむけてなのか。
彼女の1分間スピーチはアグレッシブな内容だった。
彼女は小さいころから頭をなでられると安心する。ほっとするという内容の話しをした。
恋愛を連想する思い切ったスピーチであった。
仕事でがんばった時には頭をなでられたい。
私はこんなに可愛い女子なんですと、アピールするようなスピーチだった。
しかし、スピーチ後、
爽やかイケメンではなく、彼のとなりにすわっている髪の薄い小太りの上司が、
チョロい
と、ぼそっと発言した。
こけしに似た女性は舌打ちしながら、禿げた上司をにらみつけた。
重い空気のまま、1日がスタートしたのであった。
伝説は続く