朝夕は初冬並みに冷え込み、暖房必須です。
昼間は初夏並みに蒸し暑く、冷房必須です。
今日になってようやく
「そういえば他の地方の5月ってこんな感じだったなぁ」と思いました。
過去8回引っ越しましたが、
一日のうちに徐々に暖まり徐々に冷えるのではなく
スイッチのON/OFFのように気温がいきなり切り替わる
砂漠みたいな土地は、今のところここだけです。
もう少し仕事して下さいお願い致します植物の皆さん。
ところで。
だらだらしているキャラを眺めるのが好きです。
イラストでもいいのですが、
ディスプレイの自由度が高いフィギュアが理想的です。
群雄割拠が加速するだらだら市場に於いて真っ先に思い浮かぶのは
サンエックスの覇王・リラックマやサンリオの尖兵・ぐでたま等でしょう。
この需要を開拓してくれたのは恐らく、たれぱんだでした。
当時のキャラクター市場では、
「世紀末には頽廃的文化が流行する傾向にある」ため、
たれぱんだの脱力感をヒットの要因として挙げることが多く、
新世紀に入ればブームが下り坂になる
(=もっと普遍的かつ躍動的なキャラ像を模索すべき)、
という分析が主流だったようです。
が、20年以上経っても、脱力系は廃れるどころか
形を変えつつ増殖の一途を辿っています。
世紀末いつまで続くんだよと思っていたら今度は
「不況時には頽廃的(以下略)」ですよこのフレーズ万能過ぎだろ。
つまるところ、たれぱんだは、時代性とは無関係に、
人間がナチュラルに「カワイイ」と感じるツボを敢えて外してきた
キャラデザやキャラ設定がポイント高かったのかもしれません。
デフォルメキャラの「カワイイ」目鼻口の配置や頭身は
ほぼ決まっています。
日本人の感覚だと多分、顔の各パーツは、
一般的なテディベアの比率がベスト。
頭身は、テディベアよりも大きくなくざっくぅよりも小さくなくがベスト
(1.5頭身というのは恐らくカワイく感じる限界値であり、
これを下回るならいっそ頭部に直接手足をつけるべきです)。
ポストペットのモモは、これを全ての点で微妙に外してきて
逆に成功していましたが、一般受けを狙ったのか
V3よりも後のモモをコモモに近いデザインにしてしまい、
いつの間にか市場から消えていました。
確かに、最初のモモの微妙なズレが脳内に定着した後では、
「モモに求めてるのはそんなんじゃないんだよ!」
という気持ちしか湧いてきません。
シルバニアファミリーは、まんまテディベア比率ですが、
手軽に始められるドールハウスの先駆けという強みで、
特に差別化を図らずともコンスタントに売れ続けています。
それ以外で、似たり寄ったりの顔が飽和状態の混戦に勝ち残るには、
1.各パーツは「カワイイ」形状・配置・比率を保ち、
輪郭を大幅に変える(例:KIRIMIちゃん.・汎用うさぎ)
2.各パーツの「カワイイ」配置・比率だけ保ち、
デフォルトの表情を変えたり(例:ぐでたま・お茶犬)
返り血とかつけてみたりする(例:グルーミー)
3.まずはオーソドックスなカワイさで釣ってから
奇抜なキャラ設定で殴り掛かる(例:サンエックス系ほぼ全部)
のが定番のようなので、
他の手法を思いつければ新たな覇王が生まれるかもしれません。
※だからといって差別化だけを狙い過ぎると、
日常でよく遭遇する単に不気味なだけのキャラになります。
誕生当時社内からさえ「カワイくない」と大不評だったという先代キョロちゃんは、
定番を全て排してキュービズムを採用した稀有な例でしたが、
アニメ版や近年のモデルチェンジでは全体的に現代ナイズされ、
モモの時と同じ残念さを感じました。
3.の場合でも、消費者が最初に見るのは、シールです。
新キャラを市場に展開する際の様子見として最もよく用いられます。
何だコレカワイイと思って手に取ると、台紙の裏には大抵、
脳のどの部分から出てきたんだか不明なキャラ設定が載っています。
但し、台紙という狭いスペースでは設定紹介も限られてしまうため、
「まず手に取ってもらえる最低限のカワイさ」は必須です。
だらだらから話が逸れました。
存在意義がだらだらであるそういうサラブレッドは、
「こういうキャラが好きですよね?」という意図が
透けて見えてしまいます。
いやまぁ確かにその通りなのですが、だからこそ、
本来だらだらしていないキャラがだらだらしているのも好きです。
例えば。
可動域が大きいMSを
強制的にだらだらさせてみたことはありませんか。
作品番号01 作品タイトル『恒久的平和への道』
サラブレッド達に混入してみました。
作品番号02 作品タイトル『資本主義の崩壊』
サラブレッドの中だと、一番気に入っているのは、
ぷっちょ×無気力フレンズのコラボ。
ぷっちょ自体がもともとキリッとかピシッとかに程遠いキャラなので、
だらだらしたシチュエーションがハマり過ぎます。
作品番号03 作品タイトル『侵蝕する科学文明』
そういえば、ぷっちょに限らずポケット菓子は
少し前まではオマケが充実していたものですが、
最近は滅多に見かけなくなり寂しい限りです。
作品番号04 作品タイトル『買い過ぎた』
基本スタイルがお座りであるのほほん族(ひだまりの民)でも、
一番気に入っているのは、のほほんには珍しい、寝そべりタイプです。
寝そべってるのほほんはコレしか見たことがありません
他に御存知のかたおられましたらお教え下されば幸いです
他に御存知のかたおられましたらお教え下されば幸いです
だらだらに惹かれることについて、
長年の知人には「君の場合は投影・代替行為だ」と言われました。
あー。納得。でも、
毎日がツラいからキャラに投影・代替してる、って感じじゃないなぁ。
彼らがだらだらを分担してくれている、というのが近いかもしれません。
彼らに囲まれているお蔭で、だらだらせずに明日も働けます。
……ところで。
アニメのDVDやコミックスを積み上げて
スナック菓子の袋と空き缶を散乱させながら
早朝までだらだらリビング占領してる皆さんは、
そろそろどいてもらえませんか。
「ええやん別に。自分、だらだらしとるもん見るん好きやったやろ?」
だらだらしているモノが好きなのであって
だらだらしているヒトは好きじゃありません
帰れ働けいやそれ以前にそこの
ガスファンヒーターの真正面で爆睡してる酔っ払い
いつも言ってるでしょう死ぬから起きろ。