ニコニコやyoutubeの海外実況の動画(翻訳してくださるのは本当に嬉しい)を観るにつけ、実況解説者さんの言葉が本当に「暖かいな」と思います。
そして同時に勉強になります。
最近は、ネガティブな言葉を使わずに、ポジティブな言葉を使おう、と言われてきていますし、そうした啓発本も多く出版されています。いかに自分に自信をもつことが大切か。
たぶん、日本でこうした本が流行るのは、自分をほめる機会があまりにも少なかったのかと思います。
保育者の研修講師をしているので、若い保育士さんたちに具体的に子どもを受け止める・認める・褒める」の言葉や表現を考えよう、といった課題を出すことがあります。
たいていの人は「すごーい!」といって拍手をする。
「他の表現は?」と言っても「よくできたねー」「やったね」くらいしか思いつかないようです。
でも、これは、保育士になった人たちが悪いわけではないと思っています。
それまで、褒められた経験が少ない、もしくは褒めてくれた人の語彙があまりにも貧しかった、そのために「褒める」ことのスキルが高くならなかったからだと思っています。
そういう大人の中で育つ子どもに「自己肯定感」を持ちなさいといっても難しいですよね。
そんな中、全然「教育」とは関係のない、海外実況解説者さんの「ことば」にたびたび感心しています。
何ができたか、できなかったかだけでなく、その背景にあるものを汲み、そして具体的に言葉にしていく。
「すごい」→何がすごかったのか、技、スピード、動作ひとつひとつを具体的に言葉にしていきます。
「美しい」→何が美しかったのか、その身体芸術の細かなところを言葉にしていく。
そして、できなかったとしても、本来の実力と照らし合わせ、課題として提案し、励ましています。
これは、専門知識と同時に言葉に長けていないとできないことです。何よりも幅の広い、言語的知性、芸術的知性、身体運動的知性、社会的知性、そして、高い共感能力と愛情のある人格をもっている。
こうした知性や言語能力は、やはり一朝一夕では身につきません。実況者さんたちは幼いころから暖かな、そして人間性豊かな環境があったと思えます。
スポーツ選手への暖かい実況解説者さんの言葉は、今いる選手たちが育て、さらにこれから出てくる新しい選手へのアドバイスも兼ねているのでしょう。「教育者」としての一面をみることができます。
スポーツという文化が人を傷つけて生き残るものでなく、努力と勝敗の果ての真の人間性を見たときに私たちは、喜びを覚え、明日への活力にできることを考えれば、その影響力は決して小さくはないはずです。
ということで、日本のマスメディア、アナウンサー、実況解説者の皆さん、長い目で暖かく選手を見守り、そしてそれを「言葉」にして私たちに伝える努力をしてくださいね!(あれ?上から目線になってしまったかしら?すみません)
でも、「言葉にしないと」って突っ込まれていましたが(笑、でも本当のことですね)織田さんの解説良かったです!
技の説明、難易度、ひとりひとりの選手の個性にまで突っ込んで、丁寧に言葉を選び、そして愛情あふれる解説!織田さんの暖かい人間性にやられてしまいました(*^^*)
それにしても、羽生選手の「オペラ座の怪人」。美しすぎてリピとまりません。仕事しないと。。あわあわ。