こんにちは。
早速1本目の感想を投下していきます。

今回の1冊は…

秀良子先生の「STAYGOLD」4巻です。

この感想を吐き出したくて仕方なく、ブログを始めたと言っても過言ではないのでワクワクしています😤

ネタバレありの感想なので、未読の方はご注意ください。
大丈夫な方はスクロールをお願いします↓





























そろそろいいでしょうか?
始めていきます。

「いきなり4巻??」と思う方が多いと思うのですが、トップバッターに選んだ理由は、一重に私の好みど真ん中のCPがメインだったからです!

STAYGOLDは、普段は血縁関係のない甥:駿人と叔父:優士の二人がメインとなって話が進んでいます。

血縁関係のない、というところからお察しかと思いますが、ここの家族、結構家族構成が複雑です。

叔父2人と甥と姪の4人で一つ屋根の下に住んでいるのですが、叔父2人は異母兄弟、姪と甥は異父兄弟で叔父たちと甥たちの間に血縁はありません。

甥たちの母は両親の再婚によってできた義姉で、自分の子ども2人を置いて家を出てしまっています。

そのときにはまだ両親はおり、義姉は不安定な自分の生活より両親のもとで育った方がいいだろうと置いていったようなのですが、

1年前に両親が仕事の都合で海外へ行き、それから叔父二人で中学生の甥と幼稚園生の姪を子育てしている状況です。

甥は一緒に暮らし始めた当初から叔父が好きで、
中学生になって叔父にアプローチをかけてくるところから、物語が動き始めます。

優士が昔あげたストローの袋で作った花を宝物箱に入れて駿人が持っている等、好きなエピソードがいっぱいあるのですが、今回は別の二人がメインなのでここら辺で止めておきます。




それでは本題!!
4巻メインの、コウ×日高のお話です。

コウは優士の弟で、彼女を取っ替え引っ替えする遊び人の大学生。顔がよくてスタイルが良くて感じも良くて、もうモテてモテてしょうがない。

そんなコウの親友として10年間そばにいる日高は、無表情で表には出しませんが、出会った時からずーーーっとコウが好き。

なんてったって、4巻の煽り文が、「お前は俺の、すべて」ですから。こちらは作中のモノローグにも出てきます。重い!!好き!!!

コウに関する情報を全て記したノートの存在ですでに日高の執着はもう凄いことは知れています。けれども4巻でわかった心の中もまあ凄い。

教育実習帰りで疲労困憊のときにコウに会うと、唐突に流れ始めるお経、背負う後光。
キスを受け入れられたときに起こる爆発、飛ぶ車、カラオケの看板。一富士二鷹三茄子。

コウの一挙手一投足で心の中がカーニバル状態になる日高がもう可愛いのなんのって!

毎日毎時間最高が更新されていく(作中のモノローグ、言い方最高)日高ですが、

ほとんどセフレのような関係は安定はせずだんだん会う機会が減っていきます。

インターン中に女性社員といい感じになるコウの描写を挟んだり、日高がコウに会いたいというメッセージを送れなかったり、
急速に不安にさせる展開が秀先生ほんとに上手い。天才的。

二人の別れを生んだのは教員採用試験に受かった日高の七丈島(まあ八丈島だよね)への赴任でした。が、一番はコウが日高を恋人にできなかったことなのだろうと思います。

七丈島への赴任が決まったと言ったのにあっさりと「遊びに行く」としか答えないコウに思いの丈をぶつける日高ですが、その答えは、「知ってた」でした。?!?!?!

どうやら、関係が動き出すきっかけとなった夜に、日高は酔っ払ってコウへの執着を吐き出し、翌朝には綺麗さっぱり忘れていたようで。

コウは10年間日高のことを理解してなかったことに一晩悩み、「より良き可能性のある方へ賭け」、日高に流されることにした。

「けど ごめん」。

これが振る言葉か。ひどいよコウさん。これじゃ恨めもしないじゃないか。
親友から恋愛感情を抱いていると言われ、拒絶せず体の関係も持ってみて、やっぱりだめだと判断するところには

今までの発言や女性を取っ替え引っ替えする軽い態度からは想像もつかないような誠実さと、
日高を大事に思う気持ちが表れているように思いました。

でも、「恋人」にはなれなかったんだなあ。

18話の「空気みたいに自然にそこにいる しずかに優しく 10年」というモノローグや、
日高と恋人になることを「より良き可能性」と表現するのを見るに、

コウから日高への好意(恋情ではない)は明白なのですが恋人にはなれないと。うわキツい…。
そのあとのやりとりは詳しく書かれていませんが、おそらく縋ることなどできず黙って受け入れたのでしょう。



ここで話は少し変わりますが、4巻の最推しポイント、別れの場面を日高が回想する海辺のシーンはまさに圧巻の一言です。

効果的に使われる余白や大ゴマを並べた表情変化の描写、
日高の嗚咽とともに文章なしで語られる二人の思い出、そして、今回表題に使わせていただきました、日高の独白。



「体温と一緒に伝わる汗と伏せたまつげの長さと

夜を静かに刻む寝息のリズムと

枕に残るシャンプーと生活の匂いと

髪と手と唇とそのすべてを

何も知らずに100年生きるより

これでよかった」



読んで泣かない人がいるでしょうか。私は最初読んだ夜は枕がビショビショになって、何度読み返しても泣きますし、なんなら今打ちながら泣いてます。

コミカルな心情描写で感情移入させて、関係性に悩むところで不安にさせて、海辺で別れを思い出して「あの」日高が息を詰まらせながらの慟哭で読者をも号泣させる。

怒涛の展開でジェットコースターに乗った気分でした。秀先生ったら酷いお方。

こんなに美しく心に響く散った恋情の描写を、私は見たことがありません。
終わってしまっても、二度と会えなくても、日高にとってこの恋は一生の宝物であり続けるのでしょう。



読了し、涙でズビズビになった私が本を閉じてふと見た表紙には、ズラしたサングラスに日高を映したコウ(最高におしゃれな構図大好き)と、表題「STAYGOLD」。

調べてみると、「いつまでも輝き続けろ」の意味でよく使われる表現だそうで、有名な用例を総合して考えると、「少年のようであり続けろ」という意味になるそうです。

私はこの表題には、「少年のときに抱いた想いを今でも大事にしている」「輝き続ける思い出」という意味が込められているのではないかと思いました。

駿人は幼いころに恋した優士への気持ちを育てて育てて今まさにぶつけている少年で、
優士は義姉への恋愛感情というには複雑な想いをかれこれ20年持ち続けている不毛な青年。

そして日高は少年時代に一目惚れしたコウへの恋情を中心に生きてきて、触れ合った思い出を宝物にして人生最後のモラトリアム期から社会人へと乗り出して行きました。

それでは、コウは?
コウにとっての「少年のときに抱いた、輝き続ける思い」とは何か。

私は4巻最後の、日高が居なくなって寂しいだろうと駿人に言われたコウの

「うん、寂しい」

という返事から二人の関係がこれで終わりではない可能性を信じています。
とにかくモテることから流されるように遊び人になったのかもしれませんが、

複雑な家庭環境で思うところもあっただろう思春期に、余計なことは言わず優しく10年間そばにいた日高が特別でないわけがありません。

また、いくら日高との関係を考えていたと言っても、疲労困憊の末に酔っ払った際の告白以降、体の関係を続けている間に何も想いを伝えていない、会いたいとも言えなかった

日高のはち切れんばかりの切ない恋情が全てコウに伝わっていたとは考えられません。もっと声に出せよ!!(突然の修造)

でも本気っぽさを醸し出したら拒否されると怯えていただろう日高を思うと泣けてしまう。

さらに、男性の生理現象は詳しくはわかりませんが、最中()の、「すげー出てる」からは少なくとも日高との関係中は女性はいなかった(あのコウが!)ことが推測されますし、

初めての朝(察して)、逃げ出そうとした日高を止めたときの考えも、「10年間涼しい顔して人のこと騙しやがって」と言った時の気持ちも、

動き出してからの全てのコウの心情が語られていないのです!!!

私は「けど(恋人にできなくて)ごめん」と解釈しましたが、言葉少ない別れからはその理由はわかりません。「より良き可能性」とかかなり抽象的な言葉づかいですし。

改めて考えると、「隠し事とかいっこもねー」とか自分で言うくせにコウもなかなか心を人に伝えない野郎でやがりますから。(日高に感情移入しすぎてキレ気味)

関係が変化したときにはすでに駿人から優士へのアプローチが始まっていたことから、コウが同性愛について何か考えていた可能性も捨てきれません。

何が「けど ごめん」だったのか。何故「けど ごめん」だったのか。
「うん 寂しい」とはどのような意味で言ったのか。

駿人の言葉に同意しただけか、寂しいけどもう会えないなのか、離れて思うことがあったのか。

考えて出した結論が簡単にひっくり返されるのはおかしいし、友達には戻れないことは確か。
二人の関係が再び変わるとしたら、それは「恋人」しかありえないと思います。

頼むコウ、「お前がいないと寂しいよ」って七丈島で夕陽をバックに日高を抱きしめてくれ。日高がコウを思って泣いたあの海辺で。

と、願わずにはいられない。
後生ですから秀先生、何年でも待ってますので二人の続きをくださいませ。コウの心情が語られない限り納得できないこんな気持ちはポイズン…。



最後の方、熱量が凄かったせいで変な文章になった気がしますが、STAYGOLD 4巻の感想は以上になります。

最後に一言。秀先生漫画描くの上手すぎる。ひさびさに感情がグラグラ揺さぶられる素晴らしいBLに出会いました。

アニメイトでたまたまon BLUEの特集されてたときに試し読みして一気買いしてよかった!!
あの時の私グッジョブ👍





初めての記事なのにこんなに長く書いてしまいました。
読んでくださる方いらっしゃるのでしょうか。

もしいなくても私の読書感想文集として機能するだけなので大丈夫大丈夫…あ、涙が出てきた。

お付き合いくださった方いらっしゃいましたら、ありがとうございました。
また、感想が吐き出したくてたまらない作品にあったら重めの文を投下すると思うので、
そのときはよろしくお願いいたします。

それでは失礼いたしました。