昨日、食通のBさんが鴨なべの会を開いてくれた
鴨というのは、季節限定ものらしい。
鴨セイロは食べたことがあっても、鴨なべはいまだかつて食べたことがない。美食家Bさんが絶賛するするんだから、きっと間違いないお味だろう。
と、参加者9名それぞれが、それぞれの思いを胸に秘めて、神田浜よし
に集合した
まず、お店の外壁に20~30羽吊るしてある鴨に度肝を抜かれ、この道何十年という風情の寡黙そうな大将と、割ぽう着を着た女将さんに、私は少々ビビリ始めた。
とにかく、年配の人がやっている老舗らしきお店には弱いんですの![]()
食べ方が違うとか、注文したものを残して、怒られたらどうしよう。
うるさく騒いで、注意されたらどうしよう。
実際、そんな経験ただの一度もないが、なんとも気の小さい私である。
そして、私の心配はまったくもって無用であった。こちらのお店の大将と女将さんはものすご~く優しくて、気持ちよく食事は進む。
8000円のコースは毛ガニでスタート。続いて、立派な刺身の盛り合わせ。
この二品だけでもお腹いっぱいになりそうなボリュームで、そのうえ美味。珍しく熱燗をすすりながら、舌鼓を打つ![]()
大将が、死んではいるけどまだ羽のついた鴨をガバっと持ち上げた時、私のとなりに座っていたMちゃんが、「写真撮りたい
鴨をさばくところを見たい
」と、大将に近づいていった。
…す、すごい
私には、鴨を切りさばくところ見る勇気もなければ、「素人が神聖な厨房に近づくんじゃねぇ
」なんぞと大将に怒られそうで、近寄ることすら出来ないもんね。物怖じしないMちゃんには、憧れに近い感情を抱いた。
カシャカシャという写メを拒否することもなく、親切に解説を加えながら、鴨をさばく。
ビビッていた私もみんなに便乗して、その芸術的な鴨さばきを拝見したが、まぁ~、素晴らしい職人芸![]()
一寸の迷いもなく的確な場所に包丁を入れ、羽をはがして中のお肉を取り出していく様子は、芸術的と言っても過言ではない。血がほとんど出なかったせいもあるが、恐怖感はまったく感じなかった。
ちなみに、大将自ら撃ちに行くという鴨は二週間吊るして熟成させるそう。
初めての鴨なべ、そりゃあ、おいしいですとも![]()
カットされたばかりの鴨肉は、レバーやハツなんかの部位も入っていて、場所によって食感も味も異なる。大将の実演を見た後だから、感動もより一層。
Bさん、鴨なべの会、本当にありがとうございました![]()
いや、それが…
鴨なべと同じくらい印象的だったのが、私のとなりに座ったMちゃんでして…。愛想もよければ感じもよく、女の私から見ても、とてもカワイイ。
後で年齢を聞いたら、私よりかなり若いことが発覚![]()
どおりで、カワイイわけだ。
いつだったか、知り合って数年になるちょっと年上のお友達に、「ちーちゃん、なんか昔のキャピキャピ感がなくなった~。」と言われたことがあった。その時はあまりピンとこなかったが、今ならよく分かる。
無性に悲しい気がしてきて、帰りの電車で、
「あたし、なんか年取ったのかも。Mちゃんみたいにキャピキャピできなくなった
」とハズバンドにこぼしたら、
「いんじゃねぇの、それで。年相応ってもんがあるだろう。」と返ってきた。
あぁ、カレに出会えてよかったわ~
結婚できて、よかったな~![]()
って、今日のテーマは、鴨かノロケか![]()
おあとがよろしいようで~。ははは~

