今日は、悲しい知らせがあった。
何か私にできることは、あったのかな。
ただ、あの日の彼女を風化させたくない一心で、綴る。
2008年10月4日、
我家のホームパーティーは、盛大に盛り上がる。
私の友人二人、相方の友人二人。
うちには2個しかワイングラスがないから
前日に4個買い足した。
「グラスも揃ったことだし、この会は定例会で。」と、
宴であけたワイン8本。
10月は暖かく、Tシャツの私、ホストに余念がない。
一生懸命、料理を出し、
相方は、終始グラスにワインを注ぐ。
彼女の白い半袖ニットに、我家の椅子の塗料がついては大変と、
椅子の背にハンカチをかける。
話し、飲み、食べ、笑い、飲み、話し、笑い、
追加のワイン買出しに出かけ、トランプをして、
バツゲームで逆立ちをした。
笑う。彼女が笑うと、頬割れができる。笑う。食べる。
飲む。飲みすぎる。記憶、遠のく。朝が来る。
皆はもういない。さよならも言わず、私は先に寝たそうだ。
皆は終電に向かい、駆け出した。
ハッピーで楽しい夜は、また来ると信じていた。
楽しい楽しい夜だった。
私の料理を、美味しい美味しいって、たくさん食べてくれたのが、
とってもとっても嬉しかったよ。
白く清く聡明で透明な花。
何度も季節を越えて、また会いたいよ。
十年ぶりに見た美しいその花を、
次に見るのは、まだ遠く、
私の毎日は昨日と変わらず続いていく。