「オリジナル曲を作ったんだけど、そこに歌を入れてくれないかな?」
知り合いのベーシスト(以下S君)の一声で始まったこの歌入れ。
S君より音源をもらう。
↓ ↓
歌を録音し送る。
↓ ↓
私の歌に合わせてS君がギターの一部変更。
↓ ↓
それに合わせて歌い音源を送る。
↓ ↓
S君より歌い回しの変更。
↓ ↓
訂正版の歌を送る。
↓ ↓
S君よりピッチのズレ、リズムのズレを指摘される。
↓ ↓
だんだんわけがわからなくなってくる(私が)。
そして先週、S君と二人でスタジオに入った。
アコギ一本に合わせて歌う。
不慣れな私はどうしてもリズムを崩してしまう。
優しいS君は、リズムの取り方からピッチのズレまで教えてくれた。
そしてICレコーダーで録音してみる。
ギターのバッキングと歌がピッタリとハマり、
ウラ拍を意識した歌い方からは軽いグルーヴが生まれ、
修正したピッチはギターコードときれいに揃っていた。
スゴイ!!
格段に上手くなった!!・・・ように聴こえる!
その後コンデンサーマイクで本格的に録音。
練習が全て吹っ飛び元に戻る私。
お母さん、私は今日も平常運転デス。
健康に産んでくれてありがとう。
S君が提供してくれた曲。
私は感情移入してしまい、自宅練習中に数え切れないほど泣いた。
こんなに泣ける歌って、今まで聴いたことがない。
まだまだ下手クソだし、物覚えも悪いし、
音楽的センスの欠片もないけれど、
この名曲を台無しにしたくない。
いつか絶対歌いきってやる!!
何の武器も持たず丸腰で戦場に突っ込むような私の無謀とも言えるこの宣言に、
一緒に拳をかざしてくれたS君。
その天高くかざした拳を、私は絶対忘れない。