ペッターの話 -28ページ目

ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

弟の命日に三回忌法要が行われた。

2年前と同じような、いまにも雨が降りそうな

曇り空のなか実家へ向かった。

雨女の私と違って弟は晴れ男だったので

亡くなった日の夜以外

一周忌とかの法事も含めて全部晴れた。

けど今回は珍しく100%雨予報。

だったのに、朝起きたら雨が降ってなかった。

実家へ着くと母が

「さすが、ギリギリで晴れさせたね」

と言っていたけれど、私の雨女が勝ったのか

お寺に着く頃には傘がいるほどの雨が降った。

従姉妹からは

「ペッターちゃんが車から降りたら

雨が強くなった」

と開口一番に言われた。んなわけない。


私たちと従姉妹たち親族のほかに

弟の1番の親友も参列してくれた。

あとで聞いたら、2週間ほど前に

たまたまバッタリ会ったらしく

「無理しなくて良いけど

もし来られそうだったら」

と母が声をかけたらしい。

「多分、マーキーが彼に会いたがって

呼んだんだよ」

と母は言ってた。


法要を終えてお墓参りする頃には

すっかり雨があがって晴れた。流石っすゎ。



母が入ってる保険の書類を渡された。

別にすぐどうこうというわけではないが

何かあった時に、私が受取人になってる

と説明をされた。

それから、法事のあとの食事会の

費用が入った封筒を渡されて

「会計はペッターがやって」

と言われた。

母も来年還暦を迎えるので

徐々に引き継いでおこうという考えらしい。


まぁ、もう私しかいないしな。

何も聞かされないまま

急にいなくなられた方が困る。

世の中のひとりっ子はすごい。

父も母も、兄弟と協力して

親の葬儀や手続きをやってるので

結構羨ましい。

っていうか、仮に母が先にいなくなったら

同居してる母の彼氏のことは

どうしたら良いんだろ。

世話が嫌という話ではなくて

戸籍上は家族じゃないから

色々と、できない気がする。



前日の昼にうたた寝をしていたら

夢に弟が出てきた。

いまでもたまに出てくる。

けど夢の中の私は

弟が亡くなっていることを分かっている。

だから直接的な表現は避けながら

やんわり思いとどまらせようとする。

そういう夢を、いまだに見る。

弟の意志を尊重することと

それでも生きてて欲しかったと思うことは

両立すると思っている。

むしろ、両立してるからこそ多分夢の中でも

強く止めないんだと思う。


2年前の細かい記憶は流石にない。

ブログで非公開の記事も合わせると

当時そこそこの量の記録を残したから

その気になれば遡れるけど

わざわざ読み返すこともない。

細かい部分は覚えてなくても

昨日のことのように鮮明に覚えてることも多い。

叩き起こされた母からの電話とか

連日母が作ってくれた味のしない素麺とか。

部屋の臭いの酷さは忘れた。



お墓には既にお花と

お酒とタバコがお供えしてあった。

親友が供えたのかと聞いたら違うらしい。

(親友もタバコを持ってきていたが

既に供えられていたので自分で吸ってた)

母は毎月、月命日前後に墓参りをしてるが

割と良くお花やタバコが供えられてるらしい。

親友以外の誰かが、2年経ったいまも

頻繁にお墓参りへ来てくれている。

多分、私より行ってるんじゃない?その人。


弟が生前やってたバンドは

ボーカル2人だけのアコースティックになって

いま絶賛ツアー中だ。

東京、名古屋と連日やって

命日は大阪でライブをやっている。

忙しい真っ只中のはずなのに

Twitterでちゃんと弟のことを書いてくれた。

「みんな覚えてるもんなんだね、命日」

と母が感心していた。



弟はマリオカートが大好きだったから

最近新作が出て盛り上がってるのに

混ざれなくてもったいねぇなぁ、と思うけど

「ペッターだってSwitch2買えずに

混ざれてねぇじゃん」

って多分言われる。