{334AD09A-8677-415D-9969-D79C5FB3ADFC}




Kはいつも困っていた。Yは、悪い奴じゃない様だが強引で少々自己中なのだ。
それでもある意味優しいKは誘われればなるべく付き合っていた。それは、Yがワーグナーを語れる数少ない人物だったから、友情を大事にしたいと思ったからかもしれない。しかし、ステディな関係でもないのに、しかもKは自分が朝起きるのも至難であるにも拘らずモーニングコールをさせられたり、これって愛かななどと言い寄って来たりと、厄介だなと思い始めていた。そんな折、正式に告白された。傷つけては申し訳ないと即答を避け、返事をズルズルと引き伸ばしてしまったK。いつまでも待ってるからとY。ここで2人の軸はずれたのだ。Yは待てど暮らせど色良い返事がこないことにすっかり腹を立て反撃に出た。Kは俺に告白されたと言いふらしてるが俺は告白なんてしていないだの、Kは俺と寝たと言いふらしてるだの。
Kの友人SはYは嘘しか言わないと言っているが、つまりはYが囁いた愛の言葉は嘘だったということか。
今時のGDSは、性は乱れモラルもプライドも無く、節操の喪われた世界に生きている様だがKもそんな中の一人なのか?そして実はYもDTなのではないか?Yは無い事を並べ立て真実を知る人々を前に恥ずかしく無いのか?



謎は深まるばかりなのである。