昨年8月にテレビ放映された、
「ドキュメンタリー解放区 #33『The Soul of Swan Lake』」に、未公開の出演ダンサーのインタビューや、舞台再現シーンの完全版。
「TBSドキュメンタリー映画祭2023」にて上映された
「東京SWAN1946~戦後の奇跡」を鑑賞。
【あらすじ】
1946年、敗戦直後。京城出身の青年・島田廣は自身のバレエの才能を見出したロシア人の師匠・エリェナ・パァヴロヴァの悲願を成し遂げるために前代未聞の『白鳥の湖』全幕初演という無謀な挑戦に奔走する。次々と仲間を増やしていく島田の前に現れたのは、若き日に密航し、上海でスターダンサーに昇りつめた謎の男・小牧正英。食べ物も稽古着もないなか、手探りで作り上げる奇跡の舞台。焼け跡の東京で起きた感動の歴史秘話。
舞台再現シーンでは現役引退を決めた宮尾俊太郎氏を相手にKバレエの浅川紫織さんがオデット、ロットバルト役で杉野慧氏、ベンノ役で栗山廉氏。芸術監督 熊川哲也のインタビューも特別収録。(HPより)
そもそも舞台には多くの人の関りが必要なもの。
日本で公演されたことのなかった「白鳥の湖」を、どうやって敗戦直後1946年の東京で日本人によって公演するすることができたのか。
それぞれの強く切なる想い、願い、憧れなどの力が終結した舞台。
また、現在のバレエとは違うメソッドと表現も興味深いものでした。
その上での、宮尾氏と対談した熊川氏の言葉は金言だらけ。
とくに「当時より高い技術を持つことにより、嘘があってはいけない。」という言葉。そこにある芸術の真実は、方法が違ったとしても何も変わらないことを言っているのではないか。
音楽でも同様だなぁとしみじみ思ったのでした。
その後
バレエの先生とこのドキュメンタリーについてお話をする時間があり、「テレビには出せない話、いろんな話がたくさんある」との発言。具体的に伺うのはなんとなく控えたのだけれど、気になる・・・。
製作年 2023年
製作国 日本
上映時間 81分
製作会社 TBS テレビ
監督:宮武由衣