夫　藤井修の

一周忌法要と第1回追悼演奏会の

同時開催の日が近づいてきました。

酷い形で亡くなって、

人を呼んで葬儀も出来なくて。

ようやく

夫がアルツハイマーだったこともきちんと公表しよう、

そして皆さんに一周忌に来て頂こう、

夫が望んでいた夫の作品演奏会もしようと、

この数カ月、ただただ必死に準備してきました。

「本まで書いて、パワフルだね！」

なんて言われたこともありましたが、

とんでもない！

鬱傾向大アリでした。

毎日瞑想していても、

心の波はアップダウンが激しくて、

2日に1回は独りで泣いている始末。

人と会った時は話していましたが、

正直、毎日人と口を利く気にもなれなくて。

でも、せっかく夫が辛い時、

心の拠り所となっていた

北御堂での一周忌法要と第1回追悼演奏会が決まり、

しんどくても何とかやり遂げようと

準備やら自分の演奏の練習やら

必死にやって来て、その日はもう目の前。

開催2週間前くらいからは、

最後の合わせ練習の為、

それぞれの演奏者の元を訪れ、

あちこち走り回っていました。

今回の演奏会では、夫がかつて

赤穂市のドレミ楽器の講師コンサートの為に編曲した

「赤い靴　アラ・アルゼンチン」を演奏することに。

この曲は、童謡「赤い靴」を

オリジナル→タンゴ→ワルツ→ミロンガ→ピアソラ風

とアルゼンチン風にアレンジされたの楽曲になっていて、

元々は電子オルガンとピアノ用に編曲されました。

一度、夫のパーカッションと

私のピアノとバイオリンとで演奏したことがありましたが、

いつか元の電子オルガンとピアノでやって欲しいな、

と夫は言っていました。

ミロンガの時、

電子オルガン奏者がピアノに移動して

連弾になる演出が見どころだったのです。

電子オルガンもピアノも

私が弾けるのだけれども、

一人でいっぺんに2つは弾けないし、

問題はもう最近ほとんど弾かれなくなった

電子オルガンを調達するのは至難の業。

そんな時、

赤穂にお住いの阪口裕子さんが

持ち運び可能なローランドの電子オルガンを

持っていらっしゃると聞いて、

いつか阪口さんにお願いして

「赤い靴　アラ・アルゼンチン」をやろう！

と思っていましたが、

実現できないうちに夫が他界。

追悼演奏会での演奏をお願いしました。

阪口さんとの練習の為、

赤穂には3回お邪魔しました。

お邪魔する度、

気になっていたのが、

播州赤穂駅のストリートピアノ。

毎回「弾いてから帰ろう！」と思って駅に着くと、

帰りの電車がホームに入って来たりで

素通りばかりでした。

最後の練習となった今日こそ

絶対弾く！と、少し早めに駅に行き、

夫の作品「星の歌」を弾いてきました！

ほとんど人はいませんでしたが、

気が付いたらおじさんが一人で聴いて下さっていました。

終わったら、おじさんから拍手を頂きました。

そして、帰りにも。

今日は電車が来るまでちょっと時間があったので

もう一回「星の歌」を。

1回目で納得いかなかったところ、

修正出来ました！

よし、本番も頑張ります！

ところで、

阪口さんには、

夫と3人で訪れた場所にも

あちこち連れて行って頂きました。

懐かしいけど、妙に寂しくもなります…。

当時、3人でのスナップ。

ストリートピアノ at 播州赤穂駅

ストリートピアノ at　播州赤穂駅