《ひとりひとりを大切に》
               心を育むピアノレッスン
      出口比呂子ピアノ教室《ぴあの広場》
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ショパンのデスマスク。


大変に迫力があります。


ショパンはフランスで貴族の夫人や子女に、
ピアノを教えていました。



ショパンが教えることを、収入の為の
退屈でつまらないこと、とは考えていた?

事実は反対で、


弟子のミクリによると
「毎日数時間を授業に当てることを
楽しんでいたようです。
弟子の水準を引き上げようとする熱意は
並々ならぬもので、常に忍耐強く指導を
していました。」


との記録が残っています。



ショパンが弟子に注意をしていた点を
書いてみますと、



☆柔軟性のある手の動きを身につける。


☆触感と聴感を研ぎ澄ますこと。


☆肘は白鍵の高さ。手は内側に傾けない。


☆手首だけで演奏するのは誤りであり、
指、手首、肘、腕、全てを使う。



☆ハ長調で音階練習を始めることは意味が
無い。
ハ長調は楽譜を読むのが楽でも、
手に全く支点が無く難しい調になる。
始めは黒鍵の多いロ長調のような、
人差し指、中指、薬指が黒鍵を押さえる
調が良い。


☆ピアノ演奏に無知な人間が鍵盤を平らに
したらどうだ、と言った。
そうすると、手は支点を失う。
親指を動かすことは難しくなるだろう。


☆手を平らにして使わない。
もし指が伸びていたら自由な動きが
出来なくなる。


☆指の力はそれぞれが違う。
その指が持つ独特の魅力が大切である。


☆自然な奏法を身につけるためには、
ベルカントの唱法を見習いなさい。
イタリアの、率直な伸びやかな歌がピアニスト
の手本である。


☆ペダルを使いこなすのは一生の課題である。
無駄なペダルを使わない。



ショパンは晩年に、指導のテキストを書く
ことを考えましたが、それは叶わず
亡くなりました。



もし、ショパンの書いた指導教則本が
残されていたら、、、、、。



世界中の人々の財産になっていた、
と思います!



子供さんをご指導していて、いつもフニャフニャ

の手に、指先の感覚と、手の中に支点

を作ることを気をつけていました。


そして五本指は個性が違うから
素晴らしいといつも言っています。


良かった!私はショパンの教えに間違って

いなかった!と、すこしホッとしました。


勿論、まだまだ私は勉強が足りませんが!
本当にピアノ演奏の難しさを感じます!



ショパンが熱意忍耐を持ち毎日
のように指導した、


との言葉に、心から感動しました。