ハノンはどこの国生まれ?
とクイズがあったら、何と答えますか。
ドイツの答えが多いのでは?実はフランス人です。
シャルル・ルイ・ハノンは1819に生まれました。
「ハノン・ピアノ教則本」もフランス語だと、
「ハノン・ヴィルテュオーゾ」1873年に出版されました。140年以上前の本です。
ハノンと聞いて、「嫌い!」「つまらない!」「やりたくない!」
と思いませんか。
本の序文に。
「右手も左手も同様に、5本の指が全て均等に自在に動くように。左手も右手も同様に全ての指を平均化することが、どのような作曲家の曲においても、躊躇なく弾きこなせることが出来る。」
と、あります。
「技術」そのものに焦点をあてた本ですね。
そして、この本の中で一番大切なところは、スケールとアルペジオ、全調の練習をすることだ、と思います。
スケールとアルペジオを身に付けることで、必ず調性感と指使いが身につき、曲を仕上げることの時間短縮が可能になります。
当教室では、まず小学校低学年ではハノン1番から20番を2オクターブで練習します。
スケールとアルペジオも先ず2オクターブで。
「こどものためのハノン」を使っても
良いですね!
1番から20番に一通り馴染んだら、
再度1番から、今度は片手ずつ、左手はドからハ長調、右手はド♯から嬰ハ長調、と、片手ずつゆっくり転調して行きます。
黒鍵からが難しかったら、最初は白鍵から7つの調でも良いと思います。
楽譜には転調は勿論書いてないから、耳で判断して、ハ長調→左手、ニ長調→右手、ホ長調→左手と、最後までクリアできる?と、ゲーム感覚でやる、と、結構大丈夫です。
ハノンは、全部やらなくて良い、と考えます。
必要なところだけ、取り出して練習することが今のお子さんにはベストですね。
少しでも楽しく!
いろいろ工夫して使える「ハノン」。
みんな、僕のこと嫌わないでね
(ハノンより)