《ひとりひとりを大切に》
心を育むピアノ教室
出口比呂子ピアノ教室《ぴあの広場》
生徒の皆さんが、好きな曲にブルグミュラーの「アラベスク」があります。
前奏のラドミの和音が聞こえると、「何が始まるんだろう?」とワクワクしますね。
私は生徒さんに、「アラジンの世界を想像してー」と話しますが。
《アラベスク》の意味分かりにくくありませんか?
説明しにくい。
《アラベスク》は「アラビア風に」との意味でよく唐草模様と言われます。
何故か、調べると。
その当時、アラビア半島のイスラム教では神様の像を拝むことは禁止されていました。
その為にお祈りをする場所を綺麗に飾ることが大切になり、その装飾に凝った細かい模様を飾る為、唐草模様(ムーア人の葉や花や草が絡み合った装飾的デザイン)が、使われました。唐草模様は絡み合い繋がるのが特徴。ヨーロッパの人々からは、この模様が大変エキゾチックで珍しく美しく、《アラビアから》が《アラベスク》になった、とありました。
美術の言葉であり、変化に富み華やかで緻密な美しさ。
そういうわけで…短く説明すると、
やっぱり「アラジンの世界」かなー。
美術の言葉と知り、以前ブリジストン美術館に見に行った「ドビュッシー展」の本を調べてみたら。
ありました。
モーリス・ドニ(1892年)
木の葉にうもれたはしご
(天井装飾のための詩情に満ちたアラベスク模様)
木の葉の部分がアラベスクですねー。
雰囲気があり、魅力的です。
そして、アラベスク模様を曲に初めて取り入れた作曲家はシューマンの「アラベスク作品18」
との、ことです。
うーん。奥が深い《アラベスク》の世界。