マズルカはポーランドの舞曲

マズルカはポーランドの舞曲です。農民の間でも貴族の間でも

踊られていたと言います。

主にマズル、クヤヴィアク、オベレクなど数種類の動きがありました。

それらを統合して一つの「マズルカ」というピアノ曲にまとめたのがショパンです。

ショパンは生涯に作品の中で一番多い50曲以上のマズルカを書きました。

アクセントの位置が独特

マズルカは3拍子の曲ですが、ワルツとも異なる独特の舞曲です。

特に特徴的なのがアクセントの位置です。

曲によって2拍めにあったり、3拍めにあったりします。演奏者にとっては

このアクセントが難しいです。

ショパンのマズルカ場合は、抒情詩のようなメロディーがあったり、いきなり場面が変わってマズルカ独特のリズムがでてきたりします。

そのたびにタッチを変え、感じ方を変え・・・といった感じです。余韻に溺れていると、次の場面での踊りのテンポに乗れなくなることもあります。

生涯に多くのマズルカを書いたショパンの想いを自称ショパン好きの私が

考えてみました。

故郷のポーランドを懐かしんだ、故郷に残した家族への想いを託したなど、

さまざまなことが考えられます。

私が想うに、戦争をしていた故郷に対しての想いだったのはないかと・・・。

事実、ショパンは親友を戦争で失っています。その悲しみ、苦しみは生涯忘れなかったと思います。

故国を守るための戦いに参加できなかったことへの悔恨、子どもの頃に見たマズルカを踊る光景、幸せだった頃の思い出、故郷に帰れないことへのもどかしさなど、計り知れない、故郷への想いがあったのではないかと想像できます。

そんな戦火に脅かされる祖国への想いをもっとも込められるのが、故郷の民族舞踊

マズルカだったのではないでしょうか。

そんなことを思いながら、マズルカを練習しています。