ピアノ百貨 大船店blog

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大船店スタッフが展示ピアノのご案内や身近な発見・できごとをお知らせします。

神奈川県の横浜市に隣接し、JR東海道線や横須賀線、京浜東北線などJR各線や湘南モノレールなど各線が停まるターミナル駅「大船(おおふな)」。その大船駅からすぐそばに私たち湘南のピアノ百貨ショールームはあります。

 

近隣お付き合いのあるいくつかのピアノ教室では、ピアノ発表会を催すところがちらほら。それを機に電子ピアノからお買い換えを検討しているご家族のご来店がこのところ続いています。

 

YAMAHA W201Wn

プレミアムなヤマハピアノがお目見えしました

 

今回はショールームに特別な中古ピアノが仲間入り。その紹介です。

 

YAMAHA W201Wn

間口156:奥行66:高さ131(㎝)

 

すべてに数ランク上の部材を使用

中古ピアノはその整備内容が重要です

 

このピアノ「ヤマハ W201Wn」が製造されたのは1990年。

 

当時日本のピアノ業界では、ヤマハもこんな高級ピアノを作るようになった、といわれていて私も耳ににした記憶があります。ヤマハの技術の粋(すい)を凝らした最高水準のピアノ。

 

当時ヤマハの技術を集結

ピアノの内部は私たちスタッフが楽しくご案内

 

当時アップライトピアノのベストセラーはヤマハ「U3A」。その2倍以上の販売価格だったので、「いったいどんな人が買うんだろう・・・」と素朴に思ったものでした。

 

ヤマハの高級モデルなので内外の素材に良質のものを使用しているのはもちろんのこと、中低音に普通はグランドピアノに使用する「アグラフ」と呼ばれる弦押さえ方式を採用。

 

音色の多くを担うハンマーフェルト

上質フェルト素材とオールアンダーフェルトを搭載

 

弦をたたいて音を発生させるハンマーフェルトも長年の打弦によるハンマー変形を防ぐアンダーフェルト(上記写真の赤い色)が低音から最高音まですべてに入っています。

 

念入りな鍵盤調整を実施済み

 

鍵盤タッチに影響するキーブッシングクロスに摩耗や腐食はありません。鍵盤を支えるキーピンと呼ばれる金属もしっかり磨き上げました。

 

技巧を凝らしたヤマハの木工技術

木工家具の技巧を凝らした外装仕上げ

 

そしてこのピアノ、外装の仕上げがすごいんです。ヤマハ木工技術の粋を集めたデザインはあたかも高級家具のよう。親板と呼ばれる側面部分も仕上げが細かくて思わず感心します。

 

耐久性を考慮した交叉状X支柱

経年による響きの劣化を防止するエックス支柱

 

230本以上の張弦による張力の合計はなんと全体20トン。その張力からくる全体の歪みを少なくする、ヤマハが誇る柱「交叉状x(エックス)支柱」も採用されています。

 

段違いの音色と響き

高級タイプに採用される「トーンエスケープ」も

 

整備の最終工程はショールームにてベテラン調律師たちによる「整音」「整調」そして「調律」。すばらしい状態になっています。

 

新品ピアノとしてはとても手の届かない高品質ピアノ、プレミアムな造りとデザインを備えたピアノですが、今回グッと身近にしました。

 

大船店ショールーム

あらゆるメーカーとたくさんのピアノが一堂に

 

しっかり整備を実施した中古ピアノを大船ショールームに約30台を展示中。

実際に見て触れて、弾いて、楽しいピアノ選びができるようスタッフ一同準備しています。

 

ヤマハ W201Wn 1990年製