年始にNHKのある音楽番組を見ていた時、指揮者の方が話していたことに

感動したのでシェアします。

 

指揮者のヘルベルト・ブロムシュテットより

 

「祈りに始まり 祈りに終わる それが私の人生です

宗教は常に完璧を求める 音楽も同じです

完璧にしたいから 何度も練習を重ねる

でも それは ‘’きれいに仕上げる‘’ ということではありません

オーディションには 優秀で

完璧な演奏をする音楽家がやってきます

テンポもボウイング(ヴァイオリンの弓の弾く技術のこと)も呼吸も完璧

でも 私の心には響かない 

私の中に直接訴えてこない いわば匿名の演奏です

完璧を求めるあまり 個性を失う

それは ‘’本物の音楽‘’ ではないのです」

 

 

 

 コンクールや点数の中にいると

やはり、それをクリアしていかなくてはならなくなる。

それは完璧さを求められ、誰かの基準に沿わせていかざるおえないこともあるでしょう。

みんな同じ方向の中、同じ目的に向かい、そうして、人と同じになっていく。

 

匿名の人間になるより、自分という個を持って生きたい

人と同じではなくてもいい

人と同じにして点数を稼がなくていい

人とと同じでないからこそ、自分自身にしかない個性というものが

初めて外に出てくる

自分自身にしかないもの

自分自身にしかできないこと

それが、この世で生きている楽しさ、充実感につながるのだ

 

音楽における場面だけではなく、日常において

人と同じことや、同じことをして外れない安心感が得られることもありますよね。

そのようにやってしまう時もありますが、自分ならどうするかな、自分ならどうしたいかな、と

怖がらずにオリジナルというものを意識してみたいです

 

音楽家だけではなく、全ての人へ、必要な方へ、日常の何かのきっかけとなるよう

届いていくと良いなと思います。