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18Dec
- 速く華麗に弾くには重心が大事!?✨
  こんにちは☺今回は重心のお話です。重心は、演奏をしていくうえで非常な要素です。まぁ何年もピアノやってたら、それこそなんとなくでやってしまうが、この重心は本当に大事なポイントになります。まず、この重心の話は、こんな悩みをもっているひとに特に聞いてほしいと思います。・部分的には弾けるけど、通したら弾けない・片手ではできたけど、両手にしたら同じところでミスをする・なんだか跳躍するときの、ポジションが安定しない・速いパッセージが弾けない例えば、4番目の速いパッセージが弾けない人については「基礎的な練習とかしてるんだけど、曲の中で速いパッセージが出てくると、安定して弾けない」って悩まれている方が多いんだけど、一番シンプルですぐできる解決法がこの重心の話。重心が高くなると、肩に力が入ります。ということは、神経の集中が必要な指先に、入れるべき力が入らなくなりますね。だから、調整が可能なら、椅子の高さを下げてください。そして、重心を低くしてください。そうすることで、下腹部(特に丹田という場所に)に力が入ります。下半身が安定して足に力が入るようになれば、当然、下半身が支えている上半身も安定。そして、肩に余分な力が入らなくなります。これが常にできるかどうか。椅子が調整できなくても、下半身や足に力を入れることで、体幹が安定するので、両腕の中心となる胴が、自然に弛緩できて、いいバランスを保てます。ぜひ試してみてくださいね。実はより詳しい練習方法を知りたい、自分にあう練習を作ってほしいという方に向けてのプランも作りました。興味のある方はこちらからどうぞ✨練習法カスタマイズ➤｜ピアノスクールASA (asahara-piano.com)
11Dec
- 和音をかっこよく掴むには？？
  最近お聞きするお悩みで、上記のような四和音が、曲中に出てくると正確に弾けない、どうしても外してしまうという相談を受けました。画像見切れてしまっていて申し訳ないです💦さて、一気に４つの和音を抑えなくてはいけないのは確かに技術的に難しいことです。ですが、ある着眼点で練習をすれば、和音が滞りなく弾けるようになります。いろいろな方のレッスンをしていて、この壁にぶつかる方には実は共通点があります。①和音を押すことで弾こうとしている②手首の支点を理解できてない③音程練習はあまりしていない主にこの３つだと私は思っています。1つずつ説明、および改善のための練習の紹介をしてまいります。①和音を押すことで弾こうとしている「押すことで」とはどういう意味かというと、電子ピアノで練習している方に起こりやすいことなのですが、鍵盤を押すようにタッチしていませんか？それでも音はなりますが、速いパッセージや今回のように四和音を弾かなければならない時は、あまりおすすめできません。じゃあどんなタッチで弾くかというと、「掴むように、且つ、それを脱力した状態で」です。まず手を開いた状態から、第二関節をクッと内側に握りこむ形をベースにしてください。で、その形を維持しなくてはならないわけなので、例えばペンでも何でもいいんですけど、親指と小指で挟んで掴んでいただいて、その状態で手首をぶらぶらさせたり前後左右に、自在に動かしてみてください。※この時に、握る指先に必要以上に力を込めないでください。手首を痛めます。それができたら、次の工程にかかりましょう🎵②手首の支点を理解できてないこれはどういう話かというと、四和音とかって音程の幅の広いものが多いですよね。一番下の音と一番上の音の音程差が7度とか、8度とかありますし。そういうの見ると、とにかく届いて押さえることに必死で、指先がすごく力んでしまうんですよね。でもそれって実は、広げられるものも広げられないようにしていたりするんです。指を大きく開くときって、手の支点を理解しているかどうかが本当に、天と地ほどの差があるんですよ。この写真見ていただくと、◎のところから5本の指が伸びているのがお分かりかと思います。なので、この◎から指を開けるイメージを忘れないで常に弾いてみてください。実際やっていただくと、開き方が全然違うと思います。③音程練習はあまりしていないこれ本当に、本当に大事な練習です。四和音って、いくつかの音程の和音が組み合わさっていますよね？だから実際に・１と５の指で、６度、7度、8度の音程を和音で掴む・２と3の指で3度の音程を掴む・２と４の指で4度の音程を掴む・１と２の指で3度の音程を掴む・４と５の指で3度の音程を掴むといった練習を音やポジションを変えて、たくさんやってみてください。1日1分これを片手ずつあるいは両手でやるだけで、ぐんと技術が上がりますよ！ポジションの固定化と持続のために、とてもお勧めです✨参考までに試してみてくださいね！
27Nov
- なめらかに弾くってどうやるの？
  こんばんは。まず「なめらかに弾いてみましょう」と言われ連想する音楽記号といえばなんでしょうか？私の場合ぱっと出てくるのは「スラー」ですかね。このスラーは、弾いていく楽譜の中には必ずといっていいほど登場する音楽記号ですよね。これほど多用されていて、これほど音楽の基軸になってるものありません。「音楽がなんだか流れるように聞こえない」そんな悩みを持っている人には、今回の記事でヒントを提唱できるかもしれません。まず、「流れるような聞いていて自然で、心地よいメロディー」を奏でたいときに、意識していただきたいことは主に２つ。①音を点ではなく、線として捉えること。→音を１つ１つ見ることはいいことですが、フレーズを弾くときにそれだとポツポツ聞こえてしまいます。なので、音と音のつながりから成る線と認識してください。その線の中で、どこを頂点としてどう抑揚をつけるか決めると、自然に歌っているような演奏に近づきます。※頂点や抑揚は、基本的には、音型の上行下行に比例させてつけるとよいです。②実際に鍵盤で繋ぐを実行するには、次の音を弾くときに前の音をぞんざいにしない。これは自然なことなんですが、進んでいく音楽の楽譜を見ながら弾く以上、常に次の音に意識が行ってしまいますよね。もちろん常に進行するなかで「次」を意識することは確かに大切です。必要です。でも、音を紡ぎ合わせなければ一本の糸は作られません。なので、前の音をどう引っ張り、どう次の音に繋ぎ合わせるか、その受け渡し方が重要なんですよね。具体的には、次の音を弾くときに前の音を弾いていた鍵盤が完全に上がりきらないようにすることを意識してみてください。ただこれをいうと、一番底までタッチしたまま残してしまう人がいるんですが、それだと音が重なって濁ってしまいますよね。ピアノによって違いがあるので正確な数字はいえないのですが、だいたい鍵盤の打鍵できる深さは約１センチ（１０ｍｍ）ですが、実際押して行って音が鳴るのは５ｍｍ地点あたりから。なので、前の音の指を離すとき、５mm地点に差し掛かったところで、次の音に受け渡しをしなしなくてはならないということです。以上２点を意識して弾いてみください。流麗なメロディーが弾けるようになっていくと思いますよ🎵質問がある方はコメントや、LINEからお気軽に☺
20Nov
- 練習で手が痛くなる…解決法は？
  こんにちは✨今回は、「指が瞬時に広げられない」「広い音程を和音でつかもうとすると手が痛くなる」「広い音域をカバーするのが苦手で、腱鞘炎などにもよくなってしまう」という方向けの記事になっています。まず、記事を読み進めていただく前に、指と指の間をできるだけ広げるように、手をパーにしてみください。そしてその手の状態をよく覚えておいてくださいね。では、さっそくですが手を広げるのが苦手という方には、とある共通点があります。それは、手の水かきの部分を指の支点だと考えているところです。（上の画像参照）そうではありません。指を解剖学的に見てみると、上記のように、手首の部分に中心となる骨があり、そこから、掌を伝って、指へと5本の枝に分かれているのです。ですから、その5本に枝分かれしている中心となる骨から、伸びているだということを再意識してください。そして、もう一度、手を広げてみてください。どうでしょう。さっきよりもずっと、楽に広がりませんか？これをわかっていると、指の付け根（水かきの部分）から動かそうとする無理な動きを抑制できるので、手を故障するリスクを減らすことができます。せっかくピアノを頑張るならけがは避けたいもの…💦こんな対策も視野に入れながら、楽しく音楽を満喫していきましょう。
13Nov
- 響く音ってどう出すの？
  こんにちは☺今回の記事は「鍵盤を打つ音が、響く音を作れるかどうかの決め手になるよ」って話です。ピアノは、打弦楽器。その鍵盤を押さえれば、音が鳴るだけに、音を鳴らす行為をしっかり意識できてる方って案外少ないように思います。例えば、鍵盤のふたや机の上で鍵盤を弾くように指を上げ下ろししてみてください。「かすっ」っていう音が鳴ってしまってる人は鍵盤を打つのではなく、押しているのが原因です。ちゃんと打てている人は、「コンッ」という音がなります。でも押すからなんなの？打つからってどうなるの？そんな疑問もわきませんか？例えばボール。ボールは、押さえつけられたままじゃボールはバウンドできないですよね。音は、鍵盤を打った瞬間に、鍵盤とつながっているハンマーが弦を打ち、そこから生まれます。でも、音を弾いて力を抜かず、押さえつけたままにすると、ハンマーがギュッと弦に強く張り付いたままになります。弦とハンマーの間に、隙間ができなくなってしまうということは、そこからこぼれるはずの響きが閉じ込められたままになってしまうのです。他で例えると、そう、パン。パンも空気が入って発酵するから、あんなふんわりなるんですよね？それと一緒です。空気を取り入れなきゃぺしゃんこです。なんか食欲そそられませんよね。「コンッ」と、音が鳴る音が出せているときは、「鍵盤に一瞬負荷をかけて、すぐ余分な力を抜くことができているとき」になります。空気を間に取り込んであげるイメージ。それができなきゃ、そこから音をふくらませて響くことなんてできませんから。「指を鍵盤に対して垂直にあげて、予備動作なく、すとんと下ろす」この練習です。机の上閉じた鍵盤のふたの上どこでもいいです。固いとこなら。さすがにクッションみたいに柔らかなところで「コンッ」はムリです。少なくとも私には(笑)詳しく知りたい方、もっと探求したい方、Lineで相談に乗ったりしていますのでぜひ☺LINE Add Friendlin.ee
06Nov
- 効率のいい練習方法？？
  こんにちは。バタバタしてしまい、こんな時間の投稿となってしまいました💦お昼に出せず、申し訳ありません。今回は、大人の生徒さんからよく伺う練習方法の効率化のことについてお話したいと思います。特に、趣味の発掘がてらピアノを始めてみたものの、仕事とバランスを取りながらやってるために、上達がなかなか見込めないという方向けの記事になります。そういう方々によく見受けられるのは、・時間がないからとりあえず遠しで全部弾かなきゃと焦る・両手が弾けることがゴールになるということですね。これほんともったいないです。せっかく趣味としてピアノを選んだのに、両手で弾けてそれでOKにしてしまうなんて。音楽に手を染めたからには、やっぱり自分で作り出す音を楽しめるようにならないと！「でも、そんなこといったって、なんにせよ最初は基礎力が大事だっていうんでしょ」って思った方いらっしゃいます？まぁそりゃそうです😅ただ、右手で弾けた、左手で弾けた、両手で別々の旋律が弾けた、っていう「ただ、弾くことができる」ということを目標にするんじゃ、あなたの中に眠る力が発揮されませんよってことなんです。だってピアノとか楽器に手を出すのはじめてだから…って方未知のものを始めてみようってんだから、恐怖はありますよね。でも、たとえ楽器を演奏できるようになる試みが、初めてだったとしても、楽器を演奏できるようになる要素を何も持ち合わせていないとは限らないんです。例えば…これまでやってきた習い事、学校での部活、勉強の中で得た柔軟な知識力等あなたの中の人生で身に着けたものが、山ほどあるはずです。その中で得てきたものと、通じることがたくさん、本当にたくさんあります。だったらその長所からどんどんつなげていくことができていくわけです。例えば運動部だった生徒さん。そういう方は体幹がしっかりしていることが多いので、とても響きの豊かな大きな音、スケールの大きな曲の中での息遣いがとても上手ですし文科系の習い事をたくさん行ってきた生徒さんは、とても繊細な考え方をできる方が多いので、楽曲分析による読み込みの深さがすごいです。ほかにも、日頃の学校生活で、テスト、受験、いろいろなものに向かって努力してきた方は追求心を常に持っているので、論理的な観点から曲を見ることができ、より知的な演奏ができたりします。あなたの人生すべてを音楽の表現パレットで作り出すカラーにできるのです。そんなわけで、最初の論点「弾けることをゴールにするのではもったいない」ということでしたが、では、何を曲の練習の中でゴールにしたらいいと思いますか？それは「１つでもいいからある演奏表現を徹底的に実現できるようになること」です。最初習いたてでそんな難しいこと、できなくない？って思うでしょうか。だから、曲中で１つのことでいいんです。たとえば１つのフレーズの扱い方、明瞭な音色の作り方、とにかくどんな曲中の中の要素でもいいので、１つだけ、表現法を会得すること。そうしたら、1つこなすたびに、曲中で１つ表現ができるようになりますね。そして、それがどんどん重なっていく。すると、1年後では、そこそこの曲を、意思や分析に基づいた表現をのせて、演奏できるようになるわけです✨そこそこのレベルの曲でも、単調に両手演奏ができているのと、表現豊かにうたってみせる演奏、どちらが魅力的に映りますかね？音を、響きを、自由に操り楽しむ、それができるように、目標設定してみてくださいね！気軽な相談、いつでもお待ちしています♪
30Oct
- 緊張への対処
  こんにちは☺今日は実は発表会です。生徒の皆さんがこの日のために一生懸命頑張ってきた日の集大成🎹🎵この投稿は事前予約したものなので、今頃は会場で大切な生徒さんたちと、緊張をともにしているころでしょう。そんなわけで今回は、本番でつきものの「緊張」。でも、その状況下でも１００％に近い実力を出したいですよね。その術になりうるものを、今回はご紹介したいと思います。まず、本番に緊張してしまうのはなぜだと思いますか？脳が普段と違う状況に興奮して、アドレナリンが出るからです。だから、その作用として手汗が出たり、心臓がうるさくなったり、手足が震えたりする。そして、体がカチカチだから、普段通りに指先に音が乗らなかったりする。でもこれ、全然異常なことじゃないんです。舞台に、本番に立つ者に必ず贈られるギフト。心臓が高鳴るのも、興奮で体が武者震いするのも舞台に立つために目的を持ってきた人への特別な贈り物。だから、無理に打ち消そうとしなくていいんです。まず、その緊張状態になった自分を受け入れてください。そうすることで、アドレナリンを緊張から、集中へいざなうことができます。ああそうだ、その過程の手順が必要ですね。まずは、暴れる心拍数を落ち着かせるため、深く息を吸い、体に酸素を取り入れます。普段呼吸は何気なくしているものですが、緊張時は、呼吸が早く浅くなっています。通常時に一番戻しやすいものは、呼吸だから。深く。深く。呼吸が当たり前になるまで、吸って吐いてを繰り返す。そうすることで、いつものルーティンを、いつも通りの自分を取り戻して心に安堵をおけますから。本番が控えている方はぜひお試しくださいね。
23Oct
- 呼吸の役割
  こんにちは☺今回は、前回の投稿の続きです。腕だけで弾かず、体全体を使うために、呼吸を意識的にして、筋肉を柔らかくするのが大切だってお伝えしました。読んでいただいている皆さんに質問なのですが、演奏中、呼吸を常に意識されていますか？私は正直、20年以上ピアノをやってきましたが、常に意識の念頭に置いて、呼吸をするようになったのはここ10年です。ある日、練習をしていて曲の中間のパッセージがどうにも、弾けなかったんですよね。やれどもやれども、その部分だけ弾けばいいけど、また少し前から通すと失敗する、みたいな。だんだんイライラしてきてしまって、1回席を立ったんです。で、はーっとちょっと深いため息をつきながら、何気に同じ場所から弾いてみたところ、不思議なことにあっさり弾けました。「うん？」弾き方は特に変えてませんでしたし、姿勢も、普段通りです。では何が成功要因になったのかなと、考えてみたわけです。そして、たどり着いたのが、深く息を吸っていたことでした。曲を弾く行為に集中していると、無意識に息をあまり吸っていません。集中するとどうしてもそうなってしまいがちなのですが、あえて少し難しいパッセージの前、フレーズの前に、息を必ず吸うポイントを作ります。これをすることで、体の筋肉の緊張が少しほぐれ、よく脱力できた状態が作れます。私はこれで、そこまで行き詰っていたフレーズの成功率が、グンと上がりました✨ここで大切なのが、毎回そのブレスポイントを固定して、必ず遂行すること。なんとなくではだめなのです。成功が偶然で終わってしまいますからね。やるからには、成功は必然に。指の練習も、部分練習もしっかりやっているのに、どうにも弾けないことがある！っていう方は、この呼吸ポイントのセッティングを行ってみてくださいね！
17Oct
- 脱力～腕や体の使い方～
  こんにちは🎵昨日は定期更新怠って失礼しました。嬉しいことが１つ、コンクールを受けていた生徒さんが本選への出場を決めることができました。指導者をしていて、こういう日はとてつもなく自分のこと以上に嬉しく思うものですね✨さて、今日は演奏するとき、腕だけで弾くことは卒業してね！ただちに！という話です。今回の記事を読んでいただくことで、「練習をしているとすぐに手が痛くなってしまう」「すぐ疲れて曲の終盤まで、腕がもたない」などの悩みを持つ方にとって、解決の糸口となることを願います☺まず、88鍵あるピアノの横幅っておおよそ何センチあるかご存じですか？もちろんメーカーにも違いはありますが、おおよそ147～156cmといわれています。そんな幅のある楽器を、人の腕だけで自在に扱おうと思ったら、無理があると思いませんか？それに、鍵盤の対面に、真正面にどっしり座って構えて向き合っておいて、体の一部だけを使うなんて、もったいない話ですよね。例えば、モーツァルトのソナタを弾くとするとします。楽曲中には、対照的な強弱記号、さまざまな長さの音符、さまざまな長さのフレーズ、などたくさんの要素がありますよね。それらに適する弾き方は、それぞれあります。例えば、強弱記号のピアノとフォルテ、2小節ごとに切り替えなきゃいけない場面をイメージしてみてください。指先だけでコントロールしようとしたら本当に難しいですし、できたとして、大した強弱差がつきません。それじゃあ表現として面白みに欠けますよね。しかもテンポはアレグロが指定されている中で、一瞬でピアノからフォルテに切り替えることを求められています。そんな時、その切り替えに使えるのは体のどこでしょう？私が導き出した答えは、「腹筋及び、肩甲骨周りの背筋」です。①呼吸（ブレス）を瞬時に深く吸って、腹筋に空気と力を入れた状態にします。②酸素を取り込むことで、筋肉を柔らかくして、背中から鍵盤に体重がのせられるようにします。③フォルテ部分を弾きながら、常に息を吐きます。息を吐き続けることで、フレーズが途切れない効果をもたらします。確かに鍵盤に、直接触れているのは指です。けど、その指先ができることの可能性を、１つでも多く広げるために、その指先に伝導させる体の扱い方を知る理由があるといえるのではないでしょうか。表現って無限大です。いろいろな方向から掘っていけば、表現の色彩パレットはどこまでも鮮やかになります。文字だけでは伝えられる範囲がわずかなのがじれったいですね。深く楽しめる人が増えるといいなぁ。ではまた来週☺
09Oct
- 脱力って⁇
  こんにちは。今日は脱力について。「脱力」この言葉、ピアノを弾いていると必ずと言っていいほど耳にしませんか。力が入りすぎ！だから弾けないの！なんて言われても。意識して力んではいないし、そもそも力を脱ぐって何！？ってどういうことなのッて思いません？私は幼いころずっと謎でしたよ。ショパン以前、「腕の重さを指にかけないことで指の運動をしやすくして、手の中は完全にリラックスし、弾いた後に手首と肘を使い力を外へ逃してひく」という脱力概念が主流だったみたいです。１８００年代初期にフランスのピアニストがピアノ練習に「手導器」というものを開発し大流行したんです。完全にこれって手首以下を使えって概念なんですよ。いやまぁ、当時のフランスのピアノは、現代のピアノよりも鍵盤も浅く軽かったのでよかったのかもしれません。現代のピアノで、この感覚で弾くと、ころころとした粒の揃ったような音を出す際には適していますが、すべての弾き方に通じているというのは難しいものがありますね。「真珠のような音」を出したり、「エレガントな姿勢」という美学を追求するにはうってつけ。フランス語で「ジュ・ペルレjeu perlé」（真珠のような演奏）と言う表現がありますが、楽器演奏について言うときには、それぞれの音が混ざることなくはっきりとしていて、真珠のようにまるみを帯びた音がすることを指しているそうです。上半身のいたるところがこわばってしまったりする場合に、一度この奏法で最低限以外の力をぬく練習をしていただくとよいでしょう。では、次回は現代のピアノでより豊かな音色を楽しむための脱力ってどういうの？ってことについて考えていきたいと思うので、ぜひ読んでみてくださいね！
02Oct
- 脱・機械的な演奏②
  こんにちは✨前回の記事では、脱・機械的な演奏第一弾として、音の上がり下がりに合わせて、抑揚をつけようって話でしたね。まだご覧になってない方は、そちらからぜひご覧ください😊今回の第2弾は、第1弾のフレーズの中での音の上がり下がりに着眼していたのに比べ、１つ１つの音の幅（＝音程）に着眼してみたいと思います。音程は度数があるのをご存じですか？ピアノの鍵盤の白い鍵盤で考えると楽なんですが例えば、「ドとド」のように同じ音同士だったら、1度「ドとソ」だったら、ドを含んで数えるので、ド・レ・ミ・ファ・ソとして、5度のように数えます。ドーレーミーファーのように、2度進行の連続（飛ばない進行）を、順次進行といいますが音程が順次進行になっているときは、音程が広がっていかないので、音の粒の大きさが、でこぼこにならないように意識が必要です。一方で、7度音程で音が繋がっているときは、非常に音の幅が広がるので、順次進行と同じように弾いたら台無しです。特に、順次進行が続いた後からの、7度音程が出てきたときなどは、濃く意識してもらいたいんですが、何を変えるべきだと思います？「緊張感」です。例えば同じ長さの糸を2度音程組と、7度音程組に分けて考えたとしましょう。2度は、隣接していて、距離が近いので、糸は緩い状態になります。では7度はどうでしょう。距離が広がるので、糸はピンと張りますよね。こんなイメージをしてもらうと、音程が広がっていくほど緊張感が出ることの根拠を感じてもらえるのではないでしょうか。２度、7度以外にも、３、４、５、６度などいろいろな音程がありますが、それはさらに音楽表現の追求を深くしていくものになっていきます。ひとくちに語りきれないので、もっと細かな追求を日頃のレッスンなどでお伝えしています☺皆様もぜひ、音程差による表現を楽しんでみてくださいね🎵
25Sep
- 脱・機械的な演奏①
  こんにちは。今日は、「そこそこ弾けるようになったのに、なんか理想の演奏と違う」「音をそれなりに弾けるんだけど、どこか機械的に、単調になってしまう」そんな悩みの方に提供する内容になります。さて、この脱・機械的をかなえるために大きくかかわる要因の１つ「強弱」あぁ、はいはい、ピアノ（P、小さく）とか、フォルテ（F、強く）とかの強弱記号でしょ？って思われてませんか？まあそうなんですが、それらの強弱記号っていうのは、あくまで分類なので人間を男性と女性に分けましょう、くらいの大まかな分類です。今回お伝えしたいのは、そういった分類のことではなく、強弱＝音の抑揚として、着眼してくださいねって話です。楽曲の中にはたくさんのメロディーや和声からなるフレーズがありますよね。そのフレーズの中で、音は上がったり、下がったりを繰り返しています。それがいろんな音程関係が組み合わされ、構築されていくから魅力的なフレーズができていく。だからこそ、そこにもっと食いついてくれとお伝えしたいわけです。音が上がったり下がったりメロディーは常に動いて進んでいくのに、なんでそれを意識せずに弾くんだいってツッコまずにはいられないですよ。強弱の分類に関係なくまず、自然に流れのある演奏をしたいと思うなら、音の上がり下がりに合わせて、音の大きさを変えていってみましょう。高さが上がっていくなら、クレッシェンド（だんだん大きく）をかけて高さが下がっていくなら、デクレッシェンド（だんだん小さく）をかけるすごくシンプルなことなのですが、これを当たり前にできている人って少ないですなので、逆に言えばこれが自然にできる人は、耳心地のよい音楽が弾けるようになるわけです。ぜひぜひ取り入れて、練習をしてみてくださいね✨ここまで目を通していただいた貴方になら、きっとできます。日頃発信している記事に、コメントなど気軽に感想をいただけるととてもうれしいです。
19Sep
- 自然な演奏と強弱の抑揚
  こんにちは☺2日連続の投稿です。今回は、自然な演奏と強弱の抑揚の関連性についてです✨「あのピアニストの演奏はいつ聞いても自然でとても引き込まれる」「歌うように弾かれている演奏に憧れる」そんな憧れを自身の手によって叶えてみたくありませんか？強弱記号は、譜面のいたるところに書かれていますね。書かれている強弱にならって、表現するのは大前提ですがそれを実践してもなお、「なんだか思っているのと違うな」「もっときれいに歌いたいのに」って時ありますよね。そんなときは、何も指示がなくても、記号が書かれていないところでも強弱をつけるんです。例えばメロディーが上行しているときは、クレッシェンド下行しているときは、デクレッシェンドこれをどんなメロディーでも対応させてみると、一気に素敵な演奏につながりますよ🎵次回は、次の日曜日に投稿したいと思います。宜しくお願いします。
18Sep
- 指が回るようになる練習法
  こんばんは。なんと先週の投稿予約がきちんとできていなかったことにようやく気付いてしまった今日。毎週日曜投稿を早速挫折してしまいました😢そんなわけで今回は世間が連休ということもあり、2日続けて投稿します。いつも見ていただいてる方、本当にありがとうございます♪今回はほんと初心者の方から相談の多い「指が回らない」に関する練習法をご紹介したいと思います。練習法の一例ですが今回の記事のを参考にしていただければ幸いです。できることが１つずつ増えていくのって達成感に満たされて幸せですよね✨これからご紹介するのは、昔ゆったり系の曲しか弾けなかったのがコンプレックスだった私が、細かなパッセージの多いアップテンポの曲に柔軟に対応できるようになったリアル練習記録です。世間一般でよくいわれてるのは、ハノンやツェルニーを最初から最後まで弾きこんでいけばいいって練習論ですよね！確かにスタンダードな練習教材だと思いますし、スタンダードであるからには根拠もあります。効果だってあるでしょう。しかしこれらも漠然とこなすだけでは、効果が高いとはいえないんですよね。惰性でこなさないほうがいいです、何をするにも。速いパッセージってどんな技術があればかなうんでしょう？指が回ればそれでOKかと最初は思っていましたが、とんでもないですね。回ったところで、きちんと音の粒が響かせられなければ、それは弾けてるっていえません。「鍵盤を打ち、そして離す」このシンプルな打鍵、離鍵をどれほどの質で、どれほど繰り返すことができるか。それにかかっています。「鍵盤を、底まで打ち、芯をとらえた音を鳴らし、離鍵で音色を作り同じ速度で同じ質を繰り返しができる」それが成せて、速いパッセージが得意といえると思いますそれをかなえる練習法①スラーとスタッカートのアーティキュレーションの組み合わせ音階の順次進行を用いても、ハノンから抜粋してもいのですが音を二つずつに分け、スラー＆スタッカートで弾いていきます。例…　ドーレッ、レーミッ、ミーファッ、ファーソッ、ソーラッ、ラーシッ、シードッ※太字の音を、アクセントをつけて弾いていただくとより効果的これをいろいろな速度で。ただ一度設定したテンポは、最後まで一貫することを徹底してください。これをやると、指のコントロール力が鍛えられます。この練習法を練習のルーティンに取り入れたところ、ショパンのエチュードなどは基本的にスムーズに演奏できるようになりました✨ぜひぜひ、お試しくださいね。わからないことは、お気軽に聞いてくださいね。
04Sep
- モチベーションの継続
  こんにちは☺だいぶ日が沈んでからは涼しい気候になってきましたね。今日は練習のやる気問題に触れていこうと思います。モチベーションを継続化するために必要なこと、それは「習慣化」これにつきるんじゃないかなと思います。でも実際習慣にするしかないのはわかってるけど、じゃあ具体的にどうすればって思いますよね。正直方法は一通りではありませんから、あくまで私が実際に行っていることを紹介します✨究極練習って身構えがちですけど、歯磨きしたり、顔洗ったりすることくらい、生活の一環にしちゃえばいい話ですから。むしろ身構えて、さあやらなきゃ！って思って始めた日の練習ほど長持ちしません。（私はやる気続くよ！って方ごめんなさい）だから、例えばコーヒーとか飲んでストレッチとかのんびりしながら、何気なしにピアノを触ります。やる気なんてものは、やっている過程でしか生まれないですから。私は教材を広げて構えると、つらくなっちゃうタイプなので。とりあえず座って、なんとなく指慣らし代わりに適当に弾くんですよ。で、それから今練習してる曲の楽譜を開いて、あえて中途半端なところから弾くんです。だって、わりと弾ける最初の部分から弾いていくと、弾けない中間部分になると気持ちが萎れていくんですもの。笑1フレーズだけ、音、アーティキュレーション、強弱、和声バランス、すべての要素においてこだわりぬいて、弾きます。満足できるまで。ただこれに成果をつけたいってなったら、自分が弾いてるのを録画なり録音なりして、客観的に聞いてみるといいです。「第三者目線、俯瞰的に自分の演奏をきく」これほんとに効率のいい練習法なんですよ。人の演奏って冷静に聞けるから、こここうしたらいいのにとかいろいろ感想抱けるけど自分の弾いてるときって目の前の情報でめいっぱいだから、客観的に分析とか難しいですよね。だから自分の弾いてるところを、他人目線でみる、これから気付けることって本当に多いです。ま、初めて聞いた時って結構うちのめされます。でもそんなもんなので、割り切って聞くのが大事。聞いて、メモしてくんですよ、ノートに書きだしてみる。それを練習するたびに1ページつかっていく。そうすると目で練習成果が見れるでしょ。積み上げてきたものを視覚化して、自分で確認できると、自信がつきますからね。継続にもつながります。ぜひ試してみてくださいね！個人的な相談などはLINEもやってますので、そちらからどうぞ！LINE Add Friendlin.ee
29Aug
- 指の独立とその練習
  こんにちは。久しぶりの投稿になってしまいましたが、今日からまた定期的（毎週を目標に！）に練習の役に立つ手助けができるように努めてまいろうと思います。音楽を楽しむことに少しでも貢献出来たら幸いです♪✨🎵指の独立大作戦なんだか稚拙なタイトルだなと思われたでしょうか。しかし、ピアノが弾けるようになる過程で必ず課題になることですよね。そうなんです。指の独立って奥の深いこと深いこと…「指の独立」ってピアノを習うとよく聞く言葉じゃありませんか？まず、指の独立が必要とされる理由をあげてみましょう。一つ目。細かいパッセージ、速いフレーズが弾けるようになるには欠かせない要素だから。二つ目。指一本一本が、打鍵・離鍵のコントロールができるから。個人的に、この２つが大きな理由になると思います。指の独立ってすなわち、指をコントロールする力を指します。打鍵・離鍵のコントロール＝音色づくりこれは自信を持っていえる結びつきですね。実力のあるピアニストは、無自覚な人も多いですが、この能力がとんでもなく高いです。打鍵・離鍵のコントロールの習得は、身近にある教材でかなえることができます。例えば、ハノン。あの基礎練習の塊本です。私自身、幼少期からこの教材使っていましたが、当初は「つまんないな」と失礼極まりないことを感じていながら、弾いていました。だって同形反復で、いろんなパッセージを弾いていくだけばかりで、まぁ基本っていわれるから大事なんだなって漠然と感じることしかできなかったわけです。今思えば、あの教材を漠然となんとなく弾いていたなんて、なんともったいなかったことかと思いますよ。あれは、打鍵・離鍵のコントロールの技能を身につける最強の1冊ですね。あの1冊に収録されている曲を、符点のリズム・スタッカートを中心に、変奏例のページに乗ってる変奏で、すべての番号で例外なく「同じテンポで」「同じ強さの打鍵で」弾くことができてますか？これができるようになったとき、あなたの指のコントロール力は桁違いに成長していますよ。
24Oct
- ♪ご自宅の近くでレッスンを
  こんにちは。今回は出張ピアノレッスンについてのお話をしたいと思います♪♪出張レッスンとは…東京都、神奈川県には数多くのピアノスタジオがあります。ピアノはやりたい、習いたい、けど通いやすい環境に教室がないことはありませんか？そんな時にご自宅の近くのスタジオだったら通いやすいという生徒さんの要望から始めた出張ピアノレッスンですが、多くの好評の声をいただいています。少しでも多くの人にピアノを楽しんでいただける機会が増えることをとても幸せに思います✨興味をお持ちいただけた方はぜひ一度お問い合わせください。お問い合わせ先はこちら▶▶▶公式アカウント（LINE）@883fpgmdLINE Add Friendlin.eeその他お問い合わせ方法はこちら▶▶▶お問い合わせ｜ピアノスクールASA ｜(asahara-piano.com)♪出張エリア・武蔵小杉（使用スタジオ：スタジオアイシャ (s-aisya.com)）・川崎（使用スタジオ：アイオン音楽スタジオ (aion-studio.com)）・渋谷（使用スタジオ：渋谷ホール＆スタジオ (shibuyahall.com)）（三浦ピアノスタジオ (miura-piano.com)）・新宿（使用スタジオ：音楽練習場オトレン (otoren.tokyo)）・田園調布（使用スタジオ：【PIANO STUDIO NOAH】(grandpiano.jp)・都立大（使用スタジオ：【PIANO STUDIO NOAH】(grandpiano.jp)・目黒（不動前）（使用スタジオ：目黒不動前店【PIANO STUDIO NOAH】生ピアノ常設貸し練習スタジオ (grandpiano.jp)♪レッスン料金1レッスン　4000円（60分）（+スタジオ代）※回数制なので、振替制度はございません。月にお好きな回数で自由にレッスンスケジュールを組んでいただけます。レッスン曜日は固定制ではないので、好きな日付を選んでいただけます。▼▼受講例▼▼【CASE1】月3回（1回1時間）　12,000円+スタジオ代受講理由：趣味で好きな曲を弾けるようになりたいレッスン内容：60分実技レッスン（楽譜を読む力、演奏能力の向上）【CASE2】月2回（1回2時間）　16,000円+スタジオ代受講理由：音楽科受験のためレッスン内容：60分実技レッスン/60分理論、ソルフェージュレッスン【CASE3】月4回（1回1時間）+スタジオ代受講理由：子どもの習い事としてレッスン内容：30分実技レッスン/30分リトミック・音感レッスン