ノセダ&トリノ王立歌劇場管弦楽団。ヴェルディ レクイエム(特別コンサート) | ピアニッシモのクラシック音楽日記☆

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11/30は、ジャナンドレア・ノセダ指揮、トリノ王立歌劇場管弦楽団の演奏会を聴きにサントリーホールへ。
現在、「トスカ」と「仮面舞踏会」で来日中で、当演奏会は特別コンサートです。

■曲目
ヴェルディ: レクイエム

・ソプラノ:バルバラ・フリットリ
・メゾ・ソプラノ:ダニエラ・バルチェッローナ
・テノール:ピエロ・プレッティ
・バス:ミルコ・パラッツィ

・トリノ王立歌劇場合唱団
・新国立劇場合唱団

今回の座席、当日まですっかり忘れていたのですが、失敗しました。歌手と合唱付きの演奏会なのに、音のバランスが良くない2階●Aブロックをとってしまいました。以前も同じようなことがあって反省したのに・・・。購入時の自分のボーっとしすぎに呆れてしまいました。
というわけで、歌手の前に出ていく声が遠く、P席にいる合唱の声が大きく聞こえるアンバランス。歌手の背中を見ながらレクイエムを聴くという。。正面での印象とかなり違うだろうと実感しました。

しかし、それでも十分に楽しめる演奏会でした。
ノセダとオケの演奏に圧倒。
第1曲の「レクイエム」で美しく悲しい静寂から合唱が入り、さらに「キリエ」で歌手が加わり音楽が驚くほど急速に躍動し広がり、冒頭からかなり感動しました。歌手は特にフリットリとバルチェッローナが素晴らしくて、さらにとりわけバルチェッローナは声量?というよりその声自体の響きというか太さというか、強くも包容力に溢れるような幅のある声が後ろから眺める私の方にも良く伝わってきて、本当に凄いなと思いました。
そして第2曲の「怒りの日」は想像以上に激しく、強力なフォルテシモで爆発。しかも生き生きと疾走するのでかなり驚きました。デュナーミクの幅が半端ないし。それでいて荒々しくはなく、流麗で丁寧でもあるのでとてもワクワクして聴き入ってしまいました。このスタイルは以降も同様。すっかりノセダの虜になってしまいました。
オケもとても素晴らしく、音色が明るく太い。しっとり系でも金色でもなくて、ちょっと乾いた感じといえばよいのでしょうか・・・?うまく表現できませんが、良い意味で古い感じのする魅力的な音。個々の奏者、アンサンブルはきっちりしすぎず大胆。でもやはり荒すぎることもなくて、繊細に流れる面もあるから不思議でした。
合唱はとても近くにいたので当然良く声が聞こえましたが、正確で明るく美しい声でした。

それにしても、今回は正面で聴くべきでした(笑)。それでも、ノセダのあのパワフルに疾走しながらもどこかなめらかな音楽づくりにはかなり惹きつけられました。お姿がしっかり見える席でしたが、振る姿もとても印象的。ダイナミックな曲調の時はかなり激しく動き、繊細な表現の時は指先まで動かす丁寧さ。素敵・・・。

会場を出ると、女性のお客様に、とチョコレートをいただきました。素晴らしい演奏の直後に、突然のプレゼントで大人げなくかなり喜んでしまいました。

チョコを持って、このあとNHKホールへ!

チョコレートのプレゼント♡
torino 


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