彼の名は、ゴド

名付けたのは演劇を志す娘

『ゴドーを待ちながら』

ベケットの戯曲から、ゴドー


保護猫譲渡会、一番入り口にいた彼は

とーっても大きくて(太くて)

入場してすぐ「デカっ」と言って通り過ぎた。


お気に入りの猫さんは既に申し込みがあり

実は残ったのはこのコだけなんです、との事


で、抱いてみる

すると、しゅるんと体に馴染むのである

えっこれはご縁があるんだわ

じゃあ、このコを。


スタッフさんと細やかな打ち合わせになり

彼はエイズのキャリアと聞いて戸惑う

先代猫ラー君を亡くし、次に譲渡会でご縁あった子猫二匹は、FIP〈猫伝染性腹膜炎)ですぐに亡くなっちゃったので正直躊躇したのだが

一緒に行った娘が「ええやんか」

その一言で、「せ、せやなあ…」


2019年2月24日、あれから5年

飽きもせず毎朝毎朝彼を撫でては

お喋りしながら泣けてくる


よぉ来てくれたなあ

ありがとうねえ

可愛いなあ

綺麗なお目々やなぁ

ありがとねぇ


繰り返す言葉を、顔をくちゃくちゃにする私を

まっすぐな目で見つめてくれる彼に

またジーンと感動してしまうのだ


長生きしてやあ


これも定番の呟き

頼むで〜、も ね。