呼吸障害が本格化してきたということは、共に過ごせる時間はあと僅か・・・ということなのでしょうね。

 

あと2週間か、

はたまたひと月か。

 

分かりませんが、もう覚悟はしています。

DMの最終ステージの幕開けです。

 

アインの後肢に不全麻痺が生じ、変形性脊椎症の確定診断を受けたのが平成27年の8月。私は、ここが変形性脊椎症もしくはDMの発症の起算日だと思っていました。

でも、思い返せば後肢の不具合が出始めたのは同じ年の2月くらいからなんですよね。

時々ソファに乗り損ねる、という現象が月を追うごとに増えていき、8月にはナックリングが始まりました。そして、11月にはハーネスが無ければ排泄も歩行もできないような状態に陥りました。

更に遡るならば、平成26年の1月には、東大病院の待合室の床でツルツルと滑りまくっていました。

 

起算日がいつか、なんてこと、どうでも良いことのように思えますが、もし平成26年の1月なら約束の日からとっくに3年を過ぎています。

平成27年の2月なら2年を過ぎています。

でも、8月なら2年にまだあと2~3か月はあります。

 

だから、2年前の8月がDM発症の起算日・・・

 

そう、自分に思い込ませていたのかもしれません。

 

DMの進行を遅らせる唯一の手立ては運動です。

それを知ってか知らずか、あんなに散歩嫌いだったアインが、発病からは一生懸命自分で自分の足を動かすようになりました。

私は、動かせば動かすほど余命を3年に近付けられるのだと思って必死にアインをサポートしました。

でも、数か月前、針治療をしている獣医師から教えられました。

 

DMによる脊髄の変性は、下から上にキレイに上がっていくわけではなく、あちらこちらで変性が起こるの。

だから、その子によって症状が違うの。

 

・・・と。

 

この事実を知らされていなかったら、今日、呼吸障害で苦しむアインを見て、私は自分を恨んだと思います。

自分のサポートが足りなかったんだと。

でも幸いにして、現状を素直に受け止めることが出来ました。

 

これからは、一日一日を今まで以上に大切に過ごしていきます。

散歩の途中に「その時」がきてもいいから、たくさん外に連れ出してやろうと思います。

 

とりあえずご飯だけは・・・

ちゃんと食べられるように工夫しないとあせる