沖縄には三度、お正月が来ます。
1度目は
新暦の一月一日
二度目は
旧暦の一月一日
旧暦の風習が色濃く残る沖縄は、両方祝う家が結構ありますよ。
そして
三度目の正月
ジュールクニチー「十六日」
グソーのショーガチ「後生の正月」
とも呼ばれています。
主に、お仏壇を持つ家が行う行事で、これが「三度目の正月」と言われているのです。
新旧の元旦が、現世の人が祝うお正月とするならば、こちらはグスー「後生」のお正月
つまり、仏様をお迎えして一緒に祝う
「あの世のお正月」という訳です。
先祖崇拝を重んじる、ウチナンチュならではの行事とも言えますね。
ジュールクニチーとは
「十六日」の事で、その名の通り旧暦の一月十六日に行われます。今年は二月六日がそれに当たりました。
うちも今年は
ミージュールクニチー
「初十六日」でした。
実は去年、母を亡くしまして。
五年の闘病生活。
途中で起きたコロナ禍で、多くの制限を受けながらも、何とか頑張ってくれていたのですが。
残念です。
新仏様がいる家で、新年の行事を慎むのは、沖縄も本土と変わりはありません。
その代わり旧暦の十六日には、墓前やお仏壇にお供え物をし、ご先祖さまをお迎えして一緒に新年を祝う習わし
それが「十六日」です。
離島辺りはこちらの方が重要とされ、その日に合わせて、本島やそれこそ本土からわざわざ帰省する方も少なくありません。
亡くなった方ともお正月を祝う。なんともウチナンチュらしいと言うか。
こうして色々行事をこなしながら、皆が集まり、思い出を語り、泣いて、笑って、気持ちの整理をつけていくのでしょうね。
お彼岸も終わり、ひとくぎりつきました。
非日常が日常になり、日々は続くのですね。
Ob la di, ob-la-da, life goes on, bra
La-la, how the life goes on
人生は続くのさ
人生はまだまだ続くのさ
んでは。