夫のギャンブル問題が発覚してから、私の時間は止まったようでした。
怒りも悲しみも、そして「信じていたのに」という思いも、一度に押し寄せて。
それまでの生活が、足元から崩れていくような感覚でした。
最初の数日は、現実を受け止めきれなくて。
口座を開いても、「なぜ?」という言葉しか出てきませんでした。
でも、子どもたちの顔を見るたびに、「私がしっかりしなくちゃ」と思えたんです。
私はまず、冷静に「現状を整理する」ことから始めました。
・どこからお金が出ていたのか
・どのくらいの金額だったのか
・誰に相談できるのか
紙に書き出していくうちに、少しずつ気持ちが整っていきました。
泣くのは後にして、今は“生活を守る”ことに集中しようと決めました。
それでも、夜になると不安が押し寄せて、眠れない日もたくさんありました。
「私が何か間違ってたのかな」「もっと早く気づけたら」――そんなふうに自分を責めることも。
けれど、ある日ふと、「これは夫の問題であって、私の責任じゃない」と気づいたんです。
そこから少しずつ、心が軽くなりました。
そして考える時間が有り余るほど暇なんだな、と自覚しました![]()
今でも完全に解決したわけではないけれど、
ギャンブル依存は「一緒に戦う」ではなく、「それぞれが向き合う」ものだと思っています。
ときに落ち込み、怒りながら進んできた数ヶ月。
誰かが同じように悩んでいるなら、
「あなたはひとりじゃないよ」と伝えたいです。