昨日のブログでも触れた女神アフロディテは
ローマ時代になると真面目で慈悲深い神として
信仰され、後にローマのウェヌス女神(ヴィーナス)と
同一視されるようになるそうです。
ルネサンス時代のボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』
には、クロリスを抱いた西風ゼフロスのまわりに
ピンクの八重咲きのバラが空に舞い
時の妖精ホーラの胸にもバラの花が飾られています。
大場秀章先生の本によるとこのバラは
ロサ・アルバの栽培品種「セミプレナ」に他ならないと
書かれています。
ロサ・アルバはロサ・コリンビフェラ、またはロサ・ダマスセナと
ロサ・カニナが交雑してできたものと推定されるそうです。
ロサ・アルバは白を基調とするので
イギリスのバラ戦争でヨーク家の白薔薇の紋章となったのは
このロサ・アルバであるといわれています。
薔薇もハーブも歴史が古く、美術にも音楽にも
たびたび登場します。
古代ギリシャ、ローマ時代までにも遡って
まだたくさんの発見があり楽しみは尽きません。
今日の一曲、フォーレのピアノ五重奏曲 第一番から
一楽章、モルト・モデラート
今日も良い一日を。