今回は、グロインペインを発症したときにランニングなどを開始する目安について書いていこうと思います。

 

グロインペインについて簡単に解説すると、

キック動作の多いスポーツ選手に生じることの多い股関節・鼠径部周りの痛みの総称。

多くの場合が、その痛みの原因を診断・特定することが難しく、症状が慢性化してしまい復帰に長期間かかってしまうことが多い。

 

なぜ今回このテーマにしたかというとTwitterにて非常に多くの問い合わせがあったことと、痛みがなかったのでランニングなどの動作を開始したら痛みがぶり返してしまったなどの相談や質問を多く受けたからです。

 

 

 

グロインペインのリハビリに必要な3つの要素とは?

 

①股関節の可動性の確保・・・
特に屈曲・内旋動作はしっかりと戻す必要性があります。
サッカー選手は元々内旋動作が固い選手が多いと現場にいて感じます。
 
屈曲に関しても膝が胸につくのが理想です。

 
 
②安定性(筋力強化)・・・
片足立位時に骨盤を安定させるための股関節の外転・外旋・伸展の筋力をしっかりと鍛える。
 

 
 
③協調性を身につける
(身体のコントロール)・・・
例えば、キック時などに単純な股関節の屈曲・内転動作(下肢主体)だけではなく、上半身や肩なども一緒に使うことで身体の連動を使って全身でボールをキックするようにするなどの使い方を身につける。
そのためには、体幹も必要となる!
※体幹を安定して使える身体の使い方を身につける。体幹強化といってガチガチに固めればよいわけでない!!

 
 

 

 

 

主に上記の3つのポイントを軸に復帰にむけたプログラムを組んでいくのが一般的だと思います。
*ですが、グロインペインは人によって発生機序や原因の箇所などが異なるため、一人一人きちんと身体の状態をチェックしてもらい、その人にあったプログラムの作成が必要になります。


ランニングなどを開始する目安は・・・??

痛みがないこと!
(絶対的条件)
 
②可動域の制限が解消されていること!(左右差がないこと)
→可動域が狭いまま運動すると、また悪循環に陥りやすくなり、再発の可能性が大きく高まる。
 
③十分な股関節の外転・伸展の筋力が戻っていること(MMT5以上)
MMTのテストや評価法についての詳しい説明などはこちらをご参照ください。

https://physioapproach.com/blog-entry-542.html


※目安としては、安定して片足立位姿勢がキープできるくらいは最低限必要!!

 

④片足でのスイング動作時やランジなどで体幹が安定している、協調性が取れていること。


グロインペインの人は動きが伴ったり、他の部分を動かそうとする痛みが出たりする場合もあるので、しっかりと確認をすること。




復帰な長期間を要する人の特徴とは?

 

 それは、①の段階、または①、②までの治療が終わった段階で復帰をしてしまう人は概ね再びすぐに痛みをぶり返して結局さらに長期化してしまう場合が多いです。

再発を防ぐため、そして復帰後により良い状態で復帰するためにも筋力強化は必須になります。
日本人選手の多くは「ストレッチ」で何でもかんでも解決したがる考え方が非常に強いですが、これはどうなのかな?と感じているこの頃です。

身体の足りない部分をしっかり補って(強化して)全体のバランスを整えることも非常に大事です。
 

今回はランニングまでの目安を書きましたが、そこからサッカーの練習、試合までの復帰にはさらにきちんとしたケアや身体の強化などが必要となります。
その辺も今後書いていければとも考えていますわ、

現在、グロインペインで悩んでいる中高生などのアスリート、サッカー選手の役に立ってくれたら幸いです。

※ちなみに今回書いた内容はあくまで目安となりますのでこちらが絶対ではありませんのでご注意ください。