過去に朽ちる事で美しさを増す質感に触れた所、マブダチのちびこママさんがリブログして下さり「侘び寂びの寂びに通じますね」とラッパーみたいにアンサーブログを書いて下さいました。

 

ちびこママさんのブログ↓

 

侘びは「引き算の美学」

寂びは「物の価値よりも経年劣化に価値を見出す」

と書かれていて、すごい納得しました。やはり頭良い方はまとめるのも上手い。

 

HIPHOP大好きヘッズとしてアンサーブログ返さないと!と思い

「引き算の美学」に対し日本人の立体感についてまとめます。YOちぇけらー

家作りの立体の捉え方

立体感覚と言えばキュビズム。

ピカソで有名なキュビズム(遠近法を使わずに立体的に表現する)の元はセザンヌの「自然を円筒形と球体と円錐体で捉えなさい」と言う言葉。

(上記の体積比は1:2:3 美し過ぎる)

これを使ってセザンヌが自然を表現すると

ピカソが表現すると

こうなります。

 

ではプロの建築士やインテリアコーディネーターはどの様な思想で日本人らしい立体感を捉えているのでしょうか?、、、、、、捉えてるよね???思想があるよね??

と思い5年ほど色々なブログや本を読み漁りましたが特に言及している方は探しきれませんでした泣

 

遠近法を使って広く部屋を見せるテクニックとか、上下方向へのぬけ、たまりのテクニックについては沢山触れていますが、日本人の立体感についてはフルスロットルシカトだったので、素人の自分が調子に乗って考察してみました。

日本人の立体感

家の最小単位は椅子と言われる位なので、立体として捉えるなら家具じゃね?と思われると思いますが、日本は家具の歴史が浅いので2Dの絵画でまずは考えてみました。

 

西洋は 宗教画(写実)→印象派(非写実)→めっちゃ色々

日本は 宗教画(非写実)→浮世絵(非写実) →めっちゃ色々

自分の子供を見ても分かると思いますが、絵画技術のレベルが上がると実物にどれだけ似せられるかが上手いの基準と捉えます。(写実)

宗教画は神や宗教団体の偉大さを表現する必要もあるので、信者に偉大さが分かりやすい様、写実になるのかなと思いました。

なのに仏教、ヒンドゥー教、神道等の日本に関する宗教画はしょっぱなから非写実

そしてそのまま写実を経過せずに江戸時代までいっちゃいました。

 

上記の絵で解説するなら

写実はx軸が横幅、y軸が高さ、Z軸が奥行

絵は2Dでz軸が元々無いので、影を付けたり遠近法を用いたりして奥行を表現。

余談ですが、この絵ではy軸の高さは地獄から天国も同時に表現しています。

 

次に日本の宗教画を見てみます。

日本の宗教画はx軸が横幅ですが、y軸は高さでは無い

高さ捉えると山の崖面に建物が真横に張り付いている感じになってしまう。

y軸は高さと奥行きの混合みたいな感じ。

(y軸はふっじさーんが一番尊い物として書く為に、格の高さも表現している)

そして奥行は遠近法が無い(向きと長さが揃っていない)のでz軸は存在しない

 

A、B、Cにいる人が同時にお互いの位置関係が分かる様にも書かれている。(鳥瞰図に近いけど遠近法が無いのでまた違う)

1人の目線ではなく複数人が同時に見る事を想定していると思います。

つまり、、、、

 

そう。ボンバーマンです笑

(浮世絵はボンバーマンと書いてたネット記事を大幅に加筆転用しました。元記事が分からなくなり元ネタ記載していません。すみません)

 

ゲームでも西洋で流行ったシューティングゲームは個人視点です。

このゲームでは敵側のプレーヤーは同じ画面を使って同時にプレーできないので、複数視点では無い事が分かります(左右と奥行きが反転する為)

絵画から考える立体への視点

西洋は個人視点

日本は複数人が同時視点 だと言う事です。

日本人は3D→2Dに脳内変換する?

このキッチンを見た時、日本人はA視点だけでなく、Bに自分を立たせた視点や、Cのダイニングテーブルに座らせた視点も脳内で補完して

複数視点からの立体感を持っているのでは無いか?と考えました。

 

更に、その複数視点を脳内処理しやすくする為に、先に張った宗教画や浮世絵の様に3Dを無理やり2Dに戻す作業をしているでは無いか?とも考えました。

文章にするのが難しいですが、上記の画像を見てなんとなく共感頂けたら幸いです。

 

日本人は床上(2D)に立体物(3D)を配置し縦横(2D)に再構築する感じ。

西洋の方は1方向のみから3Dで見る感じ。

 

日本人は立体を面で捉えるので奥行が苦手

と言いかえられるかもしれません。

 

日本人が絵画は好きでも彫刻にあまり趣向がある方が少ないのもこれが理由では無いかとも思いました。(長野にある現代彫刻の美ヶ原高原美術館はめちゃくちゃ最高です。フジテレビに感謝だYOチェケラー)

 

更に良くあるTV裏の壁紙 or 部屋正面の壁 を黒くするテクニック

 

卓上の理論では広く感じるハズなのに、特に広くは感じないですよね?

(自分だけだったらすみません。焼き土下座ハイハイ

 

日本人は奥行き感じるのが下手&奥からこちらを見ている視点も脳内補填するので広く感じないのでは無いかと思いました。縦横の比率も重要かとは思いますが。

立体物を面で考察

絵画に続いて宗教的な立体物として教会や寺、神社を日本人的な面で捉える視点で見てみます。

 

西洋の教会は非対称曲線、楕円の使用が多い。

日本の神社は左右対称でほぼ直線

 

西洋は曲線をモリモリ森鴎外で重ねまくる事で威厳を出す

(モールディングも同じですね。バームクーヘンの様に重ねまくる)

日本は左右対称で直線のみにする事で引き算の美学として厳かを出す

 

石や木の加工は直線より曲線の方が明らかに難しいので、技術的な問題かもしれません。もしくは地震や湿気による反りの問題等。

でも技術的にクリアーになった後も取り入れていないのは日本人的な引き算の美学がそうさせたのでは無いかと思いました。

(3000文字書いて、やっとちびこママさんのアンサーに繋がった笑

 

でも本当の真相は分からないので利休にでもたずねて下さい。

 

 

脱線しますが自分の子供を歴史好きに誘導したい場合は上記の利休にたずねがおヌヌメですが、化学好きに誘導したい場合は「空気の発見」がおヌヌメです。

 

 

では、インテリアで曲線、直線説を見てみます。

 

インテリアの直線、曲線、円、歪曲

 

どうでしょうか?あきらかに日本は直線で対称ですよね。

海外は曲線で非対称多い。

海外は植物や自然素材を使って歪曲線を作り直線を打ち消したりするのも上手い。

 

日本は対称も好むので、対称になる円は取り入れても楕円や歪曲線は苦手なのでは無いかと思いました。

 

では、海外にかぶれて出羽守になり曲線や楕円を取り入れまくればおシャンティになるのか?

自分の考えとしては

日本人が無理に曲線や歪曲線を取り入れてもおしゃれにはならないと思います。

理由は文化的や歴史的に生まれてから触れてきた物が曲線、歪曲線で非対称が少ないから。経験不足の為です。

 

経験不足ならば、失敗を重ねていけばおしゃれにはなると思います。

でも、それで成功する人は彫刻にめっちゃ興味があったり、めちゃくちゃ個人主義だったり何かしらの「日本人らしくない」要素をバックグラウンドとして既に持っているはず。

それが特に無いのならば、日本人らしいインテリア、日本人らしい家作りを目指した方が成功しやすいのかな?と思いました。

 

日本人らしい家つくりは引き算の美学で物を置き過ぎず対称で直線的 


これを根本においておくと良い家作りになるのかなとカッコつけて思いました。 


おしまい

 

自分みたいにごちゃごちゃ屁理屈言って考え過ぎるよりも

好きな物を揃える方が一番シンプルで良い&アンサーブログだからHIPHOPで

Grand Puda / I like it (I wanna be where you are)