透明人間わかってはいたけれど、突き付けられる全ての風景が、あまりにも残酷に映る。むしろ、私は透明人間なんじゃないかと思う。私というものが、今ここに存在していないように感じる。この人間界に、ちょっと外出してきたそんな気分だ。いてもいなくても、なんら変わらなそうだ。ただのショッピングモールにいるだけなのに、五体満足の私が、こんなにも生きにくい世界だったなんて。