"52ヘルツのクジラたち"、読了。
泣いた泣いた。
エピローグな章って本編の後日談的な内容で、おまけ要素が強いけど、
いやいやㅤ
ここで、ガンガンに泣きました。
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52ヘルツの鳴き声を出すクジラ、その声は他のクジラの周波数と異なっていて、ほかの仲間には届かない。
それゆえ、世界で一番孤独なクジラと言われている。
しかし、自分がそんな希少種だとは知らずに、仲間は聞いてくれる信じて鳴き続ける。
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内容は虐待経験から心を閉ざして一人生きる主人公と、同じ境遇のまっただ中にいる子どもが出会って自分を生きる歯車を回していくストーリー。
辛いけど言葉にしたらさらに辛い仕打ちが待っている、そんな経験から声に出せない想いを持つ自分たちを、仲間に鳴き声が届かないクジラに重ねる。
一見、悲劇的な考え方ではあるけれど、そういう心安らぐ拠り所が必要なときってある。
自分もうつから抜ける最中でそうだったからよくわかるんです。
■ボクらはみんな52Hzで鳴いている。
さて、タイトルの52Hz。
この周りには聞こえない鳴き声をこの本では「声には出せないけれど、わかってもらいたい想い」の代名詞として使ってる。
SNSで自分のコトを発信しているボクらは、日々の気づいたことを声にしたり文字にしたりして伝えてる。
これが必要かもしれない誰かに届けるために。
とはいえ個人の力なんて微々たる物で、それが自分の経験に基づく想い・理論だったりすれば、初めの頃は見向きする人なんていないに等しい。
「○○が好き」、「○○が素敵だった」という気持ちも人によってそれぞれ違う。
みんな独自の感性や好き嫌いを持っていて、それがその人の独自の良さになる。
それを発信しているボクらは、52Hzで鳴くクジラと同じ。
おのおのの自分の中身、周りに流されてない自分の中にある物を出している。
それを楽しいから書く。
それが誰かのためになると信じて書く。
その相手の存在は見えないかもしれないけど書く。
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それが必要な人の心に響いて、大切な言葉になる。
ぼくらが知らないところで、見えない見知らぬ誰かを救うことになる。
それがぼくなら「撮る」ということで、なんだな。
■ぼくの52Hzは「ど真ん中の美」
以前にうえさまとの言語化セッションで出てきた言葉が「ど真ん中の美」。
美しいって、見た目の美しさも大事だけど、それはお化粧や身に付けるお洋服、その時の流行で大きく変わってしまう。
ぼくが撮りたいのはそれを超えた、その人の中にある美しさ。
いままで年を重ねてきたことやその人の人柄。
その人柄って年だけでなく、ここまでに経験してきたことが積み重なっている。
悪い経験なんてどこにもなくて、その当時は辛くてどうしようもなかったとしても、乗り越えたらその人の糧になる。
その糧を積み重ねてできた○○年物の人が持つ美しさを撮りたい、そんな思いが言葉になった。
これがぼくの52Hzの鳴き声。
発信していて、正直その声が届いてる手応えがないことの方が多い。
もちろん必要な人に届いているのかの把握なんてできるわけがない。
「いいね」やコメントの数が一つの目安にはなる。
でもそれだけでもない。
届いているかの拠り所なんてないに等しい。
そう実体が見えないから雲をつかむようで信じられないのだけど、それでもどこかでこうして受けとってくれる人がいると信じて発信をする。
そうすればこの本の中の主人公と少年のように。どこかで必ず理解してくれる人に出会える。
ほんと心に染みました。
僕らはそれぞれに「想い」という周波数を持っている。
そして、それに共鳴する人がどこかにいる。
一人じゃないよ、と訴えかけてくれる。
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そんな温かい、あたたかいお話しでした。
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これ映画になるな。
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