写真家ルッチーこと鶴岡です。

20年前は高校三年生でした。






昨日は成人の日。

今回の新成人となった人たちは

1995年4月2日~1996年4月1日に生まれの人たち。

その1995年にカメラ業界で何があったかを調べてみました。






その新成人が生まれた1995年、

カシオがQV-10というデジカメを発売しました。

このカメラがカメラの歴史に革命を起こします。

このカメラ、今のデジカメでは当たり前のものを

世界で初めてデジカメに搭載しました。

それは背面ディスプレイ。



写真:カシオHPより






撮った写真をその場で確認できる、

一緒にいる友達に見せ合う、

という今のデジカメでは当たり前の機能が

20年前にこのデジカメが登場したことで

初めてできるようになりました。






ちなみにディスプレイの左のブロックにレンズがついていて

そのブロックがくるっと回って

レンズを背面液晶の方にも向けられる仕組み。

背面液晶を見ながら自分の側を撮ることができる、

今で言う自撮りができる仕組みでしたが、

当時の開発陣営はそこまでは考えもつかなかったそう。






画素数は25万画素でした。

撮った写真は2MBの内蔵メモリーに96枚保存できました。

フィルムだったら一本で36枚ですから約2本半分ですね。





このカメラは個人消費者向けの

初のデジタルカメラとして発売され、

一年間で20万台を売り上げる大ヒットとなりました。

今のデジカメの「当たり前」をたくさん積んでいる

画期的なカメラでした。






カメラの世界では大革命が起きた

20年前のお話でした。







photo by 池田ちか