町から写真屋さんが消えていく!? | ♪DIVA STUDIO♪ 

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写真店のオーナー♪DIVA♪のDiary!!
便利な写真店の利用のしかたや写真・カメラのお話をメインに
いろいろ取り上げていきま~~~す。

みなさんおはようございま~~~す

みなさんのお住まいになっているあるいはお勤めになっている周辺には写真屋さんはありますか

DIVAは今年9月で
写真店をオープンして8周年を迎えました
オープン当時は周辺に4~5件の写真店がありましたが、年々廃業が相次ぎ、取引していた知り合いの店も廃業し、とうとう当店の近くにあった老舗のチェーン店も昨年から今年にかけて全店廃業となり、当店のみ健在となってしまいました。
少しは離れたところに大手チェーン店があるぐらいです。

近くに同業のお店がなければ一見、独壇場になりいいかなと思うかも知れませんが、個人経営の写真店の場合近くに近くに同じく個人経営の写真店がないととても不便です。

まず、機械が故障して修理している間、作業ができませんので近くのお店に御願いして処理してもらうのですが、個人店の場合、原価で処理してくれますが、大手チェーン店の場合原価ではなく店頭の価格そのままになります。
またペーパーや薬品などの資材や商品などの仕入れも、合同で注文したり、お互いの店に在庫の余裕がある場合は店間で原価程度で売買します。こうすることによって必要最小限また格安での仕入れをすることによって低価格で販売できます。

写真店が減少している原因は、ご存じの通りデジカメの普及で、フィルムの利用される方が激減しているからなんです。
デジカメプリントの処理方法は2つあります。うちの店のようにデジカメプリント専用の機械(プリンチャオ等)を使用しているお店と、フィルムと同じ機械で処理(銀塩処理)しているお店とあります。

デジカメの場合、CDに焼いたり、パソコンに保存される方が大半で紙焼き(プリント)される方が非常に少ないのが現状です。ではなぜ、フィルムの処理が激減しデジカメプリントをされる方が少ないと写真店はやっていけなくなるのでしょうか

それは品質を維持するのにコストがすごくかかるからなんです。
店頭で現像処理している機械を「ミニラボ」というのですが、
大体、1日に24枚撮りのフィルムで毎日10本程度コンスタントに処理しないと中の母液(機械内の処理槽に入ってる薬品)が循環せず、劣化して品質が下がって色が上手く出なくなってしまいます。このため処理数が少ないときは薬品を強制的に吐出させる。
期限切迫のフィルムを使って撮影し現像処理をするなどして薬品が循環するようにします。それでも、循環フィルター等に結晶が出来はじめるようなら、母液を抜いて新しく作り直します。ということで薬品を余計に仕入れなければなりません。また、抜き取った劣化し始めた母液は廃液として処理業者に引き取りに来てもらいます。
ということで余計な経費がかかってしまうのです。
またこのこの、一連の作業は、ある程度機械のメンテナンスや修理に対応出来る人がいればできますが、大半のお店の場合は、ミニラボメーカーの技術さんに来てもらってやってもらいます。来てもらうと1回に大体3~4万
かかります。そこに薬品代がかかりますので両方で7~8万かかります。
また、品質管理のため、技術さんに月1回程度来てもらって点検してもらいます。これに3~4万そしてコンスト
(コントロールストリップス)と言ってテストフィルム。テストペーパーを現像処理して母液の検査をしてもらいます。
これが月に3千円程度と品質管理に高額な経費がかかります。
そして貸店舗の場合は家賃、機械類もリースならリース代がかかってきます。ということでフィルムの現像処理を
やめたり、廃業に追い込まれる写真店が増えているのです。
みなさん、写真店をどんどんお気軽に御利用下さいね

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