福山城内 〜広島県福山市福山城〜 | 旅するカメラ

旅するカメラ

旅と歴史、そしてカメラ。

福山駅の南口から徒歩1分。


すぐに城内へ入る事が出来る。
しかも大手筋を登った所からは電車も見えるので楽しさ二倍。


と、目の前に飛び込んで来るのが伏見櫓。


かなり立派な櫓。
さすが徳川家縁の水野勝成に与えられたお城だけある。
毛利等の西国の外様大名に睨みをきかせる為に、一国一城令が敷かれた後にもかかわらず
このような大城郭を築く事が出来たのだ。
しかも幕府から伏見城の遺構を下賜された。
名前からも分かる様にこの伏見櫓もその一つ。


その先に建っている「筋鉄御門(すじがねごもん)」も伏見城から移築されたもの・・・と言う話だったのだが
どうやら違うらしい。

筋鉄御門

筋鉄御門の横には番所跡が残る。

筋鉄門番所跡

ちなみに、この筋鉄御門の本丸側には窓が無い。
なんでなんだろ?

筋鉄御門(本丸側)


「鐘櫓」
鐘櫓


そして本丸西側の多聞櫓台跡の逢坂。
こういう階段を見るとどうしても登ってみたくなるので困る・・・。

多聞櫓台逢坂
多聞櫓台跡


一旦天守閣の前を素通りして本丸南側の「湯殿」へ。
これも伏見城から移築された建物で、国宝に指定されていたのだが
戦火で焼失してしまい復元された。
それでもなかなか味のある建物なんだけど・・・
湯殿


瓦の紋は「桐紋」だった。
伏見城から移築されたからかな。
桐紋と言えば豊臣系だし。
湯殿瓦


そして・・・ここから真正面に見る福山城がとても可愛い事に気が付いた。
天守閣の最上階部分がなんとなく「顔」に見えるのだ。
お目目パッチリ系でなんともキュート♪

福山城


そしてやっと・・・天守閣内部へ。
天守入り口


天守閣内部は撮影禁止との事だった。
きちんとマナーを守りお許しを得た最上階からの景色の写真を撮る。

<天守最上階より福山駅方向>
天守閣最上階より南側

<西側>
天守最上階より西側

ここからはよく新幹線が見える。
ちょっと楽しい。
天守最上階より新幹線



一旦天守閣外に出た後、二の丸帯曲輪へ。
ここは・・・普通の人は素通りして石段を下ってしまう所だが湯殿を下から見上げる事が出来るので
時間があれば見てまわるのもお勧めである。

二の丸帯曲輪から見上げた月見櫓。

二の丸帯曲輪
やはり月見櫓は新幹線のホーム(登り)から見るのが一番いいかもしれない・・・。


と、そのまま筋鉄御門前に戻り、そのまま奥の二の丸へ。
ここには御台所門があったらしいのだが、今は石垣で塞がれている。
そう言われると石垣の継ぎ目がおかしい・・・
なんで塞いでしまったんだろう?
御台所御門前石段跡



御台所御門跡前に・・・有名な老中・阿部正弘公の銅像がひっそりとお城を向いて建っていた。
篤姫の時代に大奥でも絶大な人気を誇ったと言う「できる」老中は、実は若かった。
25歳で老中に抜擢され、なんと39歳と言う若さで亡くなっている。
ドラマのイメージからもう少し歳だとばかり思っていたw
今で考えると25歳で会社のトップに躍り出てそのまま14年間もその地位を守り抜いたのだから・・・
なんとも切れ者だったに違いない。
銅像はなんとなくふっくらして優しそうな顔立ちをされているのだが。

阿部正弘


そんな福山城探索。
阿部さんは実は一度しかこの福山へ出向いた事が無かったらしい。
私は、機会があれば何度か訪れてみたいと思ったりしたりして。

それにしても徳川系列の白い城もいいもんだ。
私はどちらかというと豊臣系の黒い城(熊本城・松本城・松江城・広島城・・・)が好きなのだが
これからは徳川系のお城も訪れてみたいと思う。