HOLGA 135BC | 旅するカメラ

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旅と歴史、そしてカメラ。

デジタルに慣れてくると人はアナログに戻りたいと考えてしまうものなのかもしれない。

一つだけ持っているフィルムカメラ、それが『HOLGA BC134C』。
いわゆる【トイカメラ】と呼ばれるもので、【オモチャカメラ】なのだが
独特なレンズの「歪み」「ケラレ」「ボケ」が逆にレトロチックなかわいい写真が撮れると言う事で人気がある。

HOLGA


もともとHOLGAで使用するフィルムはブローニーフィルムと呼ばれる120フィルムで、
どこでも売っていると言うものではない。大きなカメラやさんなどなら売っているかもしれないが
コンビニなどで気軽に購入出来る普通のフィルムではないのだ。
ただでさえちゃんと狙って撮れないかもしれないトイカメラなのに「高価なフィルムを使って上手く写らなかったら
嫌だなと」思っていたのだが、昨年ついに普通の35mmフィルムが使えるHOLGAが発売されたのを機に購入した。
値段は確か五千円くらい。


でも、このHOLGA、噂には聞いていたが扱いが難しい。
思った様に写らない。
もう、どちらかというと「何かがちゃんと写っています様に!」と半ば祈りながらシャッターを切るのであるw

晴れた日の屋外ならそこそこ奇麗に写るのだが、夕暮れ時や室内はISO400のフィルムを使っても暗い。
おまけでついて来た外付けのフラッシュを使っても夜の室内での撮影は難しい。

さらに、ファインダーで覗いたフレームとは違った部分が撮れている様な気がする。
これは・・・ちょっと困ったものだが、トイカメラとはそこが面白いものなのだ。
普段なら撮らないフレーミングなのでちょっと面白い。
「なんでそこを撮っているんだ!」と、思わず突っ込みをいれたくなってしまう。

HOLGA







また、フィルムを自分で巻き上げるタイプなのだが、巻き上げるのを忘れてしまうと
先に撮った写真の上に更に写ってしまう事になる。
これは狙って撮ると「多重露光」というオシャレな写真になるので見逃せない。
狙って撮らなくても、事故で多重露光になってしまったとしてもそれはそれで面白い。

多重露光
ちなみに、この写真は狙って撮ったものではない。「事故」でこうなったものであるw






とは言え、いつもは一眼レフ(NikonD80)を持って出歩いているのでなかなかHOLGAを使う機会が無い。
フィルムは全部撮り終わらなければ現像に出せないのでついつい後回しになってしまいがちなのだが、
ちょうどD80が入院していたので久しぶりにHOLGAで撮ってみた。
やっぱり光が足りなくて残念な結果になってしまっていたが、やっぱりフィルムの粒子感っていい感じ。


HOLGA




HOLGA





そして・・・フィルムの巻き上げが中途半端だとこんなことも。
左端は前のフィルムが残っているw

HOLGA


「ま、そこがトイカメラの面白いとこですから♪」

と、広い心でHOLGAとはつきあっていかなければいけないのである。







追記。

実は今日2本フィルムを現像に出したのだが、1本はフィルムの送りが上手く行っていなかったようで
まるっと全部駄目だった。
がくり。