十代の頃から、大切な時間を共有してきた女友達、千波、牧子、美々。
人生の苛酷な試練のなかで、千波は思う。
〈人が生きていく時、力になるのは自分が生きていることを切実に願う誰かが、いるかどうか〉なのだと。
幼い頃、人の形に作った紙に願い事を書いて、母と共に川に流した……
流れゆく人生の時間のなかで祈り願う想いが重なりあう――人と人の絆に深く心揺さぶられる長編小説。
泣きました。
何度も読み返しました。
千波を中心に、40代の女性のそれぞれの人生と3人の友情などが書かれているのですが、
「うんうん、わかるよ、そんな気持ち」 とどんどん内容に引き込まれて行きました。
北村薫氏は、本当に男性?と疑いたくなるほど、その女性達の思いや絆を見事に表現されています。
何度も言います。
泣きました。泣けます。
ただ、それはやっぱり女性だからなのかな?
やっぱり北村薫、好きです。