随分前


JRの電車内に広告用のテレビ?ができた頃。

多分10代の頃かな。高校生くらい。


高校時代は自転車通学だったので電車に乗ることは部活の試合や友達と遊びに行く時くらい。

それも阪急電車が多かった。

かなり久しぶりにJRに乗った。


乗った直後にかなり驚いた。

天井からテレビが吊るされていた‼︎

(テレビ?なんで?え?テレビ?)

多分きょどっていたと思う。

携帯もパカパカやスライドの時代。

J-フォンとか沖縄セルラーとかの時代。


携帯そっちのけで流れている広告を見入っていた。

目的の駅までだいたい10分ほど。

ずっと見ていたと思う。

ブレーキとかで目を離すことはあったけど食い入るように見ていた。

ふと気づくと目的の駅に到着寸前だった。

(危ない危ない。乗り過ごすとこやった)

と思いつつホームへ降りる。


「ちょっと‼︎」

「なんですか?」

知らん男の人から声をかけられた。

その人は20代っぽい感じで頑張ってチャラくしてます風な人だった。

警戒心MAXの私。

チャラ風

「〇〇駅(私の乗った駅)からずっと俺のこと見てたやろ?俺、彼女おるし無理やから」

と言われた。

「……は?」

意味がわからなかった。

どう言うことか聞こうとしたがもうそいつはいなかった。

通行の邪魔にならないところに行き考えた。

テレビしか見てない…

視界からちょろちょろ動く人はいた。

その瞬間、あいつかー‼︎ってなった。


当時珍しすぎてずっと見てたのが悪かったのか…

でも絶対そいつのことは見てなかったし。

あいつ自意識過剰すぎやと思う…

当時、言われ逃げされて気分悪かったけど思い出した今も気分悪い‼︎


当時のチャラ風の彼女さんへ

やつの何が良くて付き合ってたんですか?

それともお得意の自意識過剰でできた妄想彼女ですか…

チャラ風へ

ただシンプルに気持ち悪いです。

今でも自意識過剰を発揮してそうですね…

気持ち悪いです

ある日


仕事終わり急にA男に

「ご飯食べにいこ」

と言われたので車に乗ってご飯屋さんへ。

私は運転免許を取得してないので助手席。


ご飯を食べ終え再び助手席へ。

テレビが流れていたので見てるとなかなかおもしろかった。

ものすごく気になるところで家に到着。

CM入るまでは見ておきたい。

「この続き部屋戻ってすぐ見たいわー早くCMになってくれんかなー」

とウキウキで言うた。

A男

「すぐゲームするけど」

プレステをするようで続きを見るのを拒否られた。

「えー。この話くらい見せてくれてもいいやん」

A男

「それならここで見てたらいいやん」

と言われた。

ここって車中やん…

「………数分やん?」

A男

「これでしめてきてな」

車の鍵を渡された。

ほんまに数分で気になるところは終わった。

車から出ようとした。



(扉開けて出るかー。ん?エンジンかかってるんか?…どうやって切るんや?テレビもどうやって消すんか?) 

私の中では車っていうのはデカい鍵をさしてエンジンをかけたりするイメージだった。

でも渡された鍵はボタン式の鍵。

ボタン式鍵をよく見てみるとロックの絵が書かれていた。押してみる。

ガチャ。

(どこのロックがかかったんや?)

再度押す。

ガチャ

(えっ?どこや?え?わからん‼︎でも2回押したから最初に戻ったはず‼︎)

1人プチパニック。

私の持ち物は携帯と車の鍵のみ。


Googleで調べてみる。

[車から出る方法]

結果

閉じ込められた場合の開け方が書いてある。

(これは絶対違うな)

[車を動かす方法]

自動車免許センター的な場所を教えられた。

(ていうか今の車って鍵ついてないんかい‼︎あいついっつもどうやって車動かしてんねん‼︎てか扉どうやって開けるんやー‼︎)

車の中のいろんなボタンを押したいけど押したらあかん気がすると思い押せないでいた。


携帯の充電も切れてしまいどうすることもできない。

ついてるテレビを見ていた。

テレビ見てるけど中身なんて入ってこない。

ボーッと眺めつつ朝までコースかもとか考えていた。

ガチャと扉が開いた。

A男

「まだ見てるん?」

「は?どうやって消すかわからんかったんやけど?」

A俺

「ギャハハ。鍵かしてー」

無言で渡す。

車から出てサッサっと家に行く。

すんごいイラッとした。


運転する人なら常識やろけど車に興味もないし運転もしたことないし免許すらない私には全く分からなかった。

鍵を渡される前に聞けば良かったのに‼︎と思われるかもしれないけど…


A男

「分からんかったら連絡してきいや笑」

と笑われた。

さらにイラッとした。

「充電切れたんや‼︎運転もしたことないのに扱い分かるわけないやろー‼︎」

シャワー浴びてその日は寝た。


今思い出してもむかつく。

いまだにどうやって車のエンジンをつけたりテレビつけたりするか分かってない。


あのロックの絵はドアのロックやったかもしれないと思っている。


その日以来、タクシー以外の車にはあまり乗りたくない…

簡単に鍵渡されて

「あとよろしくー」

みたいな感じで渡されたくないからね‼︎



10年ほど前の話


結婚適齢期の私は当時付き合っていた人と一緒に住むことを選んだ。

付き合って半年くらいかな。

1人暮らしが長かった私とずっと実家暮らしだった彼氏。(A男)

同棲開始すぐくらいに

A男から

「なんで玄関の真ん中で靴脱ぐん?一緒に住んでんねんから端とかに靴置いてや」

と軽く文句を言われた。

(まぁ一理あるか)

と思い靴の脱ぎ場所に注意を払っていた。

数週間後

私の靴は端っこ。A男の靴は真ん中に置かれるようになった。

それに気づいた時、無性にイラっとした。

真ん中にある時は無言で足で移動させておいた。

他にも色々言われたけど忘れた…

一々言われるたびに

「1人暮らしの癖が抜けてない」

って言われていた。


ある日

日勤が終わりクタクタで帰宅。

お風呂を洗って沸かして入る。

病院で働いてたし満員電車やしいろんなウィルスや細菌が気になる。

すぐお風呂に入りたいタイプ。

1人暮らしの時は風呂場は狭くてシャワーしかできなかったので帰宅後すぐにシャワーを浴びていた。

引っ越して風呂場が広くなりお湯を貯めて浸かれるようになった。

早速、お風呂に入る。

入り終わりさっぱりしたところでご飯の準備。

以前にも買いたと思うけどご飯を作り終えてA男が帰宅する前にA男のワイシャツやハンカチをアイロンしておく。

(思い出しただけで吐きそう)


全て終わりソファ(2人掛け用)でゆったりしていると帰るライン。

到着前にご飯ができるようにしておく。

帰宅してきた。


ご飯食べてA男が入浴。

やたら長い。

上がってきた時に

「風呂先に入ったやろ。冷めてたし。風呂入るのはいいけどぬるくなるから2人が続けて入れるようにしたいんやけど。」

「追い焚きしたらいいやん。それか一緒に入りたいってことなん?」

A男

「追い焚きとかもったいないやん。風呂は1人で入るのがいいねん」

「いや。無理。病院と電車で細菌とかウィルスまみれやし。仕事終わりはすぐ入る」

A男

「はぁー(ため息)なら休みの日は俺が先やから」

なんかめっちゃイラっとしたのでつい言うてしまった

「A男の後の風呂は入りたくない。」

A男

「なんで?」

「前も言うたけどA男さ、風呂浸かる前にシャワーで身体流したりしてないやろ?毛が数本浮いてるのは仕方ないけど服の繊維とか身体に付いた汚れがめっちゃ浮いてるねん。そんなん浮いてるのが見えてる風呂には入りたくない」

A男

「……わかった。先入ってもいいわ」

「……」

そう言うこと言うてるんとちゃうんやけどな…

別れる日までシャワーで身体を流してから入ってくれることはなかった…

そんな汚れがプカプカ浮いてる風呂には入りたくなかったのでA男が入ったあとはシャワーだけになった。シャワーしてる間にお湯を落として浴槽掃除。

お湯が浴槽からなくなると浴槽のフチに汚れがサボったリングみたいに汚れが付いてる。

(思い出しただけで吐きそう)


続きます